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8/14〜 静かに燃えているきりん

静かに燃えているキリン。知ってる所の裏側で、空間さえ追い抜いて春とも似て似つかないような次元で視線を掻い潜り燃えている。あー、知らぬ間に知らぬものが見たことのない形をして、土と空気の間を縫い、言葉で分けられた隙間に空間よりもずっと広い川沿いで、にょろにょろ生活をしているのである。恐ろしく動き回る星々と、良くなってゆく人々の動き映え、ずんと知るべき重みを知り、深く深く呼吸よりも大きなリズムのところまで、降りに降りて、違うチャンネルで目を覚ます。何もないと、大気に言われ息が出ることに驚き、その意欲的なリズムに安心しきった細胞が乱れ、次第に躍動に変わり、吸い込まれるように寝入った。細胞とは不可逆的に身体が起き上がり、オーロラみたいなカーテン越しに何億光年先の、私よりとっても長く生きている光を浴びる。細胞一つ一つの呼吸の音、と思ったものは扇風機の風の音で寝起きだにゃんって思ってスマホを光らせる。リツイートの多いツイートに、この社会的な流れを汲み取り誰かが言うだろうことを真っ先に言ったようなこと、言い当てられたような共時性が浸透してて、これが人気なら綺麗な世界だなとしめしめと目を閉じる。じわーって涙腺が膨らんで涙が出てくる。やった。世界が変わった。私の世界が変わった。今にも踊り出したいくらいなのにじっとして、身のうちに止めようと意識をぷらぷらさせる。次第にクラゲみたいにぷかぷかしてきて、ブラジャーが干してある幻覚が見えた。視界が晴れ聡明に考えられると、なんの情報が足りなくて止まっていたのかがわかって川みたいに進む。花が開くような息で、心臓と肺が喉を優しく朝から、舌が浮かび上がり、わっと言いたくなる。みんなが世界の中を生きている。本当にそれだけ。何これって思う間に次に何これって訪れて、ずっとこのまま。今にしか生きれていないし、今って幼いから、大きめの葉を伸ばした観葉植物に起こされる。背筋が伸びて肩が重力と仲良く降りて、大地と空を繋ぐ。

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