タルムードの内で共感できた言葉(Ver230308a)

タルムード自体は、ユダヤの口伝律法であり、その量は果てしなく多い。
また、タルムードの中には、
「ユダヤ人以外は家畜や犬同然であり、これらを殺しても罪にならない。」
という感じの内容もあり、この部分だけは共感がとても出来ないのだが、
それでも、中国4000年の歴史よりも多少長い5000年の歴史がある。
だから、学ぶ事が出来る部分もある。と思う。

私が持っている本は、
 「ユダヤ5000年の知恵」 by ラビ・M・トケイヤー  和訳by 加瀬英明
    講談社+α文庫  , 740円+税
というモノです。
その本の中で、今すでに読んでいる部分の内で、
共感できる部分だけを列挙してゆきます。

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「相手の立場に立たないで、人を判断するな。」
  by ラビ・ヒレル

  相手の立場に立たないと、まず、
  相手がどういう知恵を知っていて、
  どういう事情だから、
  こんな事を為してしまった。
  等、相手の本当の実情に立って判断出来ないので、
  相手に対する的を射た本当の判断ができないから。
  だと、思います。
  犯罪を犯してしまった人を、単なる悪と決め付けるのは容易い。
  しかし、コンニチの様に、悪政の為に苦しむ庶民が居て、
  悪意が無く、働く意思もあるのに、
  働いても、ロクに食っても行けない。
  この類いの犯罪者?は、(元を正せば)悪政の犠牲者であり、
  本質的に悪いワケでは無い。
  等々。

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 「
  賢人の前に座る人間は三つに分けられる。
   ・スポンジ型 ー なんでも吸収する。
   ・トンネル型 ー 右の耳から左の耳に抜けるだけ。
   ・フルイ型  ー 大切なものとそうでないものを選別する。
  」

  「スポンジ型」これは、たぶん、鵜呑みにするタイプ。
  なんでも言う事を聞くけど、知識や知恵の量が増えてくると、
  その膨大な知識が、ケースバイケースの事情の上でないと
  成立たないのに、それらを(信じて)鵜呑みにし、判断する。
  だから、それなりのレベルで止まってしまうタイプ。
  「トンネル型」これは、何でも疑い否定するタイプ。
  なんでも拒否する。まったく頭の中に入っていかない。
  「フルイ型」これが、たぶん、もっとも優れた人になってゆくタイプ。
  いつも、自分なりに考えている。
  鵜呑みにはしないが、かと言って否定もせずに、
  自分の中であれこれと考えて、筋道が成立った考えならば吸収し、
  筋道が立っていない考えは、保留しておくなどして、成長してゆく。
  

Page 132
 「
   賢人になる七つの条件
    1 自分より賢い人がいるときには沈黙。
    2 (略)
    3 (略)
    4 常に的を射た質問をし、筋道だった答えをする。
    5 (略)
    6 自分が知らないときは、それを認める。
    7 真実を認める。
   」

  「自分より賢い人がいるときには沈黙」は、
  たぶん、つまり、誰かが自分より優れていると感じたら、
  その事を素直にあっさりと認めて、白旗をあげて、
  貪欲に吸収しようとするタイプ。
  「常に的を射た質問をし、筋道だった答えをする」
  たぶん、屁理屈ではなく、筋道だった考えをし、
  実情に沿った考えをして、屁理屈を言わない事。
  「自分が知らないときは、それを認める」「真実を認める」
  自分の欲などの自分の都合や名誉心から、
  本当の事(本当の考え方や事実など)ならば、それをあっさり認める事

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 「自分を知ることが最大の知恵である。」

  自分自身の事が、最も、見えてない事が多々ある。
  他人が自分(当人)の事を正しく指摘出来るのは、
  他人が当人の都合とは関係ないから、ある意味冷酷な迄に
  当人の事情を冷静に判断できるからに過ぎない。
  当人が、当人(自分)に対して本当に冷静で客観的な時は、
  当人以上に当人の判断を出来る人は居ない。と思う。
  ただ、当人(自分)に様々な欲望やご都合などがある為、
  当人が当人の心を診る目を、塞いでしまうから、
  他人の方が良く診られる事が出て来る。
  

今、読んでいる範囲で、共感できる言葉と、その解説でした。