見出し画像

仕事にどう向き合えばいい?「自分とのコミュニケーション」できっかけを手に入れる

こんにちは。TCS×Business 公式ブログチームの、ふじいです。

今日は、「仕事が思い通りにならなくて困る」と思っている人に向けて、仕事との向き合い方に関するお話をします。

コーチングを学び始めてからのことを振り返ってみると、思考を掘り下げる機会が増えたように感じています。自分の内面を知り、解決策を探っていくという意味では、自分自身とコミュニケーションをする機会が増えたと言えるのかもしれません。

例えば皆さんは「仕事が思い通りにならなくて困る」と悩んだりイライラしてしまったりしたことはありますか?仕事をきちんとこなそう、がんばって取り組もうとしたことがある人ほど、思いもよらない壁にイライラしてしまった経験をお持ちかもしれません。

この記事では私の経験を振り返りながら、自分自身とどのようなコミュニケーションをすることで、仕事への向き合い方が変わっていったのかを振り返ってみます。もしかしたら皆さんの困りごとに対処するヒントも見つかるかもしれません。

1. 「思い通りにならない」と感じるのはどんなとき?

私の場合は、仕事で思い通りにならない事態が発生するたびに困惑し、「こんなはずじゃなかった」という気持ちを募らせていました。

とりわけ、社会人になって7~8年目頃にそう感じることが多かったです。ちょうど職場内でいくつかの人事異動が重なった時期で、先輩社員の代わりに仕事を任されたり、リーダーのような立場を務めるようになったりした頃でした。

「先輩方が担当していた頃のようにちゃんとやらなきゃ」当時の私は与えられた役目をしっかり果たそうと頑張っていましたが、次第に困難にぶつかるようになります。

・急な方針転換があり企画が白紙になる
・周囲が期待通りに動いてくれない
・新しい仕事が発生してプロジェクトがスケジュール通りに進まない

今でこそ「最終的にうまくいけばOK」と思えるのでしょうけれど、当時はそんな風に考えられません。

・予定外の事態ばかり起こって大変
・こんなはずじゃなかった
・そもそも仕事が私の能力を超えている
・私ばかり大変な仕事を任される

など、ストレスをため込んでいました。

2.思い通りにならない=大変で辛いことなのか?

コーチングを学び始めてからは、こうした思い通りにならない事態に対する向き合い方が変わってきたように思います。具体的には「思い通りにならないことは辛い」という自分自身の思考の癖に気づき、対応策を考えていけるようになりました。

コーチングでは、自分や他人の捉え方―物事の見方や考え方の傾向を学びます。

以前の私は、自分と似たような出来事を涼しい顔で乗り切っている人がいても、それは仕事をこなすスキルや経験の差で、自分には辿りつけない領域だと思っていました。それが、捉え方についての学びを深めるにつれて、こんな風に考えるようになったのです。

① 私には「思い通りにならない事態」という事実を「辛い」というマイナスの感情に結びつける傾向があり、結果としてマイナス面にばかり目を向けるようになっている
② 「思い通りにならない事態」を「辛い」以外の感情に結びつけられれば、物事の見方が変わるかもしれない?
③ 例えば思い通りにならない事態が起きた日。1日を振り返って「今日も辛かったなあ」とまとめたいところをぐっとこらえて「今日も頑張ったなあ」と言い換えるようにしてみてはどうだろうか?

初めのうちは違和感がありましたが、今は以前よりも「思い通りにならない事態」をフラットに受け入れられるようになってきたように感じます。もしかしたら思考の変化を積み重ねることで、「辛い」という感情を手放すことができるようになったのかもしれません。

3.こだわりポイントには、どう向き合えばよいだろう?

実のところ、「思考を変えよう」という指摘はコーチングを学ぶ前からもらっていましたが、なかなか受け入れることができませんでした。それが変わってきたのは、自分の譲れない部分―こだわりポイント―が明確になってきたからです。

例えば、かつて職場の先輩から「考え方を変えてみた方が、自分も周りも幸せじゃない?」といった助言を頂くことがありました。当時の私はそのアドバイスをどうしても受け入れられず

・なんで私ばかり変わらなきゃいけないの?
・どうして幸せだと言い切れるの?
・私は今までこのやり方で頑張ってきたのに理解してもらえないの?

そんな風に感じていました。

コーチングを学ぶと、自分がどうしてそんな考えを持つようになったのか、こだわりポイントは何なのかといったことに向き合う機会があります。私の場合は、「頑張ってきた過去を否定されたくない」というのが1つのこだわりポイントでした。

このポイントを明確にした私が次にしたことは、敢えて「今の自分とは全く違う考え方をしている未来の自分」を作り出し、その思いを「過去の自分にこだわっている自分」にぶつけてみることです。

① 過去の自分に価値を見いだしている私は、今までのやり方を変えたくない!
② でも、未来のためには過去のやり方も変えられる私なら、こんなやり方を試してみるけれど?

最初は自分の思考にも関わらず、②の考えにイライラすることもありました。けれども不思議なことに、続けているうちに「まあ、そんな考えもあるよね」という気持ちが芽生え始め、最終的には自分が本当に①も②も大事にしているような気がしてきたのです。

過去にこだわってきた私が、過去も未来も大事にするというスタンスを手に入れたことは、考え方の転換点と言えそうです。

4.「自分とのコミュニケーション」から「相手とのコミュニケーション」へ

以上が、コーチングで学んだ「自分自身とのコミュニケーション」によって、仕事への向き合い方を変えていった私の体験談です。

こうして振り返ってみると、ずいぶん自分の中で「脳内トーク」を繰り広げていたなあと思います。また、かつては現状を守るためのものだった「脳内トーク」が、コーチングを学び始めたことをきっかけに、前へ踏み出すものに変わっていたことにも気がつきました。

もちろん、意識せずとも自分自身の捉え方を把握したり、状況に応じて変えることが自然とできたりする人もいるはずです。ただ、譲れないものや不安なことがあると、現在の考え方を手放せないのもまた人間です。

考え方の根っこにある、大事にしていることや恐れていることを認めつつ、新しい選択肢に踏み出すきっかけをくれる―コーチングにはそんな一面もあるのかもしれません。

さて、現在の私ですが、「自分とのコミュニケーションで得られた発見をふまえて、相手との関係性を深めていくことができたら、もっといろいろな可能性が広がるのだろうな」と感じています。

例えば仕事において。自分と相手の関係性次第では、お互いの捉え方がうまく噛み合わないこともあります。

そんなとき、私自身が過去も未来も大事にすることができたように、自分も相手も尊重するやり取りが自然とできたら。もっと相手との信頼関係が深まるかもしれないし、予想以上の相乗効果が生まれるかもしれない…たくさんの可能性に期待して、これからも学びを深めていきたいです。

この記事を書いた人

ふじいゆりこ

TCS認定コーチ。会社員として今後のキャリアに悩んでいた頃にコーチングと出会う。認定取得後、働きながら仲間同士で学びを深められるコミュニティの存在を知りTCS×Businessに参加する。現在は平日夜や週末勉強会を通じて、職場で実践できるコーチングについての学びと実践を継続中。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?