シェルノサージュ:感想と疑問(途中報告)

【はじめに】

・ほとんど個人的なメモ書きに等しい。

・2022年1月からシェルノサージュDX(Switch版)を遊んでいる。事前知識はほぼ0。なんかそういう名前のゲーム聞いたことあるかな?くらい
・10-4(クーデター発生、イオンとレナルルの決別、リーヴェルトの投身)まで読了。
・いわゆるアドベンチャー、サウンドノベル系ゲームは殆ど触った経験が無い。
・強いて言うならラブプラス(無印)。それ以外だとフォトカノ、LoveR。後はかなりジャンルが異なるがパワポケシリーズくらい。  
・たまたまEver17を2年ほど前に初めて遊んだ。(本作ディレクターが影響を受けた作品らしい)空さんとガラス越しに手を触れるシーン、そしてエピローグの「ポチッとな!」が大好きです。ボロクソ泣いた。

【ここまでの感想】


作品の受け止め方、評価は「イオン(寧)という少女にどれだけ感情移入できるか?」に全てかかっていると感じています。
最もそれを感じさせられたのが7章「次元崩壊」。この作品において、プレイヤーができることは端末を通したイオンとのコミュニケーションがほぼ全てです。話しかけて、頭を撫でて、たまにはデートして…覗くことのできる夢セカイの記憶はあくまで端末にとっては追体験にすぎず、彼女の運命そのものを変える力は無い。そしてその交流すら端末を通した間接的・擬似的なものであり、彼女に直接手を触れることすら叶わない。交流をするというよりは、見守るといった方が近いのかもしれません。
そうした状況の中で、自身の死という記憶に触れた彼女のショックは察するに余りあると言えます。
これが一般的な恋愛シミュレーションのようなゲームであれば(一般的な恋愛シミュにこんな展開が頻繁にあっても困るんですが)例えば頭を撫でてあげるだとか、抱きしめてあげるとか…色々と直接的なふれあいで慰めるのが定番なのではないでしょうか。ですが本作でそういったことは不可能であり、あくまでも端末を通した一種のテレパシーのような形で、イオンの頭を撫でて声をかけることで励ますという流れとなります。直接イオンの頭に触れることはできないし、直接イオンの耳に言葉が届いてはいない。全ては端末を通した擬似的な接触に過ぎないものです。それでも、このたった二人だけの世界で(そしてイオンからねりこさんへの不信が最高潮となったであろうこのタイミングで)、たとえ擬似的でも彼女に手を差し伸べることができるのは、端末を通したプレイヤーただ一人しか存在しない。
「自分はイオンに何もしてやれない、手を握ってあげることすらできない」…そういったある種の無力感をダイレクトにプレイヤーに与えたこの瞬間こそ、シェルノサージュという作品における最大のターニングポイントなのではないでしょうか。

ある意味でここまでが序章なんだと思います。Ever17における4人のヒロインのルートのように。
ここまではイオンと端末が覚悟を決めるためのお話。そしてここからが世界の謎解きを始める解決編。今までの修復は「夢セカイを修復していけば記憶が戻るのかな?」といった、どちらかというとイオンの純粋な探究心によるものだったように感じています。ですがこの出来事を通して、イオンと端末の二人は明確に「前に進むこと」を決意しました。このままでは何も進まない、何も分からないままになってしまう。たとえ傷つくことがあっても私たちは前に進まなければならないと。

あえてこのゲームをジャンル分けするならばアドベンチャー、サウンドノベル、コミュニケーション…そういった類に分類されるんだろうけど、仮に自分が店員だとしてこの作品をショップでときメモとかラブプラスとか、そういう作品の隣に陳列するか?と言われると困る。
どちらかというとそれらの作品より更に昔、90年代後半から00年にかけての18禁ゲームに近い雰囲気を感じました。いわゆる「泣きゲー」というやつでしょうか。
(OFF版公式サイト曰くジャンルは「七次元コミュニケーション」だそうで)

音楽は本当に素晴らしいの一言に尽きます。1章の"ahih rei-yah"でグッと掴みに来た。それに合わせた映像も。部屋のBGMを選ぶオプションで各曲のライナーノーツが読めるのも個人的にすごく好きです。ネタバレ踏みそうで殆ど読めていませんが。
近年はコナミ音ゲーのように音楽に力を入れているコンテンツでも、こういった楽曲の解説を読める機会は少なくなってしまったので非常にありがたい存在です。
一番好きなシーンはター坊とキャスがギュッと手を握っているところ。
ところで読みは「アイレイヤ」でいいんでしょうか。

