(240322c) 大国の拒否権について。

アメリカ・ロシア・中国などの拒否権。

これ(拒否権)は、
 ・人口の多さ。
 ・その国の国力。
 ・世界への影響力。(軍事力、情報発信の信任力など)
 ・その国が味方に付けている背景の民の力。

いまや、アメリカの没落は、かなり明白である。
だから、拒否権も、相対化される必要がある。

もはや、英・仏には、ロシアに対抗できない。
だから、英仏の拒否権はナンセンスになりつつある。

大国の拒否権は、
パワーバランスを考慮している。
だから、小国(の集団)が一致団結して、
対象の大国のパワーを圧倒すれば、拒否権を覆(くつがえ)す事が、
可能にした方が面白い。(興味深い)

アメリカは絶対的な(大国による)拒否権のナンセンスさの先例を作った。
だから、拒否権はある程度、相対化されなければならない。

全世界から睨(にら)まれて、嫌悪されている、
今のアメリカ(とイスラエル)は、
巨大なヘビに睨まれているカエルに過ぎない。

パワーバランスから言っても、
アメリカとイスラエルには、勝ち目が無い。(ガザ虐殺に関して)

だから、これは戦争にならない為の、安全装置である。

大国の拒否権の有効性は、
その議題に於いて、
世界相手に、たった一国で立ち向かえるかどうかの指標である。

だから、
今のアメリカ(とイスラエル)に、
世界の9割以上の国と他の二大大国(中露)を相手に出来ない場合、
拒否権は無効である方が、より優れている。

パワーバランスとは、
実際の戦力の比較である。
そして、実質的な(戦争などの)争いをしても、
その大国に勝ち目が無い場合、
拒否権は無効になる。

これは、実際の戦争で死なない為の、安全装置である。
もし、この安全装置を無視すれば、実際の戦争をするしか方法が無い。

そういう安全装置である。
これが、国連で本来機能しなければならない内容である。

力のバランスが崩れれば、大国も拒否権を失う方が、戦争を回避できる。
これは、双方にメリットがある。

だから(パワーバランスは日々変化するから)
拒否権も、変化しなければならない。

だから、
例えば、インドなどの人口の大国が、拒否権を行使する日が、
来る事もあり得るのである。

ハッタリの拒否をする事は、可能ではある。
拒否した場合、実際の戦争で、
そのパワー(戦力)を実証するしか方法が無くなるのは、
担保として良い方法である。

今まで、五大大国の拒否権には、担保が無かった。
ハッタリでも通じるモノだった。

これからは、実際の戦力・人心の味方や敵という背景なども、
考慮される必要がある。

パワーバランスとは、仮想の戦争であり、
ウクライナはそういう意味で、
(西側(日米欧など))と(中露とその味方の国々)との
模擬戦争としては、かなり有効だった。
この教訓は生かされなければならない。

つまり、西側が「中露と他の多くの国」と戦争をした場合、
完全に敗戦(ボロ負け)する予想は付く。

拒否権を行使する事は、
臨戦態勢に移行しなければならない様にする。
そういうパワーバランスとする。

パワーとは、人望・信任にも依存するから、
横暴と軍事力だけで支配しようとすれば、
大失敗と自国の破綻を起こす様な脅迫としての担保が必要だ。

国連の議事は(議事を決定するモノは)
パワーバランスでも、での、仮想戦争である。

単なる美辞麗句の議論では無い。
理屈など、あまり、価値が無い。

これは、
軍事力を含んだ、
そして、
国際社会に於ける行動に対する世界からの信任などの言論も含み、
つまり、
総合的なパワーバランスの問題だ。

国連での議事の進行とは、
軍事の実力と、
(その国が主張する意見への実力実質を背景にした)
   他国の賛同信任歓迎されブリ(振り)
の総合パワーバランスである。

軍事力と意見の正当性などのバランスが問われなければならない。

(今や、アメリカやイスラエルは、完全にナンセンスである。)