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「氷鏡の城」セッションログ

クトゥルフ神話TRPGのセッションログです。

辿条様作成、シナリオ「氷鏡の城」のネタバレ、改変を含みますので、プレイ予定の方は閲覧しないでください。

またPCの発言で、悪意を持ち他人や特定の人物を不快にさせる発言は故意的にはしておりませんので予めそれを念頭において読んでいただけると幸いです。

お借りしましたシナリオ:http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6552717

KP:ろとう

PL:田中ナナ(たべすぃ)

※このセッションログは、別シナリオを通して両性になった探索者を扱います。両性が苦手な方はブラウザバックをお願いします。

●23前セッションログ⇒心の軋むとき 23次セッションログ⇒君におはようと言えたら

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「氷鏡の城」

●導入

KP:田中はいつも通り仕事を終え帰宅し、玄関の扉を開く。

KP:入れば、散らかった部屋でテレビをつけ、スマホをいじっている同居人の姿がある。

田中ナナ:「ただいま~、あっ先に帰ってる」

深緋晴明:「…………」

KP:深緋から返事はなく、スマホから視線が逸らされることもない。

田中ナナ:「.....?」そのまま台所向かうかな~

田中ナナ:ccb<=58 料理

Cthulhu : (1D100<=58) → 3 → 決定的成功/スペシャル

KP:田中はとてもおいしそうな肉じゃがを作れた!

田中ナナ:やっぴ~~~

田中ナナ:「お待たせ~、遅くなってごめんな~!さ、食べよ」肉じゃが持ってきたよ~

KP:田中が料理を運んでくると、深緋は自分のかばんを漁りだす。

KP:そして中からコンビニのおにぎりをとりだし、それを食べ始めた。

KP:田中のおいしそうな肉じゃがには手を付ける様子はない。

田中ナナ:「(は?)」イラ

田中ナナ:ちょっとジッと見るかな..

深緋晴明:「…何?」見られてた

田中ナナ:「....い、や、飯、要らないなら..言ってくれたら、いいのに..って」

深緋晴明:「じゃあ、いらない」

田中ナナ:「(は?)」イラ

田中ナナ:「..なんなんだよ、感じ悪いんですけど」ぷん

深緋晴明:「別に、普通だけど」

田中ナナ:「そ~~~~ですか、は~~~い!!いいですよ~~だ、肉じゃがウメ~~~~」ぷんぷん 肉じゃがぱくぱく食べよ

KP:同居人の行動や態度に違和感を覚えつつも、一日は終わっていくだろう。

KP:それから数日後。

KP:またいつも通り仕事を終えた田中が帰宅すると、玄関にはいくつかの荷物が纏めて置かれている。

KP:それは田中がここに住み始めてから買ったり持ち込んだりした衣服や私物だった。

KP:全て紙袋などに入れられている。

田中ナナ:「.....ただいま....って、わ....」

田中ナナ:「なにこれ.....僕のだ..」

KP:帰宅した田中に気付いた深緋は、気だるげに玄関へやってくる。

深緋晴明:「そう、アンタの荷物全部。それ持って帰って?」

田中ナナ:「え..な、なに....」

田中ナナ:ccb<=74 目星

Cthulhu : (1D100<=74) → 58 → 成功

KP:一瞬、冷たく言い放った深緋の瞳に青い煌めきが輝いたように見える。

田中ナナ:「(...?今のなんだ?)」

深緋晴明:「出て行ってって言ってんの。分かんねェの?」

田中ナナ:「えっ..あ.....、え、えっと」

田中ナナ:「..な、なあ...僕..お前に何かしたかな..」

深緋晴明:「別に」

田中ナナ:「ひ、一人になりたか、ったのか..?ご ごめん、わ わからなくて」

深緋晴明:「分かってんじゃん。じゃあさっさと帰って」

KP:そう言って呆れたように深緋は奥へと戻っていく。

田中ナナ:「帰るって、あのとき一緒に帰ろうって言ったの、お前だったのに そ、そんな.. ど、どうしよ..帰る、帰るって、」テンパってますね

田中ナナ:「そ、その ごめん、ごめんな。..ご、ごめんなさい、」荷物は持って外でます..