不満点を挙げるならリップシンクの違和感。
正直この作品以外でもリップシンクまで手が届いていないゲームは少なくないと思います。
それが悪いとまでは流石に言いませんが、本作はイオンが端末画面に大写しになるシーンがかなり多い。日常における彼女との交流であったり、夢セカイにおける詩魔法であったり。
詩・音楽という要素に大きく力を入れている作品なだけに、そういう大写しのシーンで音声と映像が合わないのはどうしても気になってしまう。
a-i-u-e-oの5種類の口の形まで作り込んでくれとは流石に言わないけど、せめて口の開閉くらいはピッタリ合わせてほしかった、というのが不満点というか要望点ですかね。
タイミング関連だと詩の回想機能も気になります。曲によっては歌詞のページめくりと音楽がちょっとずつズレていくんですよね。特に8、9章がズレる気がする。致命的なほどではないんですが、カラオケにして歌おうとすると困るくらいのズレ。

あと2章以降の詩魔法のダンスがなんか硬い。腕や足の関節点が等速直線運動になってるイメージ?ただこれはこれでダンスがキレッキレになってるので狙った演出なのかもと思ったり。
それでも8章、9章のようにサーリがキレッキレのダンスを披露している際は流石にツッコミたくなった。あんたつい最近まで死にかけだったでしょうが。

他に細かい点でいうと一度に持てるアイテムが一律9なのは少ないとか、イオンの髪型がツインテ等のときに机で寝てると豪快に髪の毛がテーブルを貫通するの何とかならないかとか、左スティックで操作しつつスティック押し込みで撫でるってその操作方法誰が考えたんだとか、キャラクターの声の音量がバラツキがあるとか、その他なんか細かいバグ多いよねとか。
一つ一つはそこまで気にするものでもないかなーって位のものではあるんですが、オン版→オフ版→DXと2回修正する機会があったはずなのになんでこういう仕様に…?ってなります。
おさわりUIに関しては素直に左スティックで移動、Yボタンでタッチにして、今Yボタンが持ってる機能(手を構える?)をZLZRに持っていくとかでも良かったと思うんですが(ZLZRで手を構える、スティックで移動、Yボタンでタッチ、といったように)
個人的にですが、スティックを押し込むことでVITAの画面タッチする感触を擬似的に体験させる狙いがあったんじゃないかと推測してます。ボタンを押すよりもずっと「押し込んでる感」が出るので。

【ここまでの疑問点】


・この部屋は何?
現状全く説明がなされていない要素の一つ。
何故イオンはこの部屋に住んでいるのか?
何故イオンとねりこさんの2人しか存在しないのか?
何故カレンダーは1日抜けがあるのか?
彼女は端末を拾うまでどのような生活をしていたのか?
そして一人で生活していたことを何故疑問に思っていなかったのか?
夢セカイを通して彼女の記憶は着々と復元してはいるが、あくまで夢セカイで帰結している。
どこかで夢セカイの修復がこちらの世界に影響を及ぼすイベントが起きる?

・この物語はどこに着地するのか?
メタ的な考えでいえば、シェルノサージュという作品がイオンとの交流をメインに置いている以上、夢セカイのシナリオを読み終えてもイオンとの交流は可能なままになるのではないか?
(RPGでクリア後データをロードするとラスボス前に戻るようなことはしないんじゃないか?)
夢セカイの記憶を全て取り戻した上で、それでも彼女はこの世界にとどまる選択をした…そう考えるのが自然なのではないかと思う。
ただ、少なくとも彼女が今生活しているこの世界は惑星ラシェーラではないはず。
(確かねりこもそう発言しているし、夢セカイを見る限りラシェーラは一週間が8日あり、対してこちらの世界のカレンダーは一週間が7日である(=暦が異なる)ことからもそのことは確実視していいはず。)
ラシェーラとは異なる惑星で、それでもイオンがここに留まらないといけなかった理由は?

・物語開始時(皇位継承の儀直後)におけるイオンの知識量は?(宮城でどのような教育が行われていたか?)
「世情を詳細にご存知ではない」(レナルル)
「あの程度の騒ぎくらい予想はできたはず」(カノン)
イオンは下界に関する知識があまりにも乏しい。皇位継承の儀のために天文は教育を施していたはずだが。あるいは逆に、儀式直前に記憶を全て剥奪されたのか?
「詳細に」ご存知ではない、どころか「ほぼ全く知らない」なのも気になる。教育係のレナルルとは認識の齟齬があるような。

