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右手力が弱い人のための白夜叉デッキ

本記事の引用画像は、全てユニオンアリーナ公式サイト(https://unionarena-tcg.com/jp/)または公式アプリTCG+が出典となります。



はじめに

はじめまして、makotoと申します。
今回、それなりに試行錯誤を重ねたデッキでユニオンレアを一応とれるくらいには結果を出せたのでnoteとして書き残しておくことにしました。

今回このデッキは争奪戦の対御庭番のスピードに追いつくという点も加味して作成しましたが、普通にSBに持って行ってもさほど問題ないです。大規模なところには行けていないですが、数回優勝できています。
タイトルの通りではあるのですが、まずは少しだけデッキコンセプトの補足をしておこうと思います。
(レシピと動かし方だけ見たい方は飛ばしてください)


これまでのTCGの歴としては、大昔にポケカを5年ほど、その他に遊戯王やデジタルのシャドバなどをちょこちょこ触れておりました。

その中で毎回直面する問題が

「右手力の不足と手札事故の多発」

でした。

ユニアリでも例に漏れず、俗に言う0事故(ないし0が1枚だけ来たものの後が続かずExドロー連打)などの手札事故が多発し、そもそもSBを無事故で走りきれないパターンが多くありました。

そこで、今回構築したデッキは、
可能な限り初動事故を減らし、かつ中盤以降も安定してリソースを供給して押し切る
ことがコンセプトとなります。

特に1ドロー1ディスや各種松陽など、カード枚数をより多く見られるカードの豊富さが強みの白夜叉とコンセプトが噛み合ったデッキになったかと思うので、同じ悩みを抱えるプレイヤーの参考になれば幸いです。


デッキレシピ

コスト昇順

簡単に長所と短所を挙げると

○長所
・初動で動きに詰まる手札事故を起こしにくく、強気のマリガンが可能
・低エナジーのカードを多く採用することにより、2ターン~の早いタイミングで前出しでの攻撃が可能
・争奪戦環境において、白夜叉が苦手とする対御庭番でも五分の勝負ができる
(御庭番側がよく回った場合はどうにも手が出ませんが)

○短所
・強力なカードをピンで積んでいる都合、序盤で手札からカードを捨てる場合の選択肢が複雑になることがある
・一般的な白夜叉(紫銀魂)のデッキに比べ、中終盤の火力、詰めの能力で劣る

参考に、以前使用していたデッキも載せておきます。
TCG+が不調のためスクショで失礼します。

採用カードの特徴

白夜叉デッキの基本的なレシピ・動き方については既に多くの方が紹介されている内容になるため割愛し、あまり採用されないカードや逆に枚数の少ないカードに重点を置いて解説していきます。

なお、この後の表記にて「0/1白夜叉」のような記載の場合、「0エナジー/1APの白夜叉」を示します。

低コストのカードを多く採用

通常、デッキの0、1エナジーの採用は12-4や、重いデッキでは10-4などの採用も見受けられますが、今回は12-6での採用としています。
また、2エナジーについても、基本的に場に出さない2/1松陽を除いても合計7枚と、かなり多めの採用になっています。

これにより、初手の事故率を下げることはもちろん、マリガンの許容度をより高め、例えば0が1枚で残りが高エナジーしかない、などの手札の場合に強気でマリガンできるようにしています。
また、白夜叉デッキの特徴として1/1白夜叉や2/1高杉による手札交換があり、万が一の際にもリカバリーしやすい構成になります。

後攻1ターン目での1/1 2500BPの前出しでのライフ守りや、3ターン目で相手のライフを3枚削るなど、手札に低エナジーが固まってしまった場合はアグロ寄りのムーブをしつつ、デッキを掘りに行けるところもお気に入りポイントです。
(4/1白夜叉が引けないと辛いですが、それを理由で負けると結局右手力が足りない話に帰結してしまうので、なるべく押し切って勝てるように……)

基本的に4ターン目以降はフロントLに4枚並べ、面の圧で押して勝ち切ることを目標としています。


次に、あまり採用されないカードを具体的にご紹介します。


1/1 武市変平太

フェミニストです

銀魂紫のカードプールで考えたとき、0/1をコンセプトの邪魔にならない形で追加採用することが難しかったため、今回は1エナの採用枚数を増やしています。

採用理由としては

・ドロートリガー持ち
・1/1に必要な2500BP持ち(相手ターン含む)
・特徴が鬼兵隊のため、5/1高杉の条件のために手札コストとして場外に送ることができる

あたりになります。

1/1朧を採用していた時期もあったのですが、下2点がネックだったため武市に変更しました。
場に出す優先度自体は低いですが、1エナが他にないとき、前出しして攻めたいときなどは普通に出します。


