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Docomo home 5G HR02熱対策

最終形

結論は先に書け

経緯とかどうでもよくって検索で来た人向け。
アフィリエイトやってないのでリンク先から買えとかそういうの無いです。

準備物

①温調基板、温度センサー
買ったのは下記。アクリルカバー付属。安物なので壊れてたらと考えて2個セット。1個目で使えたので杞憂でした。

⓶AC/DCアダプター
もう使わなくなった適当な電子機器から拝借した。多分古いBAFFALOの外付けHDDに付属してたやつかな?
入力:AC100V、出力:DC12V 1Aって書いてあります。
500mAくらいあれば足りるはずだけど、あんまり線径が太いと基板の端子台に線を突っ込みづらいかも。コードの断面は〇じゃなくて、プラスとマイナス2本の線が∞みたいになってるやつです。

③アルミ製ヒートシンク
サイズはW10,D10,H3.5cm。多分昔のCPUファンからもぎとって、ゴミ出しを待っていたやつを救出した。

④デスクトップパソコン用ケースファン
余ってた古いもの。検品シールから察するに多分2008年製。サイズは12㎝、DC12V 0.18A。赤黒白の3本配線。よくあるやつ。

⑤12㎝用ファンガード
手持ちになかったので購入。
5個セットだけど1個あればOKです。セールで800円くらい。

⑥12㎝用防塵フィルター
あればで良いと思う。僕はつけた。ミスって14㎝用買ったやつをハサミで切ったりねじ穴無理やり開けたりしてます。10枚で600円くらい。


必要な工具類

①プラスドライバー(通常のサイズ)
⓶精密プラスドライバー(M2くらいが回せるやつ)
③ニッパー、電工ニッパー、もしくはカッター(電線被覆剥げればOK)
④テスター(あればで良い、DC電圧確認用)
⑤圧着棒端子および圧着工具(僕は使わなかったけど)
⑥雑品(ファンにファンガードを取り付けるネジ、金属モール、マスキングテープ、CPU用グリス)

施工

① ケースファン、ファンガード、ヒートシンクをなんとなく組み立てる
下からHR02本体、ヒートシンク、ファンガード、ケースファンの順番に積み上げた状態にするため、まずヒートシンクとファンガードを固定。といっても、効果的な固定方法が思い当たらなかったので金属モールで縫い付けた。仮止めレベルで、力任せに外せるくらいではあるが用途としては問題なし。
ファンガードとヒートシンクはネジで固定。これは自作PCとかでよくやるやつ。

⓶ 温調基板をなんとなく組み立てる。
アクリルケース…というより差し込んで組み立てれるアクリル板が6枚なんですが、建付けが悪く、かなり挿入しにくかったです。まぁだましだまし組み立てる。底面に基盤を縫い付けるのは通常のドライバー、アクリル板を長いビスで上下に縫い付ける長いビスは精密ドライバーを使う。
温度センサーも挿入しておく。

③ ケースファンのコネクタをニッパーで切り落とし、被覆を剥ぐ。
いわゆる裸線状態。
ついでにこの線で1本だけ10cmくらいのジャンパーを作っておく。+12Vに使うので赤が分かりやすいです。
僕は車用の圧着やら被覆剥ぎやらできるペンチを使ったけど、線径が細いのでニッパー部分でやった。

④ ACアダプターの機器側コネクタをニッパーで切り落とし、被覆を剝ぐ。
③と同様だけどジャンパーは作らなくてOK

⑤ ⓶の端子台に④の線を接続する。
端子台は左からK0/K1/+12V/GNDと書いてある。
すなわち、+12VとGNDにつなげばよい…んだけど、線のどっちが+12Vなのかわからないので、ACアダプターをコンセントに挿して、テスターで極性を測る。短絡事故に注意。
といっても、たかだかDC12Vですから、極性逆についても基板が即オシャカということはないので、適当につないでからACアダプターをコンセントに挿して、動作しなければ逆につなぎ変えても良い。僕はそうした。
動作したら7セグメントLEDが光って現在温度が表示される。センサーを手にもって温めてみたり、なんとなく冷やしてみたりで動作してそうかチェック。問題なければ一端アダプターをコンセントから抜いて次へ。

