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自動筆記11 多摩川沿いでの革命

アーモンドが切られているから、小魚が砂糖と胡麻で固められているかのように、壁や天井は思ったが、それを指でつまんだり掻き集めたりビニールボールの中にいるような食べっぷりには、何も彷彿とさせなかった。体系化された有酸素運動が、粒子を整列させながら、糸や花のように満ち足りていたし、見る者が独存しているときの対象が無限の祝福や悦びが溜まり溜まりの笑い声が意識を向けるどこからも、内側からも放たれていた。だから、地震が起きた。カルトの受験生みたいに揺れに揺れながら、空と雲の切れ間の眺めには、あなたの部屋の天井を切り抜いて、ゼリーを流し込んで、固まった後に部屋の部分を取り除いて、部屋の中で生活者が存在し得る部分を観て、あなたよ、とお告げがあり、何を言ってるのかさっぱりわからなくて、主は前頭葉を土に埋めたのかと思ったし、わたしはこの身体と心を拒絶し始めていた。魂が身体よりも先に動いて、身体の主導権はそれこそ小魚で、魂とアーモンドの合わさりにお手紙を書いた。郵便局は閉まっていた。バミリのようなマークの看板に重力を無視するように緑ピンクの鳥が身体を地面と水平にして泊まっていた。背中から斜めに差し込む神のやり方や陽の光で、その光景は何かの革命を告げているようだった。海の音が都会のビルの最も深い所で、遠隔されて聴こえて、内側から破壊し始めていたし、土の中で静かに我よしと自分に愛を注ぎ込んでいた怪物が共有を始めていた。あなたはブリッジをしていた。白くて何もない空間で。足の裏で地面を掴みながら、絶妙な力の運びで起き上がりサマステティヒ。天から高揚感のある雷が落ち、カルマを起点にした世界で、憧れを棒の武器みたいに集めて、産まれるよりもずっと前からついていた男性器だった。

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