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9/27 ガソリンの匂いへの好感

街路樹から見る百会の可愛さを正面に溶け込ませながら、意識を感じる意識で、そのエコな遊びで、楽しんでいる。自分の過ちとして、降りかかってくる、コンクリートのこぼれも、にわか雨も、僕ではない誰かに鳴らされたクラクションも、数式張ったタイルも、意図ばかりの単純接触効果も。そこに重なるように、まだ見ぬ愛が薄透明な形で、物質感を持って泳いでいるのがわかる。ぐにゃぐにゃとした縦も横もないような空間で、奥行きも平面もないようなものが、大も小もなくあり、その軽やかさへのトキメキや科学の始まりを担った純粋さが横断歩道の白線の隙間を縫うように近づいてきて私の胸に入る。演技で一握り程度の野心を、右膝あたりに忍ばせている。これを持ってれば暇しないから、後悔も不安も感じる隙はなくて、例えば寝ながら泣いていたとしても気づくことさえ出来ない速度が出る。欲を欲と認識する時間さえなく、鳥が飛んでることや、青空や雲があること、太陽の周りを回ってる地球のことが、何度も不思議になることで忙しい。影になったところで、咲いている花があって、色とか形は全然忘れているんだけど、その存在だけは覚えている。

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