・5000年前になにがあったのか?
旧人類がネロを召喚→惑星大移動に成功、ラシェーラに到着。
これだけなら分かる。何故ネロは封印されたのか?異次元の存在が存在するだけで世界に影響を及ぼすことは示唆されているので、単純に考えれば再度ネロを元の世界に還せば良いはず。ということは旧人類はネロを元の世界に返す技術をまだ持ってはいなかった?
クラケットは「グランフェニックス計画が成功して新たな星に移り住む時、イオンとネロはこの星の残骸に捨てられる」と言っている。異次元の存在を連れていくことは緩やかな破滅の引き金を再度引くことに他ならないため、この考え自体は自然。ならば旧人類は何故ネロをラシェーラに連れてきた?という疑問も残る。
過去の事件といい今回の事件といい、異次元からの召喚はどこまでが事故で、どこまでが想定内だったのか。ネロはシェルノトロンサーバーに封印されていたとのことだが、シェルノトロン自体はごくごく近年に開発されたもの。素直に考えればジェノミライ研究所での研究がスタート→ネロ発見(発見というより発掘に近い?)→封印を解除→シェルノトロンサーバーに封印、という流れにはなるが。そこまでしてシェルノトロンサーバーを開発しなければ行けない理由があった?
5000年前、移住前と移住後、かつてのラシェーラになにがあったのか。その時も同様に惑星レベルの危機が起きてネロを封印したのか?

・夢セカイで修復を行うことで「記憶を取り戻す」と言っているがこれは本当に正しいか?
根本的に気になっている点。
6軸移動などで簡単な未来予知が可能であることは示唆されている。過去の記憶を取り戻しているのではなく、6軸移動を利用した「未来の可能性の選定」をしている、なんてことはないか?(夢セカイで見た出来事は、この部屋を出たさらに後の話ではないか?)
もっとも、7章8章を見るに遠い未来、可能性の低い未来ほど莫大なエネルギーを必要とする(指数関数的に増大する)とのことなので、流石に無いとは思っているんですが。

・皇位継承の儀とはなにか?
2人の皇女に対して中央の人物(現皇女?)がなにか粉のようなものを振りかけているように見える。
カノンには赤いものを(受け取ったカノンは小さく頷いた)。イオンには青いものを(イオンは嫌がるように震えていた)
その後泡が舞うような演出もある。10章のシャールが産まれる海と関連がある?
最終的には宮城に帰るのが必須条件のようですが、移動手段って何があるんでしょうか?OPのエレベーター以外にも?

・「終わりの詩」とは?
各章のエンディング曲、そしてネイのレパートリーの一つでもあり、ぱれす・にゅろきーるの締めでも流れる曲。少なくともあの世界に存在する曲なのは間違いないとは思うのですが。

・タイトル画面
詩魔法らしきものが3行にわたって書いてあるんですがこれも意味があるんでしょうか。
あるんでしょうね。

・完全に修復していないポイント、ヒストリーの番号の抜け
具体的には3章ネイの部屋、6章フォーシーズンの画面右下(滝)、7章ジェノミライ研究所の一部フロア。ヒストリーを確認すると、狙ったかのように3章、6章、7章(そして2章にも)に番号の抜けが見られます。
このポイントを再度訪れて完全に修復させるのか。あるいは各章EXTRAのようなクリア後のオマケエピソード的なものがあるのか。
エキストラ的なものなら前例に倣ってEX2-○○って表記する気がするので再訪するに300HymP。

・現皇女はいま何をしている?
今までほとんど話題に上がっていない(はず)。姿も名前も不明。ここまで来ると生きてるかどうかすら怪しい。
しきたり通りなら少なくとも女性であることは間違いないけど、「人間の」女性とは言っていないはず。でもシャールやジェノムに性別の概念があるかは微妙なところ。シャールはパッと見は女性っぽいですが、自分のシャールの中には割と男性っぽい声を出す子もいるんですよね。

・ねりこの存在
考えられる可能性としては「この世界に関する全ての真相を知っているが、イオンや端末には明かせられないなにかしらの事情がある」というのが一番しっくりくるが…イオンとねりこ以外誰もいないこの世界で何故そんなことが起きる?という疑問点がある。ねりこに対して命令を出せるような人物は、少なくともこちらの世界には誰も存在しないはず。
本当は3人目が存在しているか、あるいはねりこ自身も端末を持っていて、別次元の誰かと交流しているとか?

