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7/28〜 金玉から足先

俯瞰しすぎたものを現実だと思い違えて、エネルギーがやや踊る。ジブリの肉が震えるアニメが内側と外側から潰し広げられる主観で、じっとした白い線が無数の足跡を味わい、シュールな空に向かって走る。天に向かう線は束になり、揺れながら少女の頭皮を好み、信号機の点滅に霞みながらピンク色のシュシュで束ねられた。エンジン音と木の葉のそよぐ音が混ざり合いながら螺旋状に体内に宿り、1gの消化を支えた。かかとから地面に着地すると、靴が水彩画のように形成されて靴紐が描かれる頃には爪先で小さなウサギの絵を描いていて、それを眺めながら1007匹の微生物がくつろぎ、ぱっと唇の戯けた音のように少女の姿が消えた。代わりに青い光が見えた。野菜が殺風景に置かれ、車の排気ガスを吸う。ラブリーな生活に憧れた顎が空に刺さって抜けずに体は進んである意味優しい。よいよいとひねりながら進む。音が深く形があるところまで賑やかで、するすると隙間をあてがってくれる。

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