2/1 坂本辰馬

特徴が松下村塾かドロートリガーだったらもっと強かったが致し方なし


必須カードを詰めた後最後に残った一枠の結果です。
他候補としては高杉の煙管を1枚追加、2/1桂などがあったのですが、コンセプトに照らし合わせて下記の理由で辰馬に落ち着きました。

・序盤に出せるキャラカードで、盤面を埋められる
・エナジーラインに出した場合、デメリット無しでで1ドローできる
・2/1として十分なスタッツの3000BPで、攻守ともに松下村塾の恩恵を受けられる
・2/1松陽が手札に余った場合、あえて前出しして退場時効果を発動させることもできる
・白夜叉の蘇生対象として選択でき、いつ出しても腐らず山を掘ることができる(かつ、白夜叉がいる場合は退場時効果が任意発動になる)

辰馬の1ドローが馬鹿にならない場面は意外とよくあります。
序盤の手札肥やしから終盤にデッキを1周させて3/1松陽で取れなかったスペシャルなどを回収しに行く場合にも使えるなど、全体を通して安定感が高まったため、コンセプトと合致する辰馬で落ち着きました。


4/2神威

地味にというか派手に偉い、気持ち的には4枚入れたい

たまに非採用のデッキを見るのでここに補足しておきます。
2APではありますが、Exドローの代わりに3枚引いて2枚捨てになること、次ターンの盤面に対する脅威を考えるとコスパがいいと個人的には考えています。
1試合で1枚は使いたいこと、アクティブトリガーの有用性を考え2枚採用です。

右手力が足りずに手札が枯渇しそうなとき、このカードでで2/1松陽を2枚落とせると急に見える景色が変わります。

後述しますがこのデッキには2エナ発生が3/1松陽のみのため、相手のスペシャルで自ターンに帰ってこないことを覚悟でBP4000の壁としてフロントに出すことも結構あります。
(スペシャルが痛くないと言ったら嘘ですが、白夜叉→4/2高杉で2枚打たれる方がよっぽど辛いので個人的にはあまり気にしません)


松下村塾

できれば初手に引き込みたい1枚

このデッキでは終盤にも小型を前出しするので、可能な限り早めに置きたいこともあり2枚採用です。
時々自分も忘れますが、相手の盤面に4000以上しかいない時にダメージ2の高杉にこれを付与すると確定で2枚ライフを持っていけて強いです。

余談ですが、序中盤で松下村塾があればライフ1確定で通る場面でも、たまに使わないことがあります。
このデッキの場合、3〜4ターン目には50枚のデッキのうち15枚程度を確認できることも少なくないですが、1枚も4/1白夜叉やスペシャルが見えていない場合にコストで山札から落とすのが怖いときはあえて使いません。
スペシャルは3/1松陽で山札の下に行くこともあるのでこれは諸説のような気がします。

枚数が少ない・非採用のカード

ここからは一般的な構築に採用されているものの、このデッキでは枚数が少ないカード、または非採用のカードについて補足します。

4/2高杉

特徴2つ持ちが偉すぎる

一言で言うと、手札と場がいい具合に揃わないと出しにくいため枚数を減らしました。右手力不足が理由です。

特に白夜叉ミラーの場合は相手からも4/2高杉が出せることから、フロントLに白夜叉が1体しかいない場合、スペシャル2枚の他に高杉とスペシャルでもファイナルなしで2面(3面)除去が可能です。

デッキを掘るコンセプトであることから、自分自身も使っていてスペシャルが手札に複数枚あることも珍しくないと感じており、思い切って使うリスクがやや高いためピン差しにしています。


5/1高杉

バトル勝利時1ドローを忘れない(自戒)

こちらも手札事故の原因になりがちだったため1枚採用です。
やはり白夜叉と違いレイドすると盤面が増えないこと(これが普通なんですが)、2エナ発生が最低1枚必要になることからピン刺しとしています。

このデッキの場合、比較的序盤からしっかりライフを削れるため、中盤以降で1枚出せれば実質的な強制ブロックとなる点を含め十分な火力になります。
ちなみに本カードおよびレイド元を除いて、特徴:鬼兵隊/宇宙海賊春雨は16枚しか入っていないため、インパクト1を発動したことはないです。


3/1また子

ミラーだと使いどころが難しい

5/1高杉の枚数を減らしたことにより、終盤まで2エナ発生がいなくても何とかなるようになったため不採用としました。
本当は2枚ほど採用したいところなのですが、低エナジーのカードが多い都合で枠がなくなりました。1枚だけ入れてもな……という感じです。

同様の理由+トリガーがないため、1/1また子と2/1神威についても不採用としています。


高杉の煙管

任意カードを含む1:2交換が偉すぎる

ぶっちゃけ今でも2枚欲しいんですが、序盤で手札にだぶつき4/1の白夜叉がないとそれだけで負けが見えるときがあるので1枚採用としています。

ライフから出てきたときは諦めますが、3/1松陽で山札の下に送ってしまった場合は、4/1白夜叉の効果や手札から出すカードをドローが多くなるよう意識しつつ、頑張って掘り返します。


