これ、多分あとで消す。
俺が幼稚園の時、一緒に遊んでたAという同級生がいた。
こいつに、目の前で子猫を殺された。
この子猫、山の中で俺を見付けて、助けを求めて来てたんだと思う。
人懐っこい子だった。
だっこして可愛がった。
でも、そいつAは、頭おかしい奴で。
後に中学で逮捕されたり、色々な罪を犯す奴で、犯罪者予備軍だった。
いきなり、子猫いじめだして…
そのまま土に埋めて終わりにしてた。
俺は何も出来なかった。
あれから35年前後経過したけど、未だにあの子猫の絶命の瞬間の映像がハッキリ残っていて、たまに脳内再生される。
俺は、その度に謝るしかなくて。
ごめんね、何もしてやれなくてごめんね、って。
Aは、きっと覚えてもいないんだろうなと思うと…本当に死ぬべきなのはお前だろうと…
なぜ、あの子猫は殺されて、
俺は35年苦しんで、
やった本人は何とも思っていないのか。
天罰も下ってないんじゃないかと…思う。
Aとは、中学以来あっていないし、会いたくもない。
なのでAがどうなっているか、わからないのです。
別に奴が死んでもかまわない。
子猫と俺の恨みは消えない。
俺自身があっちに旅立った時、
あの子猫に謝りたい。
謝って済む話じゃない。
立場逆なら許さない。
でも、謝らないわけにはいかない。
もし、生まれ変わり…輪廻転生があるのなら、あの子猫には、優しい飼い主さんの元に、健康的に生まれ変わっていて欲しい。
うちにも猫がいる。
とてもかわいくて、愛している家族の一員だ。
1つ間違えば、この子も、似た目にあってたかと思うと…本当にやるせないし、許せない。
子猫ちゃん、ごめん、本当にごめん。
俺さ、実家に帰った時、ご先祖さまに線香あげてるんだけど、その時に子猫ちゃんにもあげてるつもりなんだ。
届いてるだろうか。
ごめんね、ごめんね…
幼少の時についた心の傷は、絶対消えません。
だからこそ、俺は助けられる猫を少しでも、助ける義務がある…そんな気がします。
この話、数人にしか言ったことない話です。
一生、背負っていく俺の罪。
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