三浦俊一のお仕事 その3(スペースショッピングセンター)

3回目にしてまともな紹介をします。今回はスペースショッピングセンターです。

スペセンの愛称で呼ばれていたスペースショッピングセンターは三浦さんと元BAKUの加藤英幸さんによるバンドで1999年1月結成。三浦さんはボーカルとギターとシンセ担当。加藤さんはドラムです。そこにライブではナイロン100℃の前身の劇団健康のメンバーだった大堀こういち(のびお)さんと のぐおさんがコントで参加します。大堀こういちさんは昔を知る人はデメタンと言った方がわかるかもしれませんし、最近ではフォークシンガー小象といった方がわかるんでしょうか。三浦さんはBAKUのプロデュースもしていたので加藤さんはそこからの人脈でしょう。なお、のぐおさんは現在は宮古島でノグリペアという補修屋さんをやっているという、どうでもいい情報も付け加えておきます。

三浦さんは20世紀にいろいろな自分のバンドをやっていますが、作品としてリリースされたものはあまりありません。その中でもスペセンは形として残っている作品があるので紹介します。

1999/3/22に渋谷NESTでWEB+の1回目がスペースショッピングセンターの初ライブだと思われます。WEB+(ウェブプラス)というのは三浦さんとモノグラムの中井敏文さんによるインターネットとイベントをリンクさせた企画シリーズでwebもありました。その1回目のライブでデモ音源を収録したカセットテープを15本だけ販売しています。ちょっと見つけられず内容確認できませんが、何もかいてない普通の市販カセットに音源が入っているだけだったはずで、このカセットに2曲追加したものが後日CD-Rとしてリリースされました。

そのCD-Rとして販売された盤を紹介しましょう。

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単なるCD-Rの紙ですが、そうです。ジャケがなく、ブランクのCD-Rに音源をいれたこの形で販売されていました(笑)

こちらは「デモテイク1999」という作品。音源的には三浦さん一人で作ったものがほとんどと思われます。ドラムは打ち込み。全9曲。当時、三浦さんがマルティネスレコードという名前で48枚限定でいくつか出したうちの1つです。さて、なぜ48枚かというと、自分は野球はさっぱりなんですが、三浦さんが巨人ファンで、当時巨人のスケット外人のマルティネスの背番号が48番だったから、だと記憶してます。

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CD-Rにはこちらの紙が入っていました。収録曲はこちらで確認ください。「僕ら、トキをもらった。」はのちに歌詞が全てかわり「夜のスポーツ」というタイトルでケラ&ザ・シンセサイザーズの「ナイトサーフ」という2005年発売のアルバムに収録されます。

なお、最近の三浦ソロでもそうですが、こちらのデモテイクもボーカルはボコーダー処理をされており、ほとんど歌詞はききとれません。

もう時効だと思うので裏情報も。このデモテイク1999ですが、自分も焼くのを手伝いました。48枚限定との事ですが、発売した日は15枚とか20枚とかだったと思います。そのうちを自分は1枚買った訳ですが、焼くの手伝って欲しいと言われて、その購入した1枚を元に生産を。メディア何でもいいよと言われたけど、同じメーカーのCD-Rをわさわざ買って20枚ぐらい焼いて三浦さんに納品した覚えがあります。渋谷のドトールかどこかに納品に行きました(笑)

続いて配布盤です。

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「恋に恋してコノヤロー」はジャケもなくケースに裸の盤が入ったもの。こちらは1999年10月15日に渋谷NESTで行われたweb+vol.2の予約特典で配布されたものです。このライブは対バンはジェットプール、モノグラム、エレキハチマキでした。

「恋に恋してコノヤロー」は2曲入りで、のぐおさんとのぐおさんのセリフのサンプリングを多用し、とってもかっこよくリミックスされた表題曲と、「ウォッチください」のライブバージョンの2曲入りでした。のちに販売もあった気がします。

そんな訳でスペセンは音源は出ていたものの、再リリースもないので最近ファンになった方が聴くすべがありません。という訳で動画紹介です。

こちらは「ゆでまに」という番組にスペセンが登場した時のものです。スペセンが忘れられてしまうのは勿体ないと、以前、自分がこっそりxxしたものですが、まだ消されないでいます。こちらは1999年9月21日に下北沢ガレージに出演した時の映像で、この日はベースにシンセサイザーズのメンバーでもあったFIREさんが参加しています。演奏曲はテロップもでていますが「アナーキー・イン・ザ・ショッピングセンター」「スペースまんじゅうがに」「僕ら、トキをもらった」の3曲。三浦さんいつもボコーダー強めにしたがるのですが、この日は結構地声で聞こえてしまってます。

なお、三浦さんとFIREさんの関係はシンセサイザーズより古く、レディオクリスマスというバンドをやっていた所から、FIREさんがシンセイサイザーズ加入に至ったようです。レディオクリスマスについては音源もなく紹介できるほどの情報がないのでこちらでさらっと。

スペセンは1999年には精力的に活動しましたが、2000年2月5日のライブを最後に活動停止しました。活動期間はほぼ1年ぐらいでした。

その後2000年3月17日にはデスコという名前でライブを行いますが、その時はメンバーはスペセンと一緒。FIREさんも参加していましたし、のぐおさんのびおさんも参加。その後の6月のライブでは三浦さん加藤さんの他は入れ替わり、迫さん(元ポリシックス、ヤング100V)や岩田麻里さんも参加していました。岩田さんは鈴木慶一さんプロデュースでソロ歌手をやっていた方ですが、一時期ソニックスカイのメンバーだった時もあります。デスコはメンバー変動みたいな話でしたが数回のライブで自然消滅したはずです。

オマケにスペセンと関係が密接だったWeb+のロゴを発見したのではっておきます。

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