KP:では、深緋の家を出た田中は公園で一晩を過ごす。

田中ナナ:コキから連絡が来てるか確認するかな~ 自分からはしない

KP:その後何度かスマホを確認しても、深緋から連絡は入らない。

田中ナナ:しょんぼり

KP:深緋のあの態度のことをネットなどで調べても、めぼしい情報は出てこないだろう。

KP:それからさらに数日後。

KP:マンガ喫茶などを転々としていた田中は、スマホがコール音を鳴らしているのに気づく。

田中ナナ:「....!」誰からか見ます

KP:画面を確認すると、着信は葛葉からだった。

田中ナナ:「えっく、葛葉ちゃん...?で、でも、い、今は..ちょ、ちょっと、ご、ごめんね..」コール音切れるまで待ちます

KP:ではしばらく待つと、コール音は鳴りやむ。

田中ナナ:数分後にメールとかで「ごめんね、電話出られなかった。どうかしましたか」ってメールかLINEします

KP:葛葉からはすぐに返信がある。

深緋葛葉:『田中さん、お久しぶりです…突然すみません、お時間大丈夫ですか…?』

田中ナナ:『大丈夫だよ』

深緋葛葉:『ありがとうございます。…最近、兄とは連絡をとっていますか?』

田中ナナ:「一週間前に会ったきりですね。お兄ちゃんがどうかしたの?』

深緋葛葉:『実は、少し前から全く連絡がとれなくなってしまって…』

深緋葛葉:『その前からも、返信がひとことだけだったり、そっけなかったり…元々そういうところもあったんですけど』

深緋葛葉:『メールはきちんと返してくれる人だったんです…。だから、少し心配で…』

田中ナナ:『そうなんだ、実は僕もあったときに少し様子がおかしいと思っていたんだよね』

田中ナナ:『ちょっと気になるからまたお兄ちゃんの様子見てみるね、連絡してくれてありがとう』

深緋葛葉:『はい…どうか、お願いします』

田中ナナ:『お兄ちゃんに何かあったら追って連絡します。心配なことがあったら、直ぐには出られないかもしれないけど、時間気にせず葛葉ちゃんも連絡してね』

深緋葛葉:『ありがとうございます』

田中ナナ:ブラウンのハートが飛び散ってるスタンプ押しておきます

KP:なんかよく分かんない日本人形がにこってしてるスタンプがきます

田中ナナ:「.......???」

田中ナナ:「こわっ!」

田中ナナ:「..あいつ妹にもあたってんのかよ........ったく..」

田中ナナ:こきに電話かけます

KP:コールを鳴らし続けるが、出る様子はない。

KP:留守番電話も設定されていないようだ。

田中ナナ:「クソ野郎、あのときはスマホに夢中だったのに、僕からの電話には無視かよ、殴るぞ」イラ

田中ナナ:そのまま家に行きます ぷんぷん

KP:田中は深緋の家までやってくる。

KP:玄関には鍵がかかっている。

田中ナナ:合い鍵持ってた 鍵開けてそっと中の様子みます いる?

KP:扉を開けると中はしんと静まり返っている。

KP:玄関からでは深緋の姿は確認できない。

田中ナナ:「ただい.....。...........わ、忘れ物..とりに来ただけだから..お、お邪魔します......」そろ~~

KP:そっと足を踏み入れた途端、田中を耳鳴りが襲う。

KP:きぃん、と甲高い音が頭の中に響いて来るようで、若干足元がふらつく。

田中ナナ:「ッ.....なんだよこれ...」中の様子を確認しようかな~ 家に入って

KP:中へ歩を進めるごとに、その耳鳴りは田中のことを拒絶するように大きくなっていく。

田中ナナ:耳鳴りが大きくなる方へ行ってみようかな

KP:部屋の奥へ向かえば、雑に敷かれた布団の上に尋ね人の姿があった。

KP:が、田中の目に飛び込むのは身体の一部を霜のように青白い結晶体で覆われ、死人のように青ざめた肌で弱弱しい浅い呼吸を繰り返すその姿だった。

KP:SANC。

田中ナナ:ccb<=58 SAN

Cthulhu : (1D100<=58) → 53 → 成功

KP:(1/1d3)