基板画像詳細

⑥ ⓶の端子台に③の線を接続する
文章で書きづらいですが下記のように配線する。
端子台左から
・K0: ケースファンのプラス(赤)
・K1:ジャンパー線(+12V)
・+12V:ACアダプターのプラスとジャンパー線(K1)
・GND:ACアダプターのマイナスとケースファンのマイナス(黒)
で、ここで二つの線を同時入線するのが若干面倒っていうか脱落する感じになるので、良い感じの圧着棒端子があれば2つの線を混ぜ込んで圧着しちゃうと扱いやすいかと思います。僕はやらなかった。自宅にないから。


雑な手書き図面

参考:ケースファン結線仕様

⑦ 温調基板をなんとなく設定する
ACアダプターをコンセントに挿して電源投入。
センサーはHR02の側面目立たないところにマスキングテープで貼り付け。

基板のSETボタンを短く押すと+/-ボタンで設定温度を入力できます。

SETボタンを長押しするとパラメータ変更。ただ、説明書が何にもないので謎な部分が多いです。
P0: C/H 初期値C 多分ColdかHot。冷やす温調なのか温める温調なのかでしょう。
P1:数値入力 初期値2.0 ヒステリシス 設定温度+2.0℃でK0-K1がONしたので。
P2:数値入力 初期値110 謎
P3:数値入力 初期値-50 謎
P4:数値入力 初期値0.0 謎、測定温度補正とか?
P5:数値入力 初期値0.0 謎、測定温度補正とか?
P6:OFF/ON 初期値OFF ONにすると更に数値入力できて初期値110 謎
パラメータ変更モードのまま5秒くらい放置すると測定温度表示に戻る。

最終的な設定は下記の通り
・設定温度:37.0
・P0~P6:初期値
この状態で39℃になるとファンが起動、37℃まで低下するとファンが停止するようになりました。ファンも静かなのでいい感じです。

経緯

ここからは余談。
そもそも何でこんなことをって?
自宅マンションの有線回線がよわよわ過ぎるのに耐えかねて、昨年の春ごろにDocomo home 5Gを契約。立地としては5G普及エリアだったので、有線よりいい感じになるかもしれないと期待してのことです。
で、その際に発売間もないHR02が性能的にはいい感じということで端末を一括購入しました。
この時点でレビューなどにはいささか発熱することに言及があり、解放空間に設置することが推奨されていました。そもそも外の携帯回線から受信するわけですから密閉空間に置くつもりはありませんでしたが。
そこから1年間くらい安定して運用。時間帯によって変わるものの、15Mbps~60Mbpsくらいで推移しており、おおむね期待通りという感じ。あとは固定回線をいつ解約しようか、という状況でした。
しかし、今夏の熱くなってきた7月初旬。Twitter・現Xの画像を読み込まなかったり、タイムラインをリロードできなかったり・・・と調子が悪いなと思い、ネットを調べてみるとHR02が発熱するとWifiの調子が悪くなるというユーザーがちらほらいるのを見つけました。
製造元のシャープの発表によると、不具合ではなく、電源抜いてしばらく冷やしたりWifi機能切ったりしろとのこと。(おいおいそれってどうなの…)

で、本体を触ると結構発熱している。体感ですが40℃~50℃くらい。
試しにヒートシンクを置いて、ダイソーのUSB扇風機で風を当ててみるとすこぶる冷えていい感じ。この状態で何日か運用してみて、動作も安定したので、やはり問題は熱によるものだろうと結論付けました。

仮で扇風機を置いた

ただ、意外とこのUSB扇風機が、扇風機にしては静かなんですがずっとつけているとなるとちょっと耳障りだなぁということで、どうにかできないかな~と悩んでいたところでした。
最近自作PC熱が何年振りかに再燃しており、部品やらなんやらは結構手持ちがあるなぁということで何か工作をしようと考えて、Amazonを物色してたら温調基板が結構安いって気づいた次第。

その他検討したけど没った

・USB電源でケースファンを動かすやつ→USB電源が5Vなのでケースファンの風量が下がる。またつけっぱなしになるのが気になるので没。
・サーモスイッチ→温調基板と同様の使い方ができるかなと思ったものの、仕組み上切り替え温度付近で動作が不安定になる(ヒステリシスがない)ので没
・発熱的に問題がないHR01を買ってくる→HR02がもったいないじゃん…

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