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ナレッジマネジメントの取り組み ~業務ドメイン知識の脱属人化に向けて~ PART2

おはようございます、最近朝活にハマっているエンジニアの土屋です。

22:30就寝6:00起床という小学生の頃ような生活をするようになってから脳も体も好調で仕事の効率も上がっている実感があります。

また、朝イチの時間を先取りすることでやりたいと思っていたことを着実にできることが朝活のメリットだと思います。


さて、今回の記事はこちらの記事の続編となります。
ナレッジマネジメントに取り組む背景などについては前回の記事に記載しているのでご興味があればご覧ください。


取り組みの目標

チームメンバーのドメインに関する知識を向上させること。
具体的には、スキルマップ上のスキルアップ数を指標としました。

今回はドメイン知識の底上げを行い、各自が開発するときに困らないレベルの知識を習得することを目指したため、弊社のスキルマップでいうところの「x→△」へスキルアップさせる取り組みとなります。


対象ドメインの選定

まずやったこととしては強化する対象ドメインの選定です。
強化すべき対象は多数ありますが、すべてを網羅するほどのリソースはないため、有識者が少ないかつサービスにおける重要度が高いドメインという観点で対象を選定していきました。

有識者が少ないドメインとは、スキルマップで「x」が多いドメインを指します。
サービスにおける重要度が高いドメインとは、例えば予約やスペース検索に関するものです。
開発の頻度が高く、また複雑な処理につき開発規模が大きくなりやすいため最低限の知識は付けておくべきという意図があります。


ドキュメント作成

対象ドメインを選定したら、そのドメインに関する知識を習得するためのドキュメント作成に取り掛かります。

ドキュメントの構成としては、以下の情報は最低限記載するように標準化しています。

  1. 要約:この機能が何のための機能なのかを端的に記載

  2. 機能概要

    1. ユーザーがどのように操作を行い、どのような結果になるのかといったあるべき仕様がわかるように記載

    2. 実装レベルの詳細情報は割愛することでシンプル化。あくまでどういう機能なのかが初見でもわかるようなドキュメントを目指しました。

    3. 画面キャプチャをなるべく使用し、視覚的に分かりやすいドキュメントを目指しました。

  3. 技術情報:開発の足がかりになればという意図で主要な部分をピックアップ

    1. 関連テーブル:この機能において使用されるテーブル

    2. 主要メソッド:この機能において主に使用されるメソッド


展開方針

ここからは作成したドキュメントを基に以下の方法で各メンバーのスキルアップにコミットしていきます。

  1. チームの週次定例で読み合わせ、Q&Aを実施(各ドキュメント10分程度)

  2. 輪読会を実施(各ドキュメント30~60分程度)

    1. 読み合わせ

    2. 打鍵

      1. 画面操作

      2. DB確認

      3. ログ確認

    3. Q&A

  3. 各自で読み込む

各自で読んでおくというやり方だけだとスキルアップに繋がらない場合が多かったため、有識者がいる場で読み合わせを行うことで各自の不明点をその場で解消できるようにしました。

また、ドキュメントで概念をインプットした上でモブプロ的に打鍵を行うことで具体的にどのようなインプットとアウトプット(どのような操作でどのような結果)となるのかが明確化されるため知識の定着と共有に非常に効果的でした。


結果

上記の取り組みの結果、目標(スキルマップのスキルアップ数)を大幅達成することができました。

各自のスキルアップによって今後の開発・保守の工数や品質にプラスの効果が出てくるものと考えています。

また、ドメイン関連ドキュメントを整備したため新規参入メンバーのオンボーディングもよりスムーズになることが期待できます。

組織やサービスもさらにスケールアップしつつ、働く社員がひとりひとりが「この会社で働いていてよかった」と思えるような社員満足度の高い会社になっていけばと思います。


最後に

一緒にスペースシェアの文化を広げ、新たな社会インフラを創っていく仲間を募集中です。
少しでもご興味があればお気軽にご応募ください。


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