田中ナナ:「ちょっ、は、?お、おい、な、なんだよこれ..!」

KP:動揺する田中だが、耳鳴りはついに我慢ならぬものとなり、何かをする暇もなく崩れ落ちてしまい、意識を失う。

KP:意識が闇の中へと落ちていく中、「来るな」という彼の声がどこか遠くに聞こえたような気がした。


●氷の城へ

KP:田中はひどく冷たく、固い床の上で目を覚ます。

KP:息は白く、どこか遠くからごうごうと風の吹くような音がする。

KP:持っていたものは身に着けているもの以外なくなっているようだ。

KP:辺りを見渡せば一面青白い、氷のような材質で造られた建造物の室内のようだった。

KP:まるでホテルや、城のロビーのような雰囲気を感じる。

KP:目の前には青い扉が、背後には赤い扉があり、上を見ればはめ込み式の窓がある事が分かる。

KP:窓以外に光源は無いように見えるが、空間の中は薄暗いとさえ感じる事は無い。

田中ナナ:「な、なにこれ..さ、寒い....」

田中ナナ:「ここどこだよ..あ、あいつは...?」

田中ナナ:上見上げて窓見てみます

KP:窓は田中の頭部、少し上あたりにはめ込まれている。

KP:外の風景は無く、ただ真っ白な光が広がっているように見える。

田中ナナ:「.....あんな状態だったら遠くにはいけないはず..」青い扉見に行きます

KP:青い扉は霜で所々覆われている。

田中ナナ:ccb<=74 青い扉目星

Cthulhu : (1D100<=74) → 42 → 成功

KP:扉を良く見ると、取っ手の位置の霜が手の形の痕を残しているように見える。

田中ナナ:ccb<=75 IDA

Cthulhu : (1D100<=75) → 4 → 決定的成功/スペシャル

KP:その痕を見て、田中は「少し前に誰かが既にこの向こうへ進んだのではないか?」と気付く。

KP:しかし、霜で覆われるような扉だ、素手で触れば凍傷になるかもしれないと思うだろう。

田中ナナ:「うわ..つめたそう..やだ......」

田中ナナ:赤い扉も調べに行きます

KP:赤い扉の近くに来ると暖かな空気を感じる。

KP:扉にはプレートがかかっており、「一方通行」とだけ記されている。

田中ナナ:「じゃあ一方通行はあとで行くか..こっちは行っても戻ってこれそうだし、」青い扉行こうかな

田中ナナ:手袋ちゃんとつけて開けます~

KP:ドアノブに手をかけると、手袋ごしにも冷たさを感じる。

KP:鍵はかかっていなかったようで、少し重い扉だが力を入れてゆっくりと開けられるだろう。

田中ナナ:進みます~


●廊下

KP:扉の先は、一見壁のない部屋に見えるが、よくよく見てみれば両側の壁が鏡になっている一本の廊下のようだった。

KP:突き当りには先ほどと同じような青い扉がある。

KP:しかし、その前に田中の目に付くのはこの建造物に来る直前まで気にかけていた、親しい人物の姿。

KP:彼は先程見た状態と同じように、身体の所々を霜のようなもので覆われて、青ざめた肌で頼りなく歩を進め、突き当りの扉の前まで来ていた。

田中ナナ:「セイメイ!」追いかけます

KP:田中の声に、深緋は僅かに振り向き目を向けるが、その片目からはまるで突き刺さっているかのように青白い結晶体が生えている。

KP:また、左胸の辺りにも同じように結晶体が生えているのが分かる。

KP:しかし追いつく間もなく、彼は残された感情のこもらない片目をすぐに田中から逸らして扉の向こうへ行ってしまう。

田中ナナ:「ッ!?な、なあ、どうしたんだよ、それ、なあ...」

田中ナナ:「アッ、ま、待って」追いかけます

KP:深緋を追いかけようとした田中は、不意に肩を掴まれる。

田中ナナ:「えっ」振り返るかな

KP:振り返れば、肩を掴む合わせ鏡の壁から生えてきた、自分自身の姿を目撃するだろう。

KP:SANC。

田中ナナ:ccb<=57 SAN

Cthulhu : (1D100<=57) → 82 → 失敗

KP:(0/1d4)

田中ナナ:1d4 SAN減少値

Cthulhu : (1D4) → 2

田中ナナ:「え..な、.....は?」

KP:合わせ鏡の自分は田中を見据えてゆっくりと口を開く。

鏡:「本当に追うの?」

田中ナナ:「なに、言って..」

鏡:「そんな事アイツは望んでないかもしれないよ?」

鏡:「暖かい外に出ようよ」

田中ナナ:「おい..手どけろよ...早くいかないと、追いつけなくなるだろ..」

鏡:「追いついたって、どうせまた冷たくされるだけなんだから」

鏡:「ね?」

田中ナナ:ccb<=55 POW*5

Cthulhu : (1D100<=55) → 28 → 成功

KP:田中は肩の手を振り払えるだろう。

田中ナナ:「そっから出られなくて追いかけられないからって僻んでんじゃねえ!この僻み野郎」ぷん

田中ナナ:手だしてたわ..

