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『社員100人までの会社の「社長の仕事」』感想文_西野由花

ミャンマーの西野です。

ミャンマーで営業を行っているときや、Wee-CreeなどTCGにいれば至るところで聞く未来会計図表。それについてより詳しく知りたいと思いこの本を選びました。


 しかし、実際には未来会計図表について改めて知識と理解を深めることができただけでなく、会計からどのように経営を読み取ることができるのかということ。そしてHRVCがはぜHR+VCとして機能させていくことができるのか。ということをこの本から考えることができました。


 まず、損益計算書は全社員が作り上げるもの、貸借対照表は社長がつくり上げるもの。という考え方に照らし合わせれば、HRVCでは貸借対照表も意識しながら社員に行動を促し損益計算書へ影響を与えていけるものとなっています。お客様の経営理念をしっかりと意識し、お客様第一主義・重点主義でどの商品・サービスに重点を置くかを決めた後に人事評価制度で明文化することで、社員の方々もどのような方向性でもって行動を起こして利益を上げていくのかをしっかり理解することができます。社員の行動をどのように、どの程度変えていけば良いのか。そこを理論的な数値でもってお客様にお伝えできるところがHRVCの特長だと思います。例えば、お金が足りなくなる理由は4つあると本著には書かれていますが、TCGでも、月次経営戦略書を用いた分析で会社の利益がどのようい上がったのかという風な分析を行っています。このような日々の分析を用いて見つけた改善するべきポイントに向かって実際に社員の方々に行動を起こしてもらうように働きかけられるのがHRVCなのだと思いました。


 未来会計図表から5年後や10年後を見据えた経営計画を作り、それに合わせた人事評価制度を作ることは社員だけでなく会社全体への変化を促します。そして、社員の方は自分自身で行動目標を作り面談をしていく中でそういった経営計画や企業理念は何か、どういった結果が求められているのかを毎月意識することができます。
 会社の理想とする姿の為に今の課題を見つけ出すのがVCであり、そしてそれを社印の方々へ浸透させていく方法がHRなのだと考えています。そしてこの本を読んで改めて、そのどちらをも行えるHRVCのすごさや特徴といったものがわかったように思います。
ただ、ここで自分自身の課題として、もっと財務に関する知識をつけていかなければならないということも感じました。財務諸表をしっかり理解し、経営理念との整合性を持った課題と解決策を未来会計図表等から導きだせることがこのHRVCでの重要な部分なのだと思います。もし財務諸表の読み間違え等があった場合には、それはお客様の社員だけでなく会社そのものを間違った道へと進めていくことになります。それは非常に責任の大きいことではあります。しかし、私やTCGがそれだけの大きなものをお客様に与えることができるという意味でもあります。より多くの価値を与えることができるように、今後も財務諸表の理解や仮説の設定力など、多くを精進していかなければならないと改めて意識するきっかけにもなりました。

西野由花

インド、フィリピン、マレーシア、トルコ、インドネシア、ベトナム、バミャンマーで働く11名の喜怒哀楽の物語。 【新卒海外研修】(連載中) http://www.kuno-cpa.co.jp/recruit/shinsotsu-kaigai/