「なんで女装しようと思ったの?」に対する模範回答を考えたい

この記事はTokyo City University Advent Calendar 2022の14日目の記事です。13日目はニャンニャン老師さんの「柿について」でした。柿への愛が溢れ出ている記事でしたね。自分は一人暮らしになってからめっきり果物を食べなくなってしまったのですが、無事柿欲を刺激されてしまったので今日は干し柿を買って帰りたいと思います。

皆様tcuac2022楽しんでいますでしょうか。自分はキャンセルのところにねじ込んでいただいたのですが、書かせていただくことになってから初めてほかの方の記事を読ませていただいて、あまりのクオリティの高さにねじ込んでいただいたことを軽く後悔しております;;
この先本文になります。拙いかつ大変長い文章になりますが、読んでいただけると幸いです。


はじめに

自分のテーマは『「なんで女装しようと思ったの?」に対する模範回答を考えたい』です。Twitterで交流のある方はご存じだと思いますが、初めましての方のために簡単な自己紹介を。

  • HN→❦鬱Ꮇёℜö❦

  • 趣味→女装

以上です。ってな感じで自分は「女装」が趣味なんですよね。ちなみにこれが女装した時の自分です。結構かわいいでしょ?(自画自賛)

女装してるときは「みゃびー」って呼んでね

自分は目立ちたがり屋なので、女装自撮りをTwitterだけでなくクラスメイトや部活の人も見てるインスタに乗せたり、女装して世田谷祭に行ったりと、女装してることはかなりオープンにしているのですが、自分が女装してることを知ったほとんどの人は同じ質問をします。

「なんで女装しようと思ったの?」

まぁ気になるよね。自分が逆の立場でも気になると思うし。
これに対して先に本当の理由をお答えするんですが、自分が女装しようと思った理由は

「男はみんな女装したいもんだと思ってたから」

です。いやマジで。「恥ずかしいからしないだけで、男はみんな多かれ少なかれ女装したいと思ってる」とつい最近まで本気で思ってました。なので「なんで女装しようと思ったの?」に対するほんとの回答は「え?男ってみんな女装したいと思ってるでしょ?理由なんてなくない?」になってしまうのですよ。
一応言っておきますが、性自認は男ですし、性的趣向はストレートです。女装もただの趣味なので社会人になったらやめるつもりです。
話を戻しますが、仮に自分のありのままを答えたとしましょう。するとどうなると思いますか?「あっこいつやべーわ」ってなると思うんですよね。大変悲しいことに現在の日本では「理由もなく女装するやつはやべー」と捉えられかねないのです。
だから自分はこの質問をされたときは
・冗談っぽく「俺が女装したらかわいいやろと思ったんよね笑」と返す
・「前から女装したかったんだよね」と本当の理由に近い返しをする
・「学祭でなんかおもろいことやろうと思って女装してみた笑」と返す
などと回答しているのですが、なぜか高確率でドン引きされるという次第です。「聞いといてドン引きすんのはズルだろ」というのが自分の主張ですが、今回はその気持ちをグッと抑えて「ドン引きされない模範回答」を考えてみようと思います。

模範回答を考えてみる

回答1.「実はクロスドレッサーなんだよね」

「クロスドレッサー」とは、簡単に言うと「性自認は生まれた性と同じだけど、性表現は生まれた性とは別の性」という人のことを指します。「性表現」とは「見た目や言動で表す性」を指すそうです。ここには超ざっくり書いたのでもっと詳しく知りたい方は各自で調べてほしいのですが、おそらく今の自分に最も当てはまる表現のようです。
じゃあこれで解決ぢゃん……とはならないんですよね。まず第一に伝わりずらい。「実はクロスドレッサーなんだよね」と言われてピンとくる人絶対いない。かといって上に書いたような説明をしっかりすると今度はガチ感が出てしまうんですよね。自分としては「ドン引きされるのは嫌だけど、ネタにはむしろしてほしい」というスタンスなので、ガチな感じに捉えられて腫物みたいな扱いをされるのは本望ではないのです。
これは却下かなぁ。


回答2.「男の娘キャラが好きだから自分も女装したいなって」

「バカとテストと召喚獣」の「木下秀吉」、「Re:ゼロから始める異世界生活」の「フェリックス・アーガイル」、「ブレンド・S」の「神崎ひでり」etc…好きな男の娘キャラを挙げてけば枚挙に暇がないです。なんならこれも女装しようと思った本当の理由の一部です。
でもこの答え方はドン引きされるやつやん。解決してないやん。
女装自撮り男×男の娘キャラオタクはドン引き界の大谷翔平やん(座布団10枚)。
オタク相手だったら盛り上がる可能性もあるけど……さすがになしで……

回答3.「むしろ女装してみたくないの?」

質問を質問で返すシリーズですね。ジョジョの世界だとめっちゃ怒られるやつ。ついこの前までの自分は割とこのマインドで生きてました()
もしかしたら自分のように趣味にするまでいかなくても、「人生で一回ぐらいは女装してみたい」という人はいるかもしれないし、そういう人には共感を得られるかもしれません。
というか、これで共感を得られない人にはもう何言ってもドン引きされる気がする。これは自分が所属している原子力安全工学科でよく取り扱う話題なのですが、「人間は理解できないものを拒絶する」という性質があるそうです。そもそも女装したいと思ったことが一度もない人は、「女装する人間の心理」を理解することを拒絶しているのかもしれないですね。

まとめ

今回は『「なんで女装しようと思ったの?」に対する模範回答』を考えてみましたが、いかがでしたでしょうか。いや「いかがでしたでしょうか」って言われても自分以外にはこんな考察需要ないと思いますが……
余談ですが、回答3の「むしろ女装してみたくないの?」ですが、あえて「むしろ女装(男装)してみたくないの?」としなかったんですよね。
理由としては、「女性には割かしすんなり受け入れてもらえることが多いから」です。自分は女装するときにメイクしたり服とかウィッグとかを選んだりしてる時がめちゃくちゃ楽しいんですが、女性もファッションを楽しんでる人が多くて、男性が女性のファッションを楽しむことに抵抗が薄いのかなと考えてます。


最後に少しだけまじめな話を。自分のように女装している人もとい、他人の格好に理由を求めるのはやめましょう。
LGBTQ+の方や一般的な流行とは違ったファッションが好きな人に「なんでそんな格好をしているの?」という質問をすることは、時に相手を傷つけてしまうかもしれません(たとえ質問した本人に悪意がなかったとしてもです)。「出る杭を打つ」のは日本人の悪い習性です。理由を求めるのではなく、「それいいねb^^」とファッションに対するリアクションをすれば、だれも傷つかずに済むのではないでしょうか。

気づいたらめちゃくちゃ長文になってしまいました。拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日の記事はほたてまよさんの「ラーメン二郎に行こう」です!!

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