KP:合わせ鏡の自分はおとなしく振り払われた手を鏡の中へと戻す。

鏡:「それにしても、寒いね」

田中ナナ:ccb<=60 CON*5

Cthulhu : (1D100<=60) → 4 → 決定的成功/スペシャル

KP:鏡の声を聞いても、田中は寒さを気にすることはない。

田中ナナ:「さ、せるかよ..あいつが望んでなくても、やっぱり、あ、あんな別れ方嫌だ..」追いかけます~

KP:廊下を進むにつれて寒さは増していくが、まだ体に異常が出るほどではない。

KP:突き当りの青い扉は、先ほどと同様に霜で覆われている。

田中ナナ:青い扉開けて進みます~


●鏡の間

KP:扉の先へ進めば大きな姿見が一つだけ佇む広間に出る。

KP:奥にはまた、青い扉が目に入る。

KP:しかし部屋の中に追いかけた彼の姿は見当たらないだろう。

田中ナナ:「いない..」追いかけるけど姿見ちょっと見ようかな

KP:姿見へ近寄れば、田中の姿が同じように此方へ近寄ってくる。

KP:先ほどの鏡のように腕を伸ばしてくることは無いが、再び口を開くだろう。

KP:穏やかで、一つ一つ探索者にゆっくり届くように、しっかりと確認するように問いかけてくる。

田中ナナ?:「セイメイのことが、好き?」

田中ナナ:「えっ」

田中ナナ?:「好き?」

田中ナナ:「な、なんでそんなこと、き きくんだよ..な、なんだよこれ..」

田中ナナ?:「好きじゃないんだ」

田中ナナ:「ま、待って!ちょっと待ってよ」

田中ナナ:「ア アンタはどうなんだよ、つか僕だろ、僕のことくらいわかってるでしょ」

田中ナナ?:「確認してるんだよ」

田中ナナ:「か、くにんって」

KP:鏡の中の自分は、返事を待つようにじっと見据える。

田中ナナ:「好き、...って、いうか、なんか、そういんじゃなくて、いや、でも..」

田中ナナ?:「じゃあ質問を変えようか」

田中ナナ?:「セイメイの傍に居たい?」

田中ナナ:「い、居たい..... 一緒に、居たい」

田中ナナ?:「セイメイを助けたい?」

田中ナナ:「たっ助けたいよ、助けるよ....!」

田中ナナ?:「セイメイに、会いたい?」

田中ナナ:「会いたい」

田中ナナ?:「……本当に?」

田中ナナ:「本当だよ、嘘じゃない」

田中ナナ?:「…うん、そうだよね…分かってたよ」

KP:鏡の中の自分は安心したように笑う。

田中ナナ:「(い 言わせんなよ僕.........)」

KP:しかし、その姿はふと歪んでぶれたかと思うと形を変えた。

KP:それは、水晶体も生えていない、田中が追いかけた深緋の姿だった。

田中ナナ:「!セイメイ!」鏡バンッ

KP:それはまた、嫌悪と侮蔑のまなざしを田中に向けて口を開く。

深緋晴明:「俺はアンタなんか嫌いだ」

深緋晴明:「目障りだし、近寄んな」

田中ナナ:「.....」

深緋晴明:「だいたいさァ、好かれてるとでも思ってたわけ?」

田中ナナ:「め ざ、わり.....か.....」

田中ナナ:「.........................」

田中ナナ:「わ、わかってる、わかってた、..迷惑かけてるのも、依存、してたのも..」

深緋晴明:「そうだよ、うんざりなんだよ…優しくしてやったら、懐かれちゃってさァ」

深緋晴明:「迷惑」

田中ナナ:「か わ、いくも、美人、でもな..いし..よう、りょ、わ..るいし....」泣きそう

田中ナナ:「勘違いしてた、セイメイ...沢山笑ってくれたから、...わ、わかってたんだけどな....」

深緋晴明:「なんだ…自覚、あるんじゃん」

深緋晴明:「さっさと帰れよ…………嘘つき」

田中ナナ:ccb<=55 POW*5

Cthulhu : (1D100<=55) → 50 → 成功

田中ナナ:「でも、やだ。帰んねえから」

KP:田中のその言葉に、酷くうんざりした顔をした深緋が映る鏡は、ぴしり、と音を立ててひび割れた。

KP:そして息をつく間もなく「ぱりん」と割れてしまい、辺りには静寂が訪れる。

田中ナナ:泣きます

KP:涙を零す田中の足元には、割れた鏡の破片が散らばっているだけだろう。

田中ナナ:「.......嫌われてたんだな.....グスッ .....はぁ..」

田中ナナ:ccb<=74 目星

Cthulhu : (1D100<=74) → 14 → スペシャル

KP:田中は足元に散らばる大切な人の姿ごと砕かれた鏡の破片の中に、ひとつの青白い鍵を見つける。

