彼女が僕の元ストーカー大園玲編
僕の彼女は少し変わっている。
例えば、家で一緒にテレビを見ていた時
〇:この女優さんの服装可愛いね!
玲:〇〇さんはこんな服装が好みなんですね…メモメモ
〇:またメモとってるの?笑
玲:〇〇さんのこともっと知りたいので!
〇:そんなに知ってどうするの?笑
玲:女の子は好きな人のことは何でも知りたいもんなんです!
〇:そ、そういうもんなんだね…
玲:はい!
彼女の玲はメモを取る癖があり本人ももう何冊目なのか分からないらしい
そんなある日俺は玲が机にメモ帳を忘れているのを発見した
〇:あれ?これ玲のメモ帳じゃん
〇:何書いてるんだろう?笑
ペラッ
〇:!?
〇:こ、これって......
そこに書かれていたのは付き合う前までの〇〇の身長、体重、足の大きさだったりの〇〇しか知り得ない情報が書かれていた
〇:うわっ!
バサッ
玲:メモ帳忘れちゃいまし......見ましたこれ?
〇:いやいや見てないよ!
玲:見ちゃったんですね笑
〇:どうしてそう思ったの...?
玲:だって私机の上に置いていたのに床に落ちてますし笑
〇:あっ......
玲:......メモ帳見てどう思いました?
〇:別にびっくりしたけど悪い気はしなかったな...
玲:やっぱり私の目に狂いはなかったです!
〇:どういうこと?
玲:〇〇さんはストーカーされても喜ぶドMさんってことです笑
〇:ドMじゃないし別にメモ帳1冊分くらいなら怒る程じゃないよ
玲:え?
〇:ん?なにか間違ってた?
玲:メモ帳1冊分っていつ言いました?
〇:えっ?1冊じゃないの?
玲:もうバレちゃったので私の"コレクション"を見せてあげます!
〇:コレクション?
玲:そうです!付いてきてください!
わけも分からず連れてこられたのは
〇:玲の部屋?
玲:見て欲しいのはここです!
ガラガラガラ
デスクワゴンの1番下にはおびただしい数のメモが仕舞ってあった
〇:この数のメモ帳なに......?
玲:見てみてください!
〇:え〜っと...〇月✕日22時36分24秒〇〇さん就寝....
〇:✕月▲日11時28分16秒〇〇さんが女とお出かけ......
〇:......残りのやつもこんな感じ?
玲:はい!
〇:まぁ〜清々しい返事
玲:でも今はやってないですよ!
〇:今は同棲してるからね笑
玲:それもですけど何より...
玲:〇〇さんはもう私のモノなので笑
〇:確かにもう可愛い玲の虜かも笑
玲:えへへ〜私可愛いですか〜?///
〇:うん、自慢の彼女だよ!
玲:そういう事なのでもうこんなストーカーメモは無くても大丈夫です!
〇:それより用事は大丈夫なの?
玲:私にとって〇〇さんと過ごす時間は最優先事項なので!
〇:大丈夫それ?笑
玲:はい!
〇:じゃあ今日は一緒にゆっくり過ごそっか笑
玲:えへへ〜〇〇さんと過ごせる......
玲:ずっと一緒に居ようね♡
〇:当たり前でしょ!
彼女が僕の元ストーカーだと気づいた時には彼女の沼に沈んでいたらしい