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【Mother-005】一人じゃないから〜忘れないで、そばにいるから〜※歌詞付き


もし誰かが 君を責めるなら 僕が君をかばうだろう
もし誰かが 君を貶すなら 僕が君を讃えるだろう

傷つくことが 悪いことじゃない 信じようと勇気を 出したのだから
うつむかないで そばにいるから 君が立ち上がるまで

(【Song-001】一人じゃないから)


 僕はよく一人になる。言葉のすれ違いで。心の行き違いで。けど、その度に一人じゃないって思わされる。「もうダメだ」って思うときに必ず誰かがそばにいてくれる。

僕が悩んでると知れば、片道10時間かけて日本海側からはるばる、太平洋側の僕のところへ山を越えて、川を渡り、会いに来てくれるUちゃん、

ありがとうね。

そしてぎりぎりまで悩み、やっと打ち明けると「なんでもっと早く話してくれなかったんだよ!」と変なところでキレてくれるのもUちゃん(笑)

ありがたいね(笑)あんがと!でもね、一つだけ言わせてね、

話したら、日本海側から来ちゃうでしょ、

おばあちゃんのりんごを車のトランクにたくさん詰めてさ、

ハッキリ言わせてもらうけど、あれは本当に美味しい(笑)

いつもごちそうさまね。

いつ会っても、夢を追いかけていて、いつ会っても楽しい話を、貯めこんでて、いつ会っても、バカに戻れるCとTちゃん、そしてS、

また会いたいね。

全て話さなくても察してくれて「祈るから」と言ってくれるS君、O君、

いつもありがとうね。

いつ会っても変わらず、直向きに前を向いて、文句も言わずに進んでいる姿を示してくれるI君、

これからもよろしくね。

なにも言わなくても、いつも僕を信じてくれて、いつ会っても変わらぬ態度で接してくれるR君やT君、

ほんとありがとね。

僕の歌を待ってくれてる友。

僕を必要としてくれる友。

一人ひとり、とても大切な仲間だ、僕の宝物だ。この部分においては、母から”プライドが高い”と言われた僕でも誇りを持って良いと思ってる。

 僕は16歳の時、孤立した。その時一人になる怖さを知った。教えてもらった。自分の弱さを、ずるさを受け入れるのに3年かかった。

 人は皆一人になるのを恐れる。それはもしかすると”最後は必ず一人で死んでゆく”という真実の匂いが、ほのかにするからかもしれない。

 しかし、今となっては変な話だが、僕は”一人になった”から、今は”一人じゃない”のだ。一人の淋しさを知ったから、友の温かさを、優しさをありがたいと感じられる自分になれた。一人になっている人に、手を差し伸べたいという思いで、歌を書ける自分になれた。

 もし、淋しさと向き合うことから逃げて、”何か”でごまかしたり、”誰か”で忘れたり、そういう癖がついていたら、今ごろ、僕はたくさんの友達にかこまれながら、”孤独”を感じていたかもしれない。

 あの時の自分がそうだった。友達とワイワイ騒ぎながら、一人になるのを恐れ、楽しい振りをし、心のどこかに疑問や不安、怒りを抱えながら、仲間に嘘をつき、ついには自分にさえも嘘をついて、毎日を過ごしていた。

 残酷なことに”たくさんの人に囲まれた孤独”は、なかなか人には気づかれない。自分でさえも。

 そしてはっきり言えるのは、孤独から始まった仲間同士で一緒に向かう先には”孤独を埋めてくれるゴール”は存在しない。

 淋しさを感じられることは幸せなことだ。それだけ温もりを知っているんだから。それはきっと、親をはじめ、まわりの人から愛情をいただいた証拠なんだと僕は思う。

傷つくのは悪いことじゃない。それだけ一生懸命真面目に、人を信じようとしたのだから。それだけ人を、自分を、信じる勇気を持っている証なんだと僕は思う。

それを教えてくれた母よ、”ドロップキック”をありがとう。

 たまに母と話せないことを、淋しく思う。今だったら母は、なんて言ってくれるだろう、どう思うかなと考えたりする。親と喧嘩している友達を見てると、羨ましくなる。

 でも母の想いは、僕の歌になり、母の背中は、僕の生き方になっている。だから母が、僕のそばに、いつもいてくれている気がする。

 母という大樹から巣立ちをして数年後、歌を聴いてくれたある婦人が、演奏終了後に、僕のところへ駆け寄って来て、僕の両手を握りしめて、涙を浮かべながら満面の笑みで、

「あなたのお母さんは、これから日本中、世界中にいるからね!」

と言ってくれた。その言葉は一生忘れることは出来ない。


だって僕は今、


一人じゃないから。


このnoteを気に入って投げ銭してくれる方へ

 このエピソードにまつわる曲「【Song-001】一人じゃないから」の歌詞をプレゼントします。この曲は母をはじめ、上に書いてある、仲間からもらった優しさや友情を、一つ一つ丁寧に編み込んだものです。”あの人のおかげで今がある”という経験のある方が、この曲を聴きながら”あの人”を思い出してもらえたら幸いです。

以下歌詞です

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