田中ナナ:「..鍵?」グスッ 持っていきます

KP:手袋をつけていた田中は破片で手を傷つけることもなく、鍵を拾うことができる。

田中ナナ:青い扉行きます

KP:その扉は今までのものと似ているが、大きな鍵穴がある。

田中ナナ:拾った鍵で開くか確認します

KP:田中が鍵を差し込むと、ぴったりとはまり鍵は開く。


●人形の間

KP:そのまま扉を進めば凍える寒さの中、二人の男女が抱き合う姿が田中の目に飛び込む。

KP:氷で作られた調度品に囲まれる形になっており、奥にはまた青い扉が見える。

田中ナナ:「なにこれ..」引き気味で近寄ります

KP:抱き合う男女をよく見れば、それは片方は氷像だった。

KP:だが、もう片方は見覚えのある姿――探し求めていた彼の姿だった。

KP:氷像と抱き合う表情は愛おしげなものであり、深緋が氷の女を抱えるように、守るように抱きしめている。

田中ナナ:「.......おま、おま......おまえ.....」

KP:その姿は瞳や胸から結晶体を生やしてはいないが、青ざめた肌は変わらないだろう。

田中ナナ:「....なあ、セイメイ」

田中ナナ:「........やっぱり、両性って....嫌だった?」

KP:深緋の視線が田中の方へ向く気配はない。

田中ナナ:ccb<=55 POW*5

Cthulhu : (1D100<=55) → 29 → 成功

田中ナナ:ccb<=74 目星

Cthulhu : (1D100<=74) → 51 → 成功

KP:田中は女の氷像の中に鍵が凍りついていることに気付く。

KP:氷像を砕けば取り出せそうだと感じるだろう。

田中ナナ:「あの扉の鍵かな..でも、壊したら怒るだろ..」

田中ナナ:調度品調べに行きます

KP:部屋を取り囲む調度品は、すべて氷で作られている。

KP:椅子やベッド、箪笥や机に壺、動物の氷像まで様々なものが置いてある。

KP:少し見て回ると、小さな台の上にリボルバー式の拳銃が置かれているのに気付く。

KP:不可思議な青白い素材で作られているようだが、撃てそうだ。

田中ナナ:「なんでこんなところに銃が....」手にとります

KP:見てみると、装填数は1つだけのようだ。

KP:そして、拳銃が置かれていた台には文字が刻まれている。

田中ナナ:みます

KP:『あなたにとって"邪魔なもの"を、一つだけ打ち砕いてあげよう』

田中ナナ:「邪魔..なもの.....」氷像チラッ

田中ナナ:一応鍵穴あるか扉見に行きます

KP:青い扉は先ほどのものと同様に、大きめの鍵穴がついている。

KP:田中は先ほど氷像をちらりと見たとき、拳銃はどちらかを撃ち抜こうとすれば、密着しているもう片方にも影響が出るかもしれないと思うだろう。

田中ナナ:「.....邪魔なものって、お、お前の今の邪魔なものって、僕じゃない..?」氷像近寄り

KP:深緋の視線はずっと氷像に注がれており、反応はない。

田中ナナ:「.......氷に負けた」

田中ナナ:「優しくしたら懐かれたってさ、あんな、あんな優しくされたら、縋るだろ..もう、お前しか、いないと思ってたんだけどな....」

田中ナナ:「....馬鹿、お前も馬鹿僕も馬鹿!」

田中ナナ:ccb<=74 深緋にこぶし ペチッ程度に

Cthulhu : (1D100<=74) → 69 → 成功

KP:田中は深緋の頬を弱めにはたく。

田中ナナ:ペチッ

KP:その手には冷え切った深緋の体温だけが伝わるだろう。

KP:彼がそれに反応を返すことは、ない。

田中ナナ:「馬鹿、女ったらし、プリン、馬鹿、馬鹿、女好き」ヒンヒンしながら扉向かって拳銃で鍵穴?壊せるか狙います

田中ナナ:撃ちます

KP:田中は扉の鍵穴に向け、銃弾を放つ。

KP:それはまっすぐ鍵穴へと向かい、命中する。

KP:その鍵穴に入った亀裂が、びしりびしりと扉全体までみるみる広がり、ぱりんと軽い音とともにそれは砕け散った。

KP:奥には上へ続く螺旋階段が覗いている。

KP:その後、背後から聞き慣れぬ男女の声が重なって聞こえる。

KP:「それが正解」

田中ナナ:振り向きます

KP:振り向けば、抱き合う男女が此方を見て微笑んでいた。

KP:その微笑みは、田中の知る大切な人とは少し違うように見えるだろう。

田中ナナ:「???あれ...セイメイじゃない」

氷像の女:「あなたはこの先に進みたいのだから、邪魔なものはその扉」

深緋晴明:「嫉妬と目先の悪意にとらわれないその心は、きっと暖かいのでしょう」

