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セネガル空港事件

ギニアビサウにいくために、セネガルの空港にいった。

入口にいる警察が背中を向いてたので、そのまま彼の前を通らずに空港に入ろうと思ったら、警察に見つかってしまって、案の定、止められた。

なんか聞かれてるけど、わからないので、全くフランス語わからない外国人を装うと思ったら英語を普通に話始める警察官。

どのフライトだ、と聞かれ、ビサウ行きだ、といったら
自分の肩にかけてた大きな拳銃を入口の仲間に渡して、「ついてこい」。

これは〜、どういう方向に行くんだろうか。
どっか連れてかれていいがかりつけてお金とられるんだろうか・・・

と思ってついてったら、荷物検査をスキップして、
チェックインの場所に連れて行ってくれ、
エコノミークラスのラインをスキップしてビジネスクラスのライン。
背の2mくらいある長身でびしっと警察の服をきた強面の人が
意味不明に私をずっとエスコートする。

なに〜〜これはいわゆるVIP対応じゃないか!!
前働いていた会社で役員とケニアなどに旅した時に取引先の手配で
受けたようなVIP対応ではないか!!!
この人は実はめちゃくちゃ優しい人なんではないか。
私実はめちゃくちゃラッキーなんじゃないか。
私に一目惚れしたのか。私と結婚したいのか(アフリカあるある)。
・・・・

あ、そうか。
お金がほしいのか。

と気がついた。

空港は別にそこまでこんでいなかったからこの人のエスコートがなくても正直私に何も支障はない。

だけど、お金あげないからやめてくれ、と拒否するほどのことでもないような気がしたので、VIP対応を満喫することにした。
どこまでVIPなのだろうか。

チェックインは速攻終わり、イミグレへ。
ラインを飛ばして、速攻通る。
再度荷物検査は普通に検査され、私のゲートまで連れてってくれる。
お腹すいたといったらご飯食べる場所まで連れて行ってくれる。

ご飯をオーダーして、机で待っている彼は、
「僕はご飯食べたからご飯いらない」
少し小話をして、聞かれてもいないけど求婚されるのを避けるために
結婚していると伝える。
少し警察官のやる気もうせつつ、
「また君がセネガル戻ってくる時は、迎えにくるから連絡先教えて」
と。

正直、こういうところで警察の味方がいるのはいざという時に心強い。
4回セネガルにきて一度も空港で問題にあったことはないが、旦那がきた時は荷物チェックされてスプレーを没収されたから気をつけろとプンプン怒っていた。

持つべきものは、友よ!
と警察官に連絡先を渡す。

「じゃ、僕は行くけどいい?」

別に最初からいなくてもいいけど、と思いながら、
言われる前に少量のお金をお礼に渡す。
お金頂戴と言われるのは好きじゃない。

昔だったらお金渡すの断固拒否をしてきたが、
私も少しアフリカ人ぽくなったか。
アフリカ人はこういう時にお金を渡すのを全く躊躇しない。
お金がある人がない人にはあげるというのがアフリカの文化なのだ。

ガーナの空港ではこのようなお金頂戴行為は完全に禁止されているが、まだまだアフリカの空港ではあることだ。

アフリカは、物を買う意外でも友達やこういうところで
日々お金がかかるのである。

ちなみにビジネスクラスで通してもらったから、
もしかして席もビジネスクラスになったか!?と思いきや、
席は普通にエコノミークラスでした。

ま、40分のフライトで、私の三人席に私一人だったから全然問題ないんだけど。




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