自分以外のことは。2024/03/01

さて、3月になりました。3月を迎える直前、我々人類にとってはあまりに衝撃すぎる、嬉しい知らせが飛び込んできましたね。

大谷翔平様のご結婚。そして、現地ロサンゼルスでは2月末日ですが、こちら日本では3月1日、彼の囲み取材が行なわれましたね。

そこで彼が何気なく放った言葉が衝撃的すぎたので、こちらに書き残します。

「自分以外のことは、言うと叶わない気がする。」

もうこの発言の輝きが強すぎて前後文脈を少し忘れてしまいましたが、日本人の記者がたしか、子どものことについて聞いたんですね。子どもは欲しいと思っているか、みたいなことを聞いたんだったと思いますが、これに対し、そんなこと聞くなよという渾身の表情とともに回答に迷い、しぶしぶ放った言葉が、「まぁ自分以外のことはね、言うと叶わない気がするんで。はい。」 

これですよ。これが大谷翔平ですよ。なんなんですかねこの、何気ない発言に見えてよく見てみたらめちゃくちゃ真理でしかないこの感じ。そんなこと言える?言えねえよ普通。あ、普通じゃねえのか。

もちろんお嫁さんへの気遣い心遣いも完璧です。が、それ以上に、自分以外のことなのに、それに自分が言及するようなことはしたら、それとは望まない形になってしまうことがほとんどでしょ、という、ある種の諦観にも似たこの思想。

アドラーのいう課題の分離ですよね。人のことは人のこと、自分には自分のことしか出来ない、人のことなのにそれを自分の課題だと思ってどうにかしようとしたって、どうにもなりはしない。
そんな、真理でありながら、社会で生きていたら忘れがちなことを、こんなにも世界から注目を浴びている状態で言えてしまうそのなんというか、強さというか、異常さというか。

しかも、ここまでメジャーリーガーとしての自分を追求し続けている翔平様が言うからこそみたいなとこもあります。自分にできることを最大限かまたはそれ以上に突き詰める、というのはなかなか容易にできることではないですが、こうして自分の課題と他人の世界とに線引きをしっかりとしているからこその、ここまでの野球選手としての実績なのかもしれませんね。

逆立ちしても敵わない、とはまさにこのこと。ぼくが翔平様に勝てることってなにかあるんですかね。オセロくらいなら勝てるかな。

なんか普通に負けそうだな。

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