デッキの回し方

特徴:松下村塾の桂を不採用のまま、気持ちアグロ寄りにしているため少し立ち回りが異なる部分があります。
有識者の方には蛇足かと思いますが、個人的にこのデッキで気を付けているポイントをいくつかつらつらと書いておこうと思います。

マリガンの基準

少し前に記載した通り、このデッキではマリガンの許容度を高め、先々のターンまで見越して動ける手札を目指します。
具体的には初手の段階で3ターン目の1枚目以降まで見通しが立てられる状態がベストです。

例えばですが、
先攻:0高杉、1白夜叉、それ以外が3エナ以上
の手札の場合はマリガンします。
2ターン目のドローフェイズと1白夜叉で状況が打開できない場合、このままずるずると負ける可能性があるためです。
後攻かつ3エナが松陽であればその他の手札により許容しますが、キープした結果普通に引けなかったこともあるので最終的には思い切りと2エナ帯も含めてのカンかもしれません。

こういった強気のマリガンを許容できるところがこのデッキの強みのため、0エナが3枚以上手札に来ていなければ思い切ってマリガンしてよいと思います。
個人的には0エナが3枚来ると流石にその後のマリガンで0事故を起こしそうなので、その他の手札にもよりますが積極的な前出しプランで攻めるつもりでキープします。

また別例として、1ドロー1ディスのカードよりも2/1松陽の枚数が著しく多い場合も動きが窮屈になりがちですが、こういった場合もマリガンが比較的容易にできます。
個人的にはこういった事故も多かったため、手札増加および山札の循環に強いパワーを持つ2/1松陽を最大枚数で採用しやすくなりました。


低BPカードでの序盤のブロック

長いので以後チャンプブロックと呼称します。

一般にユニアリでは最序盤からチャンプブロックをすることは少ないですが、このデッキの場合は状況によりライフを守りに行きます。
厳密には場外に必要なカードを落とす手段の一つとして使います。

例えば、相手の先攻3ターン目のタイミングで、1/1の白夜叉がフロントL、0/1の白夜叉がエナジーLにいて、4/1の白夜叉を手札に持っているとします。
この場合、無理やり手札から蘇生する用のカードを落とさなくとも、1/1の白夜叉でチャンプブロックすることで場外に落とすことができます。

このデッキの場合、4/1白夜叉を絡めることで実質的な盤面消費なしどころか、登場時を2回発動させることができる状態になるので、序盤でも状況によりチャンプブロックを行うことが有効です。

また、場外に2エナジー以下のカードがない状態でカラー松陽を引くと非常にもったいないので、(最悪2/1松陽でも)ライフを1枚とられる前に何かしら場外に落としておきたいところです。
特に争奪戦で対御庭番の場合、予期せず3枚も4枚もライフが持っていかれることがあるので、ライフを可能な限り温存したいです。

エナジーLの管理

4/1白夜叉はライフからトリガーで出てくるとアドバンテージが非常に大きいため、3ターン目以降、ライフが削られるタイミングでは基本的にエナジーLに4エナを貯めておきます。
このデッキには、3/1松陽以外に2エナ発生がない都合上、エナジーLに4枚のキャラを置かざるを得ないことは多々あるため、可能な限りExドローはせず、移動でも必要最低限のエナジーだけ残してフロントLに出すようにします。

また、4エナジーが恒常的に確保できる見込みがあり、かつスペシャルや4/1白夜叉が引けない場合は3/1松陽の起動メインを使ってしまうのもありです。
中盤以降は5/1高杉のレイドトリガーのために5エナジー発生しているのが理想ですが、押し切れそうor負けそうであれば起動メインを使ってしまって問題ないかと思います。


Exドローのタイミング

なるべくExドローをしないと先の項目に書きましたが、このデッキではターンが返ってきた時点で盤面が6~8枚埋まっていることも多々あります。
未だに忘れがちではあるのですが(自戒)出すカードを数えた結果、APが余る場合はデッキを掘ることも踏まえ素直にExドローします。

あくまでも体感ですが、Exドローするタイミングは1回の試合で多くとも2回程度で、全くしないこともそれなりにあるため、レシピと50枚すべて同じカードのデッキかつ、手札が足りないことにより恒常的にExドローが必要になる場合、マリガンかプレイングを見直してみるといいかもしれません。


おわりに

白夜叉については既に多くの有識者の意見が出ていますが、全く同じデッキはなさそうだったのでnoteにしてみました。
手札事故を起こしがちな皆様の参考になりましたら嬉しいです。

ご質問はTwitterまでどうぞ。

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