やっぱ指導って環境づくり。2024/02/13

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誰かに何かを教える、ということを仕事にできるようになってから数年が経った。学生のときから友だちに勉強を教えたり、野球を教えたりすることが好きで、それ以上に得意で、わりといつも好んでやってたのもあって、そういうことを仕事にできていることには、すごく喜びを感じる。

そんなこんなで数年が経った今、めちゃくちゃ強く思うのは、指導において最も重要なのは「環境づくり」だということ。一見、指導というと、何を教えるのか、どんな風に教えるのか、という、重要なのは要はそういうコンテンツ寄りのもの、だと思われがちな気がする。
だけど、圧倒的に大事なのは、何をどう教えるのか、より、教えるその場の環境がどうであるか、だと思っている。ここでいう環境というのは、もちろん設備や場所、備品などの物質的な環境のことも指すけれど、それ以上に、自分と教える相手との間にある人と人との関係性のことをより意味する。

信頼関係やパートナーシップとかいうとちょっと薄っぺらく聞こえるので、あえてもう少し深遠なものな気がするとここでは言っておくけれど。

例えば、全く同じコンテンツでも、元プロ野球選手から教わるのと、なんでもない一般ピープルから教わるのとだと、伝わり方や効果が全く違う、ということは絶対にあるもので。結構そういうことで、何を教わるかより誰に教わるか、みたいなことを結構なウエイトで受け手側は重要な要素としている。無意識に。

じゃあプロ野球選手にならなきゃいけないんじゃん、無理じゃん、ということかというと、断じてそうではない。たしかにそういう取っ付きやすい実績は信頼に繋がりやすいが、それだけで真の信頼となるものかと言えばそうでもないのは理解できるはず。

一般ピープルとかプロ野球選手とかってのは、あくまで入り口に過ぎない。マリオカートでいうならスタートダッシュでしかないわけ。スタートダッシュ決めようが、それで命運が分かれるようなもんじゃない。その後の走行次第でどうにでも抜かせるし、抜かされる。

受け手が、「この人の言うことなら聞いておこう 」と思える環境がどれだけ備わっているか、それで指導の効力は全てが決まると言っても過言ではないと思う。

だから、何を教えるかを突き詰めるより、いやもちろんそれも大事だけど、その前に、人をちゃんと見て、そして自分という人もちゃんと見てもらって、環境づくりをまずしていかなければいけないんだと思う。指導というのは。


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