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四千文字日記

3時くらいに目が覚めて一度トイレにいってからうとうとしてまた少しだけ眠って4時45分くらいに布団から出てサプリを飲んで散歩に出かけた、途中で駅前においてある図書館の蔵書返却箱に借りていた本を投函した、予約してだいぶ待ってから届いた本なのに、いや、だいぶ待ったからなのか、ほとんど読む気にならず家に置いてあっただけだった、予約して本を取り寄せてもあんまり読む気になれない、読みたくなったときが読むべきタイミングだから、あんまり日にちをあけないほうがいいんだろう、人間と同じで会いたくなったときに会えないと、あとからその機会があってもやる気が無くなっている。散歩はいつもより遅めの時間に出発したので途中で暑くなってきた、だから早めに折り返して家に到着した頃には汗でTシャツが肌に張り付いていたので脱いで洗濯機に放り込んでシャワーを浴びてお風呂場から出たらハンドタオルで身体を拭いてそれも洗濯機に放り込んで洗剤を入れて洗濯を開始して髪をドライヤーで乾かして朝ご飯を全裸で食べた、ゆで卵にマヨネーズをかけてかじった、それからバナナとくるみを食べた、牛乳を飲んだ、エアコンの温度設定を23度にして全裸のままコーヒーを淹れた、豆を保存容器から取り出してミルに放り込んでこぼれた豆を拾って捨てて中粗挽きにしてペーパーフィルターにセットしてお湯を沸かしている間にLINEを開いたけど既読がついていないのであの人はまだ寝ているんだろうなと思った、だんだん外が明るくなってくる空が窓から見える、コーヒーの粉にお湯を注ぐと泡がたって湯気がのぼる、いい香りに包まれて服を着る。マグカップを左手に、スマートフォンを右手に持って昨日のやり取りを読み返しながらコーヒーを飲む時間が好きだからいつまでも冷めなければいいのにと思う。

仕事場の机に置いてあったものを一気に片付けた、ペンがたくさん散らばっていて目障りだったのにしばらく放置していた、最近は不安定で何事に対しても適当というかいい加減になっていたんだろう、それを少しだけでも修正しようと思ったのでまず視界からスッキリさせることにした、ちゃんと生きたい。転職サイトと賃貸情報を軽くチェックする。

読み終えた本をメルカリに出品した。

これから少しだけ原稿を書いてスプラトゥーンをして昼食をとって仕事に行く、帰り道に歯医者に予約してあるので寄る、保険証を忘れないように財布に入れた、使っていないクレジットカードもあるな、と思いながらそれはまだ先延ばしにしている、保険とか会員特典に魅力を感じて契約したけど一度もその恩恵を受けていないのでこの先もいらないような気がしている、けど解約したらなんかもったいないような気もする、要するに決断するのがめんどくさいモードに最近はなりがち。

送金しないといけない預り金がたまっていたので振込をした、そして自分の口座のお金もクレジットカード引き落とし用の口座残高が少なくなってきていたので別の口座から補填した、振込手数料の計算がめんどくさい、振込金額だけ修正させてくれずに最初から口座情報を打ち直すことになるのめんどくさい、同じこと二回やらされたくないけど自分は同じようなこと他人にしてないかと考えると山程やってると思う、雲の先はどうなっているんだろう、抜け出したい現状、低い天井、とりあえず外出の準備。

優先するもの、まず勤務時間、平日朝から夕方まで、残業なし、土日休み、その次に勤務地、できたら駅の近く、仕事内容なんでもいい、どんな内容であろうと同僚がいい人なら楽しいし同僚が嫌な人ばかりなら楽しくないしもっというと自分がその場所で他人に心を開くことができたらいい人になる、他人は鏡であっていい人を探すのではなく自分がいい人になることが大事なんだろうな。

日々にヒマがなくて作業があると健康にいいみたい、今の自分に必要なのは忙しさなのかもしれない、自由な時間が欲しくて頑張ってきたけど暇になったら苦しかった、常にやることがあったほうがよかった、今やってることはやりたくてやってるのか、いまの忙しさは、空虚さは、望んだものだったのか、劇団四季みたいな濃いメイクをしたおばさんが降りていった。

腕を組んで歩いているカップルがいる、幸せそうな微笑みを浮かべている。今にも切れそうな充電できない携帯電話、乗り換えたいけど乗り換えられない、捨てたと思ったものがまた追いついてくる、そろそろ終着駅という気配がしている、小銭がチャリチャリいってる、肝心なときにやくに立たないものばっかりポケットに入ってる、全部ひっくり返してネットに入れて洗濯したい、台風が来て全部吹っ飛ばしてくれても構わない、びしょ濡れになりたい。大丈夫?って聞かれるってことはすでに大丈夫じゃないオーラが出ちゃってるからむしろそんな自明のこと確認しないでほしい、でも大丈夫ですって答えるのが正解なんだろうなって思う。