田中ナナ:「..........」ぽかーん

田中ナナ:「(ビンタしちゃった)」

氷像の女:「いい事を教えてあげる。この先に進んで行った人には悪魔の鏡が突き刺さっているわ」

深緋晴明:「それを溶かして、洗い流すのは、人に流れる命の赤」

氷像の女:「この世界ではもうあなたしか持たぬ色」

田中ナナ:「悪魔の鏡?い、命の赤....?」

田中ナナ:ccb<=75 IDA

Cthulhu : (1D100<=75) → 9 → スペシャル

KP:田中はその命の赤とは、血ではないだろうか?と思うだろう。

KP:しかしあの身体や眼から生えている結晶を溶かし切るには、相当の量が必要だろうと思い至る。

田中ナナ:「.....血か......」

深緋晴明:「さあ、行って」

氷像の女:「あの人を救えるのはきっと貴方だけ」

田中ナナ:「教えてくれてありがとうございます..!あいつのことはなんとかさせるんで!」

KP:二人はにっこりと田中に微笑み返す。

田中ナナ:ぺこってお辞儀して階段上っていきます

KP:螺旋階段を登り終えると広い空間に出る。


●再会

KP:椅子が並び、巨大な窓からは光が差し込み、奥には祭壇のようなものがあって巨大な水晶体がきらきらと輝いている。

KP:まるで教会のような印象を受ける。

KP:水晶体の前では探し人がぼうと立っており、田中がやってきたことに気が付いたのかそちらへ目を向けた。

KP:目と胸を突き刺すような結晶体は相変わらずだが、廊下で見た時より霜のようにおおわれている部分が増えている気がする。

田中ナナ:「セイメイ..」近寄ります

深緋晴明:「帰れ」

KP:深緋は冷めきった瞳で警告する。

田中ナナ:気にせず近寄ります

深緋晴明:「誰だよ、近づくな、出ていけ…!」

田中ナナ:「..嫌だよ、僕が帰る場所はお前のところだし、現実にはお前と一緒に帰る」

深緋晴明:「俺はどこにも帰らない、アンタの帰る場所なんて関係ない…!」

深緋晴明:ccb<=80

Cthulhu : (1D100<=80) → 8 → スペシャル

田中ナナ:「なに馬鹿なこと言ってんだよ、身体に立派に霜なんてはやしちゃってさ..寒いだろそれ..」

KP:深緋は近づいてきた田中に向かって、結晶化したその足を振り上げてくる。

田中ナナ:ccb<=64 とりあえず反射で避けます

Cthulhu : (1D100<=64) → 7 → スペシャル

田中ナナ:「ぅ、わっ.....!」

KP:田中はその足を難なくかわす。

KP:戦闘ラウンドに入る。

田中ナナ:「お、落ち着けって..!」

深緋晴明:「邪魔をするな、出ていけ!」

田中ナナ:ccb<=27 組み付いてみよう

Cthulhu : (1D100<=27) → 86 → 失敗

KP:田中は深緋を抑えようとするが、かわされる。

田中ナナ:「邪魔?なんのだよ..!どうしてそんなに突然一人になりたがってんだよ...!」

深緋晴明:「突然?知った口聞いてんじゃねぇよ」

深緋晴明:ccb<=80 キック

Cthulhu : (1D100<=80) → 89 → 失敗

KP:深緋は再び田中へと蹴りを繰り出すが、当たらない。

田中ナナ:「知った口じゃないだろ!お前のことわからないから、知りたいから追いかけてきたんだろ!鈍感ニブチン!」

田中ナナ:ccb<=27 組み付き

Cthulhu : (1D100<=27) → 99 → 致命的失敗

KP:田中は深緋に組み付こうとして踏み出すが、氷の床に足を滑らせてその場に転ぶだろう。

田中ナナ:ツル~~~~~ン

KP:それを見た深緋はそのまま上から凍りついた足を振り下ろす。

深緋晴明:1d6+1d4 ダメージ

Cthulhu : (1D6+1D4) → 2[2]+2[2] → 4

田中ナナ:「ウ....ッ..........」

KP:深緋は振り下ろした足を田中に刺すように押し付けた。

KP:そこから滲んだ血が、少し彼の足の結晶を溶かすのが田中には見えただろう。

KP:田中は仰向けに、腹を足で踏みこまれた状態だ。

深緋晴明:「邪魔だ…邪魔なんだよ、消えてくれ」ぐりぐり

田中ナナ:「イ゛..い゛......、グッ...」

田中ナナ:「(..で、でも、今、足が少し..)」

田中ナナ:ガッと足掴みます

深緋晴明:「…!離せ、この…」

田中ナナ:そのままコキの襟掴んで引っ張ります 倒れさせる感じ?

