自己肯定感は自分で上げろよ。2024/02/14

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「自己肯定感を上げてほしいです」

この言葉にみなさんはどう思いますか。何を直感的に感じますか。

自己肯定感、という言葉はわりと数年前からありますね。Z世代なんていうのが現れて、SNSが流行り、などの時代背景とともにパッと出てきた概念のように感じます。

この自己肯定感、たしかに、低い人は多いですよね。「自己肯定感を上げてほしいです」なんていう発言に至ってしまう人がいるのも分からんでもないです。
でもこれ、自己肯定感っていう概念の捉え方が根本的におかしいと思ってて、自己肯定感ってそもそも人から上げてもらうものじゃないんですよ。自分で上げるものなんですよね。

ただ、自己肯定感が上がっていく流れとして他人が必要となるのは事実です。が、他人が作り出せるのはあくまで「承認欲求の満足」に過ぎません。承認欲求が満たされ、人が認めてくれることで自信が持てるようになり、自己肯定感が上がっていく。ここまで理解していればいいのですが、端っから自己肯定感そのものを人が上げてくれるものだと勘違いしている人は多いような気がします。

「自己肯定感を上げてほしいです」と言っている時点で、あくまであなたが求めているのは承認欲求なんだよということを理解しなくてはいけません。後発的に、私が自己肯定感を上げられるような状態にして欲しい、そう思っているということに。

今の時代、自分のことを自分で好きだといえる人はあまり多くないように思います。その状況、構図を理解した上で、それに対抗するようにちゃんと自分が好きでいられる自分でいようとする努力をしなければいけません。

GTOでトモコも言ってましたね。

わたし、ずっと雅ちゃんみたいになりたいって思ってた。だけどね、もう辞めるの。わたし、自分をもっと好きにならなきゃ。そうしなきゃ、誰もわたしのこと好きになんかなってくれないもん!だから、わたし、自分をもっと好きになる!決めたの!

あー、泣ける~

ダメで、ポンコツで、ドジで、自信なんて何もなかったトモコは、クラスのアイドルでなんでも出来る憧れの雅ちゃんにくっついて、それで自己を確立してた。けど、それじゃ、誰も自分のことなんて見てくれない。まずは、自分を自分が好きにならなきゃ。というわけです。

自分で自分を好きだと言っている人は素敵です。「こんなもんでいいや」で妥協して、それでもいいっしょ、という人とは違います。
ちゃんと自分で自分を好きでいるためには、絶え間ない努力が求められます。過信と自信のバランスは難しいです。だから謙虚さが必要なんです。謙虚な人は、ちゃんと自信もあります。その上で、自己を顧みることも忘れません。だから、常に変化していけるし、自分を守るプライドなんかも不要と思えば簡単に捨てていけます。

自己肯定感は、自分で上げるしかないんです。人が上げてくれるものじゃない。で、自己肯定感を上げようと思ったら、並大抵の生き方、あり方じゃいけません。かなりの覚悟で、こう生きるんだと、そう決めることから自己肯定感は上がり始めるのだと、思います。トモコに学びましょう。雅ちゃんの元を離れ沖縄へ飛び立ち、アイドルになる夢を1人で追いかける、かつてポンコツだったあのトモコに。

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