夜、停電、エスカレーターが止まる、改札も止まる、電車は動いている、帰宅ラッシュで汗臭いサラリーマンがたくさんいる、人波に荒く揉まれている、雷がまだ鳴っている。

昨日は突然のスコールがあって商店街に人がたまっていて蒸し暑くて東南アジアみたいな熱気、大雨というかもはや水中を自転車で失踪していくおじさんを見かけた。失踪ではなく疾走なんだけど疾走したさきに失踪する可能性もある、人生は誤字脱字だらけで行きていくこと自体が散歩のようでもある、辞退したくなるときもある、お断りとお祈りのメールはいちいち送ってこなくてもいいとすら思う、天ぷらを食べるのが遅い時間帯だったせいか胸焼けとはいかないまでもいつもと違う内臓のコンディションであったために眠るのに時間がかかった、接ぎ木していく文章。

コーヒーは家で淹れるよりも外で飲むほうがいいということを最近考えている、200グラムの豆を千円で買ったら1回で20グラム使うから10回分、だから1回あたり100円くらい、と思うとコンビニコーヒーの値段とあんまり変わらない、コンビニのイートイン席でぼーっとしながら外を眺めながらコーヒーを飲む時間が割と好きなのかもしれないと今朝は思った、今朝は6時前に目がさめた、夜中の2時に起きたりするほどひどくないし割と眠れたほうだけど欲を言えばもっと眠りたかった、せめて7時くらいまで、でも二度寝はできそうになかったので散歩に出かけて帰ってきてまた食べ物を買うためにコンビニに出た、そしてファミチキを二個食べて、ベースブレッド一袋も食べた、アメリカンドッグは食べなかった、そしてホットコーヒーをスモールサイズで購入した、留学生らしき男性が接客してくれた、家にいることが心地よくないのかもしれない。

外に出たいし何かを食べるときも誰かと食べたい、ひとりでいることがしんどい。

図書館に行って新しい仕事に関係する資料を借りてきて読みたいから免許証を財布に入れてこれから出かける、昨日のスコールで水没したスニーカーは今朝になってもまだ乾いてなかったのでベランダに出したままで家を出るつもり、昨日は天気予報では雨じゃなかったのに突然降った、そういうことが今日またあるかもしれないと思ったりもするけどどうでもいいとも思う、行きたい場所も食べたいものも読みたいものも本当はあんまりない、あんまりというか全く思いつかないからとりあえず移動だけしている、移動していたという事実があるとかろうじて時間を無駄にしたわけじゃないんだなと肯定的に捉えることが可能な気がしているけど冷静に文字にしてみたらただ移動しているだけではやはり無駄ではないかとも思える、しかし無駄じゃない行いなんて何があるだろうか?

自分で書いたメモが読めない。

家から持ってきたけど結局使わなそうなコーヒーミルを今度実家に帰ることがあれば持っていこう、でもそれはいつになるかわからない、そもそも私がいつまでこうして身体を保っていられるかもわからない、気づいたらバラバラにほどけているかも、そうなったらほどけている実感もないままかもしれない、なんであんなことを言ったんだろうという後悔が近づいてくるとそれからなかなか抜け出せなくなる、だから移動していないとダメなんだと思う、自分から連絡してはいけないと思っているから紙に書いて破って捨てる、気持ちを吐き出さないとおかしくなってしまう、おかしかったからこんなことになったんだろうか、だとしたらどこからおかしかったんだろうか、自分がおかしくなったときに戻って人生をやり直したい気持ちはどうしてもなくならない、どれだけ歩いてもなくならない、無駄に体力があることが憎たらしい、終わってしまえとよく思っているし口から出ているかもしれない。

昨日の帰り道にブックオフで買った夏目漱石の「こころ」の文庫本は結局5ページくらいしか読まずに寝たけどそれで眠れたのだから買った意味はあったのだろうと思う、やっぱり活字が手元にあると安心して眠れるんだろう、文字は読まなくても身体の近くにあるだけで意味があるし何らかの作用をもたらしていると思う、それなら今こうして書いているnoteの文字はどうなんだろう、あるとないとでなんか違いがあるんだろうか、それとも頭から吐き出すことに意味があるんだろうか、そしてなんで意味とか考え始めたんだろうか、最初は書くことが楽しかった、最初は、いつが最初なんだろうか。

写真を撮っている、それを投稿する気にまだならないから携帯電話の中のフォルダに整理している、ある程度たまったら何らかの形でインターネットに放流したいけど今はまだローカル保存しておきたいのだろうと思う、新しく借りたマンションの一階にはパスタのお店が入っていて、あの人はパスタが好きだったということを今はまだ思い出してしまう、そういうことを考えなくなるときがいつか来るだろうか。

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