・そもそもタイトルの意味は?
シェルノ・サージュではなくて「シェル・ノサージュ」。Ciel Nosurge。Cielはフランス語で空。L'Arc~en~CielのCiel。(フランス語で空に架かる橋(=虹)。知らなかったそんなの…)Nosurgeは対応する単語が見つからなかった。No-Surgeと考えるならSurgeは英語でうねり、大波、動揺、急上昇etc。ものすごく強引に訳すと「うねりのない空」って感じでしょうか。
なみにアルノサージュはAr Nosurge。Arはギリシア語で「ナマケモノ」の意らしい。アルゴンの語源。アルゴン含め希ガスは真空管におけるなくてはならない存在。高圧電場では綺麗な紫色を発するそうです。真空管をメインに据える作品ですし恐らくこれが語源と考えて間違いなさそう。白熱電球も中身はだいたいアルゴンと窒素らしい。
…だとするとアルノサージュは「うねりのないアルゴン」ってなってしまうので、Nosurgeの解釈が多分間違ってそうです。

・ラシェーラの暦について
3-5を例に考えるとTTRは(年・年・月)、命龍が日、奏6刻が時刻。のはず。
月に関してはH→N→R→A→S→K→E→U→L→…→I→M→…(推測)
TTの2年前がTM、TTの2年後がTHなのは確定。
月と年が同じルールで並んでいると仮定すればHNRASKEULIM?T?で1周。少なくとも1年は14ヶ月以上。
1ヶ月が32日なので単純計算1年440日以上。公転速度は地球よりかなりゆったりしているのかも。もしくは太陽(恒星)からかなり遠い?

・ジェノミライ研究所の目的とは?
夢セカイのUIを見る限り、この端末にもジェノミライが関わっていることは間違いなさそう。別次元へアクセスする「扉」がこの端末だとしたら、本当の狙いはどこにあったのか。

・その他細々とした疑問
リーヴェルトの悲願とは?(どうせ読み進めないと分からない)
「シーカー」が見つかったとは?(自分が忘れてるだけかも)
Ahih rei-yah後半の歌詞が意図的に伏せられている?
アルノサージュ管を完成させたことによって可能となった「インターディメンド」とは?
(Inter-Dimens?直訳すると相互次元?)
クラケットが捨てた家族は今どこに?娘「ウラシル」とは何者なのか?
リーヴェルトのもう1人の娘(レナルルの姉妹)は今どこに?

【ここまでの各キャラへの感想】

【イオン】
自己犠牲精神の強さ。そして他人の善性を信じる強さ。確かにそれは皇帝として立つ人には必要な力なのかもしれません。ですが彼女のそれはあまりにも危険すぎるといいますか…彼女の魅力の一つであるのは間違いないのですが、2章のネプツールのようにそれを悪用する人間が多いのもまた事実。
それを昔から知っているであろうレナルルの心情たるや。皇位継承の儀開始前は相当気に揉んでいたんじゃないんでしょうか。
ちょくちょく彼女自身が事態を悪化させるトリガーを引きがち。

【ター坊】
鈍感で好奇心旺盛でリーダー気質のある少年!って書くとむしろこの子の方が主人公っぽさあります。
6章フォーシーズンで態度の悪い女子生徒に啖呵を切るシーンとか格好良いですよね。彼にとってはキャスもイオンもプラムもほかの人たちも、みんなひっくるめて「友達」なんだと思います。
イオンが下界で初めて会った人物ということもあって、彼女の中でもとりわけ大きい存在なのは間違いなさそう。
ところでアルノのキャラ紹介ざっと見た感じ彼がいなさそうなんですが…

肉じゃがは知らないらしい。よくよく考えれば当たり前である。

【プラム】
なんでエキストラで彼のエピソードを深掘りしたのですか…どうして…
確かに見直すとお兄ちゃんそっくりな見た目なんですね。強いて言うなら目の色はちょっと違うかな?

【カノン】
彼女もまた被害者の一人なんですよね。異次元との紛争に巻き込まれた訳ではないのですが。

ところで、カノンのちゅんちゅん好きのことをグレイコフは把握してたんでしょうか?カノンのことだし隠してそうではあるんですが、かといってあのグレイコフ相手に隠しきれるようには思えないですし。

【ネイ】
箱の送り主が「結城寧」だと知ったときに色々疑いを持ったキャラクターではあります。
ただ何をどう考えても合理的な説明が思い浮かばなかった。そう来たか…。

いつぞやの「殺したいほど憎んでる奴」がイオンだとは思わねえじゃん。
普通ジルだと思うじゃん。

【ネロ】
ある意味ではカノンの母親。(ネロの遺伝子をウイルスに投与→人間に投与→カノン誕生、の流れだったはず)
そして本作における最悪の犠牲者。5000年という長い長い時を経てもはや恨みも消えてしまったのでしょうか。現人類に対する感情は「恨み骨髄に徹する」といった感じではなさそうです。ウンドゥを人質にとっているあたり、全く恨みがないと言うわけではなさそう。
耳飾り等イオンの服装に全体的に似てるのも気になるんですよね。ポーラーズメモリーという儀式的礼装に似せているということは、服装そのものに何かしらの意味がありそう。

ところで服装めちゃくちゃ寒そうじゃないです?

