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自動筆記14 溢れ返ったアー威

取り返しのつかない記憶を、全部雨にしてわからないくらいに海にして、誰も気にかけなくなり、地球を愛せる蟻の歩幅まで。ラクダのこぶに溜まった水に、コンビニのライトが当たってるみたいなこと、分別の板が分厚くなって、全部空に合わせて雲がかからない。道を選ぶほどに深い深い見えない所で繋がってる知らない世界。蓋をするよりも、思い出せないほどに目が寄る方が、ずっと中心、結果のない恋がある。コンクリートの粒や、クジラに見える椅子にまで、悲嘆で説得していた頃から比べ、鋭い球体になった。転がることにも、気兼ねがない。どんな坂でも善い心に、1番の坂を与えてくれる。与えられて初めて感じるような水の上を歩くこと。鳥の羽、花が咲いてるみたいで、木は恐竜で、人間よりも強い生き物が溢れかえってて、ずんと地面との隙間が埋まる。暇があるようにも、暇がないようにも見える顔で、ハッとしたこと、言いたい。当たり障りのない脳で、誰にも干渉しない細い雑草のような表層で、内側から叩きたい。誰かに知られないとこで、感謝の粒も舞わない夜に、そっと居たい。文化の外までが文化みたいな、帰るまでが遠足みたいな、そんな手首を、香水の置き場だけでないように。もう勝つ!僕はついに!

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