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先輩に言われた「嫌なお客さまがいても2度と会わない」から東京は

みなさん、こんばんは!
タクシーチャンネル・げん太です。

私が東京のタクシードライバーとしてデビューした時に先輩から言われた「嫌なお客さまは2度と会わないからね」「頑張ってね」の話。タクシードライバーの嫌なお客さまについて書いていこうと思います。


嫌なお客さまは普通にいる!

タクシーに乗ってくるお客さまで嫌なお客さんはどの程度いるか、気になりますよね。大中小とありますが、そこそこいます。新人のうちは地理の知識がないため接客難易度が高く、お客さまを怒らせてしまうこともあります。嫌なお客さまはどの程度いるかというと、毎日1人はいないですが1ヶ月で2人くらいいるかなという感じです。タクシーに乗ってきた時から機嫌が悪いとか、タメ口で話される、服が汚れている、臭いとか色々なパターンがあります。おもらしをしてしまう老人の方とか結構います。

それでも昔より、とてもお客さまの質は良くなりました。6年前はもっと酷いのが多かったです。車内カメラの設置やアクリル板で乗務員と乗客が隔離されていることも大きいですよね。

テレビに出ているような車内暴力とかはない

たまにタクシーの中で暴れている乗客の映像がテレビで放映されたりします。ああいった事案はほとんどありません。都内に4万台のタクシーが24時間走り回っていますが、事件に遭遇する確率はかなり低いと思います。私の周りでも大きな事件や事故に巻き込まれたという話はありません。

背面接客、独特の車内の雰囲気

実際やってみるとわかるのですが、背面での接客は独特の難しさがあります。例えば、話を切り出すタイミングが難しかったり、お客さまの表情や雰囲気を背中で感じることになるので、道を間違えたあとや約束の時間に遅れている時、渋滞にハマってしまった時の車内は独特な(嫌〜な)雰囲気が流れます。新人のころはすごく気にして手汗がすごい状態でハンドルを握っていましたが、最近は慣れたというか仕方がない場面もあるので淡々と仕事を遂行するようにしています。

1対1の接客になるため1人でさばける接客力

タクシードライバーとお客さまというのは基本的に車内では1対1のことが多いです。つまり車内での出来事には、全て1人で対応していくことになります。もちろん何か分からないことがあれば、会社に確認しますのでお待ちください。と電話で確認する時間をとっても大丈夫なのですが、その場を取り仕切るのは、私たちタクシードライバーの役目です。何かあっても基本的に1人で乗り切るんだ!という気持ちが大切なのかなと思っています。

タクシーの接客は減点法。要は第一印象

第一印象が良いドライバーは苦情をもらいにくいです。そのため、お客さまが乗ってきたタイミングで「目を合わせて挨拶」「いつもより少し元気な声で」を心がけると嫌なお客さまも絡んでくることが少なくなります。逆に自信のなさそうな声だったり、ぶっきらぼうな態度は嫌なお客さまに付け入る先を与えてしまいます。「お前、道も分かんないのに返事もできねーのかよ」こういった暴言を浴びてしまう方の多くは、自分の接客に問題があることも多いです。

タクシーは運転職というよりも接客業の側面が強い仕事だと思っています。

同業者からの「頑張ってね」とは

営業所の人や同業者からの「頑張ってね」とは「無事故無違反で無事今日も帰ってきてね」のことです。東京のタクシードライバーは道や建物が複雑なので「何事もなく無事に帰ってくる」が結構大変だったりします。その分稼ぎが良いのだと思います。無事故無違反と売上を両立させていかなければ、私が理想とする7割の力で月収50~60万円には届きません。同業者や営業所の仲間はライバルでもありますが、東京という大都市においては縄張りも過当競争もありません。一人一人がやりたい営業をやって売上をあげればいいだけです。たくさん売上をあげる人もいれば、売上をあげることが難しい人もいます。人それぞれなので、他人の売上や給料には無関心な人も多く、ベテランになればなるほど「頑張ってね」(無事故無違反で無事に帰ってきてね)の重要さがわかってきます。ベテランは、長い間タクシードライバーとして生き残ってきたということでもありますが、多くの脱落者、新人、退職者を見てきたということでもあります。

嫌なお客さまは2度と会わないのが東京

嫌なお客さまは2度と会わないから気にしなくて大丈夫だよ!と私は先輩に言われたのですが、私、同じお客さまを何回か乗せています。嫌なお客さまも2回目あります。笑
3回目の嫌なお客さまのおかわりはないですが、乗せる前に「うわっアイツじゃん」って分かるんですよドライバーは。私はわかった上で乗せている感じです。相変わらず嫌な客だなと思います。東京以外の都市だと、面倒なお客さまが住んでいるマンションの迎車はすごく嫌だと聞きますし、タクシードライバーにとって嫌なお客さまは、仕事上最大のストレスになると思います。基本的には東京だと同じお客さまは2度と乗せません。一期一会での接客になると思って、誰に乗車されてもいいような接客をしなきゃなと日々思っています。

本日の記事は以上です。
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また次の記事でお会いしましょう。
タクシーチャンネル・げん太でした。