【キャス】
恐らく物語を通して精神的に一番成長したのが彼女なんじゃないでしょうか。
プラムの死、父グレイコフの死を経験し、それでもイオンのため、ター坊のため、みんなのために奮闘する。普通の中学生には到底耐えきれないものだけど、乗り越えられたのはご両親の教育の賜物か、はたまたター坊達の支えか。
キャスとサーリの二人を受け持った初等部時代の担任の先生、大変だっただろうな…

素直じゃないのは父親譲りなんでしょうね。

【ルウレイ】
万寿沙羅最後の希望。ター坊が拾ってきたイオンだけでなく、明らかに地文に喧嘩を売ったサーリ、クラケットも匿う男気の強さたるや。「ここは、あたしの店だよ!」と啖呵を切るシーン大好きです。フライパンでパワードスーツ来た大の大人をしばき倒すあたり腕っぷしは作中最強クラス。ネプツールやグレイコフといい勝負しそう。
でもなんでモブのおばさんとモデル共通なんですか。

縷縷がかつてセレブ御用達のお店というのが読み返して一番の驚きだったかもしれない。

【白鷹】
いいヤツだし優秀だけどそれはそれとして諸々反省してください。
2章、プラムとイオンの関係を知ってた上で読み返すとああ…ってなる。「理由は…言っても笑われるだけだから」と言っていた彼の胸中は、察するに余りあるというか…

【クーリン / パリー】
正直パリーは2章序盤でめちゃくちゃ疑ってました。後々のイベントを見るに、彼らはちゃんと和解できた模様。
ケツがデカイらしい。

【サーリ】
属性過積載ガールに不老不死まで追加。
キャスともども中1~中2(13~14歳)くらい?
問題はラシェーラの教育システムが日本と同じだとは限らない点。そもそも暦からして違うし。
少なくとも初等部・中等部・高等部は存在しているはず。

ところでこれキュレイウイルスですよね?

【レナルル】
早い話が中間管理職なんですよね。上にはリーヴェルト総帥。下にはイオンやプラズマの人達。「恥の多い人間」と自嘲していたのはどこにかかっているのか。
それでも立ち止まれなかったのは彼女なりの使命感から来るものか。或いはさらに裏があるか…
まあその結果が10-4のイオンとの決別になるんですが…

ただTXを行ったことはレナルルも知っているはず。となると彼女は「本来のイオン(ネイ)」を知っているのかどうかは気になる。レナルルとジルの関係にもよりますが、もしかして現在のネイがイオンだと知らない可能性もある?8章で彼女がネイを見ても動揺しなかったのは気になるんですよね。
カノンの正体も知らないようなので、以外と物語の中心には関わっていないのか?

【ネプツール】
極悪人なのは確か。ただ娘のこと、妻のことを知ると同情はするが同意はできない、そんな感じ。
どうもチューブカンパニーは彼が(しかもサーリ出産後、妻を亡くした後から現在まで。長く見積もっても10年程度)あの規模まで成長させたと考えると、クラケットの言う通り科学者としてはともかく経営者としての彼は相当に優秀だったのかも。
(裏で相当に汚いことしてそうではあるが。)

【グレイコフ】
素直じゃない人。自身の姿をした遺言を残すのはズルい。
2章でイオンが窮地に追い込まれた時に庇ったりと、彼なりの(恐らくはカノンにも知らせていないような)信念が垣間見えます。万寿沙羅への逃亡といい、恐らくは何もかもキャスのためだったんでしょうね。
彼も陰謀には向いていないとはクラケットの言。

【ウンドゥ】
緊急事態のわりにその身体楽しんでますよね?

【ジル】
現状一番厄介な女。彼女の本当の狙いはウンドゥの復活、地文の再興、人類の魂のレベルの昇華、はたして何処にあるのでしょうか。
ところでジリリウムといいリモナイトといいなんか鉱物・元素名みたいな名前してますよね。「地」文だから?

【リーヴェルト】
黒幕っぽいが水死したしヨシ!悪は滅びた!
いやまあどうせ生きてるんだろうけど。レナルルが例の水のことを知らなかったのも気になる。シャール生産について知っているのは極々少人数しかいないようですが、リーヴェルト単独か、あるいは更に上(上の次元)の存在がいるのか。

【ねりこ】
現状一番謎。
地味に靴の形状がすごい。ハイヒールなんてレベルじゃねえ。

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