田中ナナ:ccb<=60 行動できたかどうか幸運

Cthulhu : (1D100<=60) → 23 → 成功

KP:では、田中は体を何とか起こし、深緋の襟を掴み自分の方へと引っ張ることができる。

田中ナナ:「嫌だ、クソッ....」

KP:深緋はバランスを崩しそのまま倒れこむだろう。

KP:深緋の胸の結晶は、下敷きになった田中に突き刺さる。

KP:1d4のダメージ

田中ナナ:「ッ.........ア゛」

田中ナナ:1d4 ダメージ

Cthulhu : (1D4) → 2

KP:刺さったところから溢れた血は、その胸の結晶を少し溶かす。

深緋晴明:「くそ、余計なことしやがって…!」

深緋晴明:RESB(15-11) STR対抗で起き上がりたい

Cthulhu : (1d100<=70) → 78 → 失敗

田中ナナ:「こ、氷漬けになりたいの..かよ..お前...っ..」

KP:深緋は田中を振りほどくことができない。

深緋晴明:「離せ!離せよ!」

田中ナナ:「嫌だ..嫌だ..」

深緋晴明:「気持ち悪い、近寄るな、離せ…!」

田中ナナ:コキヒ下に組み敷くためにゴロンさせます

田中ナナ:ccb<=60 行動できるか幸運

Cthulhu : (1D100<=60) → 47 → 成功

KP:田中はそのまま上下を逆転させ、深緋を組み敷く。

KP:刺さっていた結晶は傷口からぬけ、そこからは血が滴り、徐々にではあるが結晶を溶かしつつある。

田中ナナ:「..うるせえ!気持ち悪いけどお前に優しくされて嬉しかったんだよ!馬鹿馬鹿!」結晶溶けしたい

田中ナナ:ccb<=75 アイデア

Cthulhu : (1D100<=75) → 79 → 失敗

深緋晴明:RESB(15-11) STR対抗

Cthulhu : (1d100<=70) → 42 → 成功

KP:では、深緋は田中を引きはがし、そこから抜け出せる。

田中ナナ:「あっ」

深緋晴明:「優しくした覚えなんてない!関わんじゃねぇよ!」

田中ナナ:ccb<=75 攻撃ターン消費してもう一度アイデア

Cthulhu : (1D100<=75) → 88 → 失敗

KP:深緋は手からナイフのような形をした結晶体を作り出す。

田中ナナ:「..!?な、にそれ..」

深緋晴明:ccb<=25 ナイフ投擲

Cthulhu : (1D100<=25) → 68 → 失敗

KP:深緋が投げたナイフは田中の横を通り過ぎる。

田中ナナ:「わっ..!」

KP:深緋は舌打ちしてる

田中ナナ:「ッ..お前の腹の中に持ってるもんは十分わかったよ..、でも本当はそんなこと思ってないって期待するのはいいだろ!」泣いてるよ

田中ナナ:胸の出血してるところにコキの目のすごそうな結晶部分あてたい

田中ナナ:ccb<=60 幸運

Cthulhu : (1D100<=60) → 81 → 失敗

KP:田中は深緋に近づこうとするが、それに気づいた深緋はすぐさま後退する。

深緋晴明:ccb<=25 ナイフ投擲

Cthulhu : (1D100<=25) → 21 → 成功

田中ナナ:ccb<=64 回避

Cthulhu : (1D100<=64) → 10 → スペシャル

KP:深緋の投げたナイフはしっかりと田中を狙うが、それを田中はかわす。

田中ナナ:ccb<=60 さっきと同じことやる 幸運

Cthulhu : (1D100<=60) → 52 → 成功

KP:田中はそのまま深緋に近づき、彼の頭を胸へと押し付ける。

KP:深緋の片目の結晶は、するどく田中の胸を刺す。

田中ナナ:「ッッ........!!!」痛い

KP:どくどくと、命の赤が彼の眼を、胸を、体を覆う結晶をつたい、溶かしていく。

深緋晴明:「……ッ!は、なせ、はなせ…!」

田中ナナ:「離さないって..前にも..言っ、ただろうが..」覚えてないと思うけどね

深緋晴明:「知らない、知らない…!」

田中ナナ:「知ってる、僕は覚えてる..!」

深緋晴明:「やめろ、だめだ…俺は、あの方に、あの方のために…」

田中ナナ:「絶対っ..離さない、お前がそうしてくれたように..俺だって..!」

田中ナナ:「あの方..?誰だよ......!こんな姿になってまで尽くさなきゃいけない奴なのかよ....!」

田中ナナ:「そんな奴忘れろ!そんな奴..そんな奴なんて忘れて、ぼ 僕だけ、僕にしろ!!!」ギュッと離しません

深緋晴明:「………お、まえ………」

KP:どくどくと自身から流れ出ていた血は、気付くと大切な人を蝕む結晶のほとんどを溶かしていた。

KP:しかしそれに気づいた頃には、田中の意識はぼんやりと薄れていっていた。

KP:彼を抑えていた手に、どんどん力が入らなくなる。

田中ナナ:「ぁ、こ、れ..結構やば、いやつかも..」

KP:手に、足に力が入らない、立っていられない。

KP:薄れる意識と共に、体は崩れ落ちる。

KP:しかし、その後に続くだろう床へ叩きつけられる衝撃は来なかった。

KP:誰かに抱き留められたのだ、そう感じる頃にはもう視界は真っ暗になっていた。

KP:どこか遠くで、自分を呼ぶ声が聞こえた気がした。


●Ep.

KP:やがてゆっくりと田中は意識を取り戻す。

KP:目を覚ませば田中は深緋のことを抱きしめており、彼も同じように目覚めたのか視線が合わさった。

KP:もうあの結晶体はどこにも見当たらず、確かな体温をお互いの触れ合う場所から感じる。

田中ナナ:「....あ」

深緋晴明:「……ナナ、ちゃん」

田中ナナ:「!ご、ごめ、ん!」離れるよ

深緋晴明:離れようとした手を掴みます

田中ナナ:「ごっ、ごめん、ごめんなさい」もう片方の手でバッと顔隠してます

深緋晴明:「………あったかい」

田中ナナ:「.....は?」

深緋晴明:「…あったかかった。あの夢の中で、氷の城で、抱きしめてくれて…すごくあったかかった」

田中ナナ:「......................」

田中ナナ:「....元に、戻ったのかな......良かった..」

深緋晴明:「…ごめん、ごめんね…痛かったよね」おなかとかさわさわする

田中ナナ:「.......」俯いてる

深緋晴明:「…傷つけたよね…」

田中ナナ:「...........葛葉ちゃんに言われて、見に来ただけだから..じゃあ」

深緋晴明:「……ッ、ちょっと、待って…!」手はなさんぞ

田中ナナ:「..その、ごめんね?」

深緋晴明:「…あ、えっと…あ、はは、ごめん、そうだよな、あんだけ…冷たく当たっといて…」やっぱ手離す…

深緋晴明:「……どうして、あやまるの?」

田中ナナ:「.....迷惑、だった、し、め、ざわり..だった、し、」

深緋晴明:「……め、迷惑?目障り?そんなこと…」

田中ナナ:「自覚してた、してたんだ..」

深緋晴明:「ご、ごめん、冷たくしたのは、本当にごめん…でも、迷惑とか、そんなこと思ってない」

田中ナナ:「....ねえ、僕ってセイメイにとっての何なの?」

深緋晴明:「………大切な、人だよ、今までも、これからも、ずっと……」

深緋晴明:「ごめんね、俺のこと嫌いになったならそれでいいんだ…でも、どうか、泣かないでくれ、ごめん…」涙ふかせて~

田中ナナ:そのまま俯いてますね..

