言葉で遊ぼうよ リポグラム編
この記事は UEC Advent Calendar 2023 その2 6日目の記事です。予告から変更して、わたしの好きな言葉遊びについて紹介していきます。
本当は私の好きなSTEAM無料ゲームを紹介するつもりだったんですけどね。不意にスクリーンショットの著作権に関する問題が猛烈に気になってしまって、葛藤の末断念することにしました。
紹介しようと思ってたゲームのリンクを貼っておくので、もし興味が出たらやってみてください。無料ですよ。
にほんごであそぼ
皆さんは、言葉が分かりますか?分かるのなら、それは本当に幸運なことであると言えるでしょう。なぜなら、言葉が分かるということは、体一つに無限の娯楽を携えているのと全く同じだからです。
言葉遊びというのは道具を必要としません。頭の中で完結し表現を必要としないため、ルールを知れば頭の中でいくらでも遊べます。道具を使うと思考の仕方がまるきり変わり、また違った楽しみ方をすることもできます。
これから皆さんには、私の好きな言葉遊びである「リポグラム」を紹介します。ぜひ暇な時間に、一人でも人とでも、短くでも長時間でも、座ったり歩いたりしながら!遊んでみてください。
リポグラムって?
文字や音に使用制限を設けて文章を作ったり、会話をしたりする遊びです。例えば「ラ行」を使わずに日記を書いてみたり、50音のうちランダムな10音を縛ってしりとりをしてみたり、といった具合です。
有名なところで言うと『ギャズビー―"E"の文字を使わない5万語以上の物語』 (Gadsby: A Story of Over 50,000 Words Without Using the Letter "E" )という小説があります。これは読んで字の如く、50,000語ある物語の中に"E"の文字が一度も使われていないことで有名な作品です。
Eが使われている言葉というと何があるでしょうか。UECのEに該当する"Electric"がありますね。数詞で言うと"one","three","five","seven"などそうです。冠詞の"The"や、動詞の過去形"walked"にもeが含まれています。これらの単語が全部使えなくなるという縛りを設けたうえで、意味の通る50,000語の物語を書き上げているのです。リポグラムを題材にした究極の創作物と言えるでしょう。
リポグラムであそぼう ~リポ辞典~
さて、長々と述べてしまいましたね。ここらでリポグラムで遊べて、パッと始められるゲームを紹介しましょう。
ルールは簡単。お題の単語を決めたら、そのお題に含まれる子音のみを用いて単語の説明文を作るだけです。お題の単語は自分で適当に考えたり、ランダム単語ガチャを使ってみてもいいでしょう。一番最初は8文字くらいの言葉を選ぶといい塩梅の難易度になると思います。
例として私が一番最初に作ったリポ辞典を紹介します。
この例ではお題を「履修登録」としたため、ア、カ、サ、タ、ヤ、ラの行に属する平仮名が使えることが分かります。そこから「ダイガク」「カセラレル」「キョダク」など説明に使えそうな単語を見つけ出し、文を作っていきました。
リポグラムの楽しいところは、制限の中で使える言葉を見つけ出しどれだけ上手に言いたいことを表現できるか、という試行錯誤の過程にあると思います。使いたい単語がひとつ制限の外にあって使えなくても、類義語を片っ端から当たれば一つは使えそうな言葉があります。それを頭の中や辞書の語釈から探す作業こそが、リポグラムの醍醐味と言えるでしょう。
リポグラムが扱われた作品
この記事を読んでくれた人の中には、自分でやるのは難しそうだし面倒くさそうだけど面白さはちょっと分かるな、みたいな人も居るでしょう。そんな方には、リポグラムで表現された作品を読んでみることをお勧めします!
おわりに
リポグラムは楽しいよ
Google Playストアのゲーム人気ランキングTOP5のうち3つがスイカゲームの画像盗用ゲームなのえぐすぎる
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