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同窓会

中々乗り気になれない、今日は同窓会の夜。真奈美は普段着慣れないドレスに身を包み、会場の扉の前に立っている。もちろん昔ながらの友達との再会はとても楽しみだ。ただ彼女の心には、十年前に抱え続けた一方的な片思いが秘められていた。
悠太は来ているだろうか。来ていても別に気にならないか、いやでも。。。そんな事を考え続けていてもきりがないし逆に怪しまれると意を決し、扉を押し開けた。
懐かしい。みんな綺麗になったな。友人の変わらない優しさに自然と緊張はほぐれていった。たくさんの笑顔の中、真奈美の小さな期待と大きな諦めを瞬時に逆転させてしまうような出来事に遭遇してしまった。

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