ラインアウト スローワーの調子が悪い時はどうする?
「スローワーが試合の途中からノットストレートを連発するなど明らかに調子が悪い時はサインなどはどうしますか?また、スローワーにどのような声掛けをしていましたか?」
という質問を頂きました。
シンプルに言うと「状況による」となってしまいますが、どう対応するかな?と考えてみました。
1.原因は?
「途中から」という事で、何か原因があるのかもしれません。
それによって対策も変わってきます。
1-1 外的要因
ありそうな外的な要因を挙げてみます。
①ケガをしている
②急に風が強くなった
③相手のDFが良くていつもより速いorギリギリの高さを狙わないと取れない
1-2 内的要因 ➡ スローワーの内面の話
続いて内的な要因です。
①一回ミスをして気にしている
②(サインコールの選択が悪く)常にDFが横にいてプレッシャーを感じている
③元々のスキル不足
もちろん他にもあるかもしれませんが、このように様々な要因があげられます。
2.対策
と、まぁ上では思いついたスローイングのミスの要因を挙げてみたわけですが、「スローイングのミスはスローワーだけのせいなのか?」「他の選手が何かできる事なないか?」という事で、2つ対策を挙げてみます。
1.適切なギャップ(相手との距離)を取る
お互いが中心の線であるラインオブタッチ(アシスタントレフリーが示しているボールが外に出た地点)から0.5m離れるという事がルールで決まっていますが、普段本当にしっかりとギャップが取れているでしょうか?
また、動いているうちに自分達からどんどん中心に寄って行ってしまい、むしろDFに有利な状況を作り出してしまっていないでしょうか?
ミスが起こった時こそ、むしろしっかりと決められた幅を取る事で、スローワーにもサインコールを出す選手にも不要なプレッシャーがかかりづらくなります。
2.サインコールの選択
上述の通り、サインコールの判断ミスがプレッシャーとなっている事もあります。下記記事で触れているので、読んでみて下さい。
3.声掛け
最後に「どんな声を掛けるか?」という件ですが、とりあえず「次に切り替えよう」と話した後は、「何か原因あるの?」と聞いてみます。
理由は、上述の通りです。
それによって対応を変えます。
その為には、普段の練習から話しやすい状況を作っておく事も重要ですね。
ミスが起こった時に常に「おい!ふざけんなよ!」等の声が出るようだと、改善の糸口がどんどんなくなっていってしまいます。
ミスが起こったら
1.まずはそれを受け入れて
2.プレーが止まったのなら落ち着いて
3.最後に次にどうするのか?
を確認しましょう。
以上
最後まで読んで頂きありがとうございました。