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自動筆記8 ニューロンの体重

電車みたいな海苔巻きに乗り、いつもみたく感覚はとぐろをまき、海の中や森の中、いたるところに僕はいた。この意識の中にぽつりとあること、遠隔された歌が、せっせと歩いている音。細胞が雲みたいに、ふぁーと外へ行きながら、形を保ち、ありがたい匂い。あり得ないことは、刹那に起きてて、見向きせずに生きている。常識に守られて、思っている以上に着込んでいる。それでも寒いと思っていて、全て脱いで仕舞えば暖かいことを知っていたりもする。点々と、僕がいる。ある僕は、ある僕のいつかのために長い年月をかけている。ある僕はこの僕の目の前にもうすぐ現れる。この僕は知っている。ガラスに映る目が輝いているから。流れる景色と感覚。中と外は、中自身と外自身には、分けられていない。メタで丸ごと生きていない僕が、切った野菜。世界が傘みたいになって、雨が僕で、世界の外はないから、何のための傘なのか、って僕は思う。変な時に変な所の筋肉に力を入れる。こんな細やかな村で行われることは、僕のものにもならず、果てしない異彩と愛で満ちていた。だから肩の力を抜いて所有欲は鳥みたいに舞って、季節みたいな変化を見せた。丸めるように言葉にしたものは、限りなくあるあらゆるものの集まりで、そのカオスを直視することを忘れている。地面に刺さるように立つ。カオスへと潜る。重みが違う。重みが違う。

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