馬のタイプから考えるVM(G1)📝

今週もG1レース、ヴィクトリアマイルがあるので事前に過去の好走、凡走馬の馬のタイプ(性格、心理)を振り返りながら、今年はどのようなレースになるのか考えていきたいと思います。

【2021年】

前半3ハロン34.3、後半3ハロン33.4

1着グランアレグリアSCK

前走大阪杯で重馬場で牡馬やレベルの高い相手に真っ向から頑張るも最後はややガス欠。そこからの解放で、かつ圧倒的な量を武器に、レースを飲み込んだ。春2戦目で疲労もそこそこだった。

2着ランブリングアレーSC(L)

愛知杯、中山牝馬と好位からの差しで好走し、充実感のある一方で疲労やストレスを抱える懸念がありながらも内で溜めながら最後は外に出して、勢いそのままに伸びてきた。

3着マジックキャッスルSC(L)

こちらも愛知杯、阪神牝馬と集中状態を保って内からぐいぐい勢いでもってきた。生涯のピークを迎えていたか。

危険6着レシステンシアSSCK

楽に逃げて押し切れそうな雰囲気もあったが、前走高松宮記念のストレス、疲労を引きずっていた印象。前走は短縮を差しに回って激走した後でかなりのエネルギーを消費していた可能性がある。

危険14着テルツェットsSC(L)

4連勝と勢いに乗っていて一見良さそうに見える臨戦も、出遅れ癖と小さな馬体に2キロの斤量アップは意外とこたえた可能性。いい闘争心があって連荘で勝ち上がっているものの、その闘争心が仇となり最後はレースを投げた。

【2020年】

前半3ハロン34.2、後半3ハロン33.9

1着アーモンドアイSCK

有馬記念からの休み明けの短縮臨戦。ストレス、疲労がなく豊富な量を存分に活かせる条件替わり。前走苦手な条件から楽な条件へと変わる。圧倒的な量。

2着サウンドキアラSCL

1600からの同距離臨戦。重賞を圧勝して連荘でノリに乗っている状態。おそらく能力のピーク。マイル、1400を使われており、スピードもあって量も十分ある状態。

3着ノームコアSCK

1200からの延長臨戦。量が豊富な馬でスピードの活性も入ったなかで、東京1600でしっかり量が活かせるパターン。

危険7着ラヴズオンリーユーSCK

2200、2400などの緩い流れからの短縮でペースに戸惑い7着。スピードの活性がない。ドバイ遠征が失敗におわり、調整が微妙な中でのG1の最内枠で持ち前の量が活かせなかった。

危険8着プリモシーンSL(C)

前年のヴィクトリアマイルからは明確な衰えがあり、G1ではやや分が悪かったか。鮮度がなくなっていて、惰性で走ることになったか。

【2019年】

前走3ハロン33.7、後半3ハロン34.4

1着ノームコアSC(L)

中距離を使われており、戦績からも量はありそうで東京の広いコースでしっかり活かせそうだった。中山→東京替わりも良く、本番でレーン騎手によって短縮を気持ち前にいく位置どりもしかけられて、効果は抜群だった。

2着プリモシーンSC(L)

東京コースで弾ける走りが合いそうで量も十分だった。鮮度も十分あって、前走の中山→東京替わりもマッチしそうなところだった。

3着クロコスミアCS

闘いながら集中するタイプで馬体を絞ってここ1番という臨戦だった。ラッキーライラックを競り落とす集中力はすごい。

危険11着レッドオルガSL(C)

量は十分にありそうだが、内枠で詰まって自慢の量を活かせず。スムーズに量を活かすには中枠から外がよい。

【2018年】

前半3ハロン35.2、後半3ハロン34.0

1着ジュールポレールSC(L)

前年の勢いが一度抜けたような感じで、鮮度切れのようにも見えて、これを見抜くのは中々難しい。一方で当時はこの馬の調教が非常に良くて、ここがピークであったような印象を持った。 Mの観点からいくと、エリ女大敗後、短縮を前に行き、阪神牝馬を軽く凡走して、リズム的には巻き返しがかかる場面だったか。着差もほとんどなくメンバー的にも量では上位で評価できないこともない。

2着リスグラシューSC

覚醒前のリスグラシューで量もそこそこだが、真面目に走るところが素晴らしかった。ここも阪神牝馬を軽く凡走しての広い東京コース替わりで量を活かせる場面だった。

3着レッドアヴァンセSCL

鮮度のピーク的にこのあたりでリズム的にもよく、阪神から東京コースで持ち前の量も活かせる臨戦でなんとか3着にやってきた。

危険ミスパンテールSL(C)

サウンドキアラと違うのは、連続で接戦勝ちだったこと。おまけは前半逃げて激走して接戦勝ちとストレスと疲労が残ったわけだ。

【好走馬、凡走馬からみるポイント】

①量があること
②疲労、ストレスがないこと、前走軽く凡走
③生涯の能力のピークであること、いわゆる鮮度
④スピードレースになりそうなときは、スピードの活性があること
⑤左回りが得意手前なこと
⑥スムーズなレース運びのできる枠であること、主に外枠
⑦集中力の強い馬でリズムがいい馬は良い
⑧闘争心で連荘している馬は、疲労、ストレスによる延長臨戦や斤量やど苦を味わうときにその脆さには注意する

【狙いたい馬のタイプ】

SCまたはCS、CL

【2022年注目馬】

ファインルージュSC

クリノプレミアムSC(L)

ミスニューヨークSC(L)

ディヴィーナSC(L)

メイショウミモザSC(L)

ソングラインSC(L)

アンドヴァラナウトSC(L)

アカイイトSCK



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