2021年は数学とともに
年越しは数学をしていた。
高3?…いや浪人時代以来だ。
動機は不純。
ことの発端はクリスマスイブ。
たばふじちゃんねる最後の動画が上がった夜。
覚悟はしていたけどやはり寂しい結末に、はらはらと涙していたその時、藤本さんのツイートが上がった。
…昨日といいこの日といい、
藤本さんは独特なタイミングでツイートをする。
この日はたばふじちゃんねるが終わる寂しさを、昨日は最後の日に田畑藤本の「お2人」に会えなかった寂しさを、グーっと堪えている時に、藤本さんはヒョイっと現れて、全然関係ないことを呟いて消えていく。
私たちが泣き崩れるようなかっこいいひとことを言ってくれてもいいのに、いつもどこかスカしている。芸人さんだなぁ。
私の冬休みに宿題などないから、リプしようにもできない。私のまわりには、わからなくて「教えてください」というタイプの問題はないのだ。社会人は、できないことは山ほどあるが
、基本的に知っていることを使って働いている。…ちょっとつまらん。
仕事関係で勉強することはあるけれど、それは誰かに教えてもらえるものではなく、自分で関連書籍を読んだりするしかない孤独な学習。
すれば自分の技術が上がるが、成果ははっきりと現れないし、したところで誰も褒めてくれず、しなくても誰からも怒られない。他の人にそっと抜かれるだけだ。
そう考えると、学生って贅沢だ。
毎日新しいことを教えてもらえて、宿題をしなかったら叱ってもらえて励ましてもらえる。
ほんと、学生って贅沢だ。学生の頃は誰もそれを知らないけれど。
これまでも、「やった分伸びる」というわかりやすい勉強を無性にしたくなることがあり、たまーにTOEICや漢字検定の勉強をしたりする。
2月も漢検を受験予定だ。
当面の壁は年々衰える集中力。そのことを尋ねると、丁寧に答えてくださった。
あ、そういえば何かのインタビューで同じこと言われてた気が…
あった。
ありがとうございます。実践しています。
その4日後、また藤本さんのツイートが上がった。
オンライン家庭教師!
やっぱいいなぁ、学生さんは。
受けたいけど教わりたいことがそもそもない。
藤本さんがたばふじちゃんねるで語ってこられた科学の話は本当に興味深くて、いくらでも聴きたいけれど、あれは「授業」であって家庭教師とは違う。
家庭教師といえば、もっと生徒が積極的になぁて「先生、この問題がわかりません。」という材料を持っていないと話にならない。
…数学、やってみようかな。
高校の時は国立文系。2次試験にも数学がある学部を受けたので、数Ⅱまでは学び、最後にはけっこう好きになったが、大学1年の時に教養で1科目取ったのを最後に触れていない。
「藤本さんとまたZoomでお会いしたい」という極めて不純な動機で、数学検定準2級(高1相当)の問題集を買ってみた。
何年かかるかわからないけど、数Ⅰから始めて数Ⅱ(数検2級)までおさらいしてみる作戦。そのどこかで、本来の目的である学生さんの邪魔にならない程度に藤本さんに教えてもらえたら本望。
藤本さんからしたらだいぶ痛くて怖い客だろうな…。
大晦日は、朝から夕方の13期忘年会まで、いろんなことを考えるのから逃げるように数学を解いた。
久しぶりの数学は、私の脳が大人になっているからかすごく解きやすく、ちょっとした快感だった。特に図形がわかるようになっている。高校生のころあんなに苦労してたのに。
ただ、ひとつ難点があった。
今の問題集は解説が丁寧すぎて、読めばわかってしまうのだ。
わかってしまってはいけない!藤本さんに教わることがなくなってしまう。「わからない問題」をみつけないと!
数Ⅰは「数と式」という計算が中心の単元と、二次関数、図形、確率など範囲が広い。
飽き性なので、最初からコツコツやっていくのではなく、わざとバラバラに取り組んでいく。
そうしていくうちにきっとつまづく単元があるはず。
出会いはすぐに訪れた。
2日目の元旦。「整数の性質」という単元で思いっきりコケた。一次不定方程式って何?十進法から二進法への変換できん!
…よしよし。明日からもうしばらく頑張って、どうしてもわからなかったら、勇気を出して申し込んでみよう。
奇しくも大晦日の夕方に配信された藤本さんのピン芸人初仕事は、藤本さんがサンシャイン坂田さん、ランパンプス寺内さんと一緒に宿題を解くという動画。
寺内さんが触発されて「帰りに問題集買って帰ろう」とおっしゃっていた。その気持ち、今はすっごくわかる。大人になって勉強するの、楽しい!
一年の計は元旦にあり。
元旦も数学漬けになったおかげで、2021年は、暮らしの中で数学を勉強する時間ができそうだということだけがわかった。
どんだけ田畑藤本さんに影響を受けてるんだか。
楽しい1年になったらいいな。