深緋晴明:抱きしめます!

深緋晴明:「ごめんね、俺、何か酷いこと言ったかも、しれない、でも、全部本心なんかじゃ…」

田中ナナ:「..ゃ、やめてよ.....」

深緋晴明:「やめない、俺の事嫌いなら、殴って、出てっていい。でも、泣いてるのに…大切な人が泣いてて、ほっとくのは、無理」

田中ナナ:「嫌だ、も、もう傷つきたくない、嫌われたくない、だから、だから..期待、したくない、」

田中ナナ:「やめてよ、優しくされたら、また 」

深緋晴明:「………じゃあ、あの言葉は…嘘…?」

田中ナナ:「............あれ、は」

深緋晴明:「な、んだ、そっか…そうだよな、あんな酷く傷つけて、都合のいい話…ないよな、ごめん」離れます…

深緋晴明:「ごめん…あ、あったかくて…本気にしちゃった!夢だもんな!都合のいい夢、見ただけだ…」

深緋晴明:「あ、あれ?なんかもう、どこからどこまでが夢だったか分かんないや…はは」

田中ナナ:「.......せき、にん」

深緋晴明:「……責任?」

田中ナナ:「責任とってよ..お前と、一緒に居て、女の、自分が女でもある、こと、受け入れられたのに」

田中ナナ:「......どうしたらいい?わかんない、僕、どっちで生きていけばいいの..」

深緋晴明:「…………」

田中ナナ:「都合がいいのは僕も、同じなんだよ..わかってる、わかってるよ、だって、都合が良い身体なんだもん」

田中ナナ:「でも、身体に、心がついていかない、わかんない。わかんないよ、ごめんね、ごめんねセイメイ」

深緋晴明:「……なんで…お前の体のこと、都合がいいとか、言うな……」

深緋晴明:「…でも、ごめん、せっかくその体の事、受け入れられてたのに…それを揺るがしたのは…俺、か…」

田中ナナ:「大人しく、あのひとの言う通りにして、心を捨てて、人の性欲処理のために生きてたらよかったのか..?」

田中ナナ:「人並みの、幸せがほしかっただけだったんだ..ごめん、縋ったんだ、セイメイに、幸せになりたかった」

深緋晴明:「……は、?」

深緋晴明:「えっと…ごめん、何の話…?あのひとって、誰?」

田中ナナ:「ごめん、ごめんなさい、」

深緋晴明:「……言いたくないなら、いいよ…あやまんないで、俺はすがってほしかった」

深緋晴明:「幸せに…お前の事、幸せにしてやりたい、今度こそ」

田中ナナ:「ねえ..、こんな、こんな、ねえ、だって、幸せになっていいの?許してくれるのか....?」

深緋晴明:「幸せになるのに、誰かに許してもらう必要なんかないだろ」

田中ナナ:「叶うなら、僕の存在で、誰かを幸せにしたい、傲慢だよなぁ..。お前は、僕と居て、幸せになってくれるか..?」

深緋晴明:「…こうやってると、俺は幸せだなぁ」はぐ

深緋晴明:「ねえ、またこういうことが、あるかもしれない…俺たち、お互い傷つけあってばっかりだ」

田中ナナ:「...そっか、お前は許してくれるんだ..」ぎゅっ

田中ナナ:「う、ん..ほんとに、いっぱい、いっぱいこんな、」

深緋晴明:「あはは…でもさ、俺は多分、お前に何されても、どれだけ傷つけられたって、嫌いになることなんてないんだ」

田中ナナ:「ほ、本当か....?......本当なら、....嬉しいなぁ」

深緋晴明:「たとえば世界中のすべての人間が、お前のことを許さなかったとして…俺は絶対、お前の味方だから」

深緋晴明:「って、一回言ってみたかったんだよな!」

田中ナナ:「あ、あはは..なんだよそれ..クサすぎじゃない...?あ、あは..は...」

田中ナナ:「って、僕も同じこと、言おうと思ってたのにさ....ずるいじゃん」

深緋晴明:「お前はこんなこと言えるキャラじゃねぇだろ」

深緋晴明:「泣き虫だからな~」涙ごしごし~

田中ナナ:「言えるわ..あぁ....もう....」

田中ナナ:「勝手に出ちゃうんだもん..はあ..なんでだろ..」

田中ナナ:「...僕、すぐ泣くし卑屈だし、また、お前に変な事沢山言うと思う..、でも少しずつ、自分のこと好きになれたら、いいなって思う..うん..」

深緋晴明:「そうだな、ゆっくりでいいよ。そう思ってくれてよかった」

深緋晴明:「…なんて、こんなこと…あのままじゃ言えなかった。…助けてくれて、ありがとね」

田中ナナ:「..うん」コキの肩に顔うずめてます

田中ナナ:「僕も、ありがと」

深緋晴明:なでなでするね~

KP:顔をうずめる深緋の肩は、あたたかいだろう。

KP:あの悪意も、冷たさも溶けて、元の大切な人と日常を取り戻せたのだ。

-ED4「暖かな二人」-


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