ああ、疲れた

小説が書き終わらず、理屈が身体に浸透していないのか、こんなの誰でも書けるのでは?言葉ってみんな使うのでは?私、考え過ぎでは?時間かかり過ぎでは?こんなに文章書く人間きも過ぎでは?と不安になったりして、感情にまだ波があります。徐々に沈静化してきているようにも思えます。そんなときに、おおかみこどもの雨と雪を久しぶりに見て、雨がお母さんに大丈夫大丈夫してえ、と言うシーンがあり、あれが可愛すぎて悶絶し、雨や母でも無くあの空間そのものが酷く羨ましくなり、よくわからない涙を流しました。あの涙を引き出す叙情を人間ですから、機械的に引き出すべく、私が将来結婚し(本当に死ぬほど結婚したいのですが、結局出来ない可能性もあり、ただ結婚出来る体で今はいる方が幸せ、この在り方自体大丈夫大丈夫してえ、ですが)大丈夫大丈夫してえ、をお嫁さんにするときのシミュレーションを恥も外聞も無くしていきたいと思います。私の大丈夫大丈夫してえ、は別に一般的な男性のものと同じです。

「野山は赤く色づき大丈夫大丈夫してえ。星々からの木漏れ日もあるんですね。大丈夫大丈夫してえ。鈴虫の声が風流ですね。大丈夫大丈夫してえ。今宵は酷く空が広く見えます大丈夫大丈夫してえ。山々を虫や草木の視点から見ると、人間には想像もつかない世界が広がってるんでしょうねよしよししてください。風が気持ち良いのは、貴方の大丈夫大丈夫のお陰でしょうか。私は何時も心が乱れたときは貴方の膝に頭を乗せ、大丈夫大丈夫と声をかけてもらいたいと、生物としてでなく本心として思っています。大丈夫大丈夫してえ。私ばかり大丈夫大丈夫してもらっているという気兼ねがあります。しかし貴方は何時も優しい顔をしてらっしゃる。それがどうも世間や見知った世界とは異なる姿で、心の底をとんと触れられ撫でられているような心地になり大丈夫大丈夫してえ。時を重ね、この贅沢に慣れることはありません。よしよししてください。この時、この瞬間に大丈夫大丈夫されることは初めてだと熟知しております。大丈夫大丈夫してえ。私は本当に貴方が死ぬほど好きで、世間が怖くなるとき、人の豹変する姿を見たとき、私の才能を信じられなくなるとき、この太ももに頭を乗せている感覚を生生しく思い出し、セルフで自らの背中を擦り、大丈夫大丈夫してえをしている程です。大丈夫大丈夫してえ。世界には汎ゆる不幸があります。飢餓に苦しむ子供も、虐待も、何時も子供が可哀想になることばかりです。私にも、貴方に話したことなどない苦悩の日々がかつてありました。私だけが幸せになっていいのでしょうか?そう思うこともあります。大丈夫大丈夫してえ。と、慰めてもらって良いのかと思うことがあります。しかし、一人一人の幸福無しに全体の幸福は無いのだと、貴方の大丈夫大丈夫が教えてくれました。よしよししてください。貴方は女神、聖母という言葉が良く似合いますが、やはりお嫁さん、こういう言葉が一番似合って欲しい、そう思います。大丈夫大丈夫してえ。浮気や不倫をしても構いません。それは私が役不足だったということだと理解しております。だからこそ、今この一瞬、大丈夫大丈夫をしてもらっているというこの時空の全てを愛でて、記憶に焼き付けています。大丈夫大丈夫してえ。空が白々しくなってきましたね。よしよししてください。一晩こうして大丈夫大丈夫してもらっていたんですね。足は痺れていませんか?(顔を上げる)えっ!?死んでる!大丈夫大丈夫(座り込み死んでいるお嫁さんの頭を撫でる)」

やはり私は大丈夫ではないようです。

雪「そんなんじゃ生きていけないよ!」

私「だーーーまーーーれ!!!!!(中指を立てる)」

絶対に可愛くなって結婚してやる。

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