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阪神C〜ドラゴン式レース考察〜

GIといっても過言ではないメンバーが集まった阪神C。個人的に好きな馬も多く、とても楽しみなレースです。

馬場

直線の内側はかなり荒れており、ラチに頼るタイプは割引。一方でコーナーは内を空けずに回っているため、外すぎてもロスが多くなる。中枠有利で内と外は普通といった印象。
また、荒れてはいるものの時計は出ており、スピードとパワーが求められる。軽い馬場特化の馬やスピード不足の馬は狙いづらい。

展開

逃げるのはおそらくファストフォース。そこにベステンダンクが競り合ってくるのか番手に収まるのかで多少ペースは変わりそう。逃げ想定している方も多いホウオウアマゾンはこのメンバーに入るとテンのスピードが足りておらず、逃げや番手での競馬をするためにはかなり押していく必要があることは頭に入れておきたい。ペースはハイペース〜緩まないミドルペースといったところか。

注目馬考察(人気順)

グレナディアガーズ

短距離質の強いレースで結果を残してきた馬で、短縮はプラスに働くはず。朝日杯FSの時計やNHKマイルCの内容からGIでも足りる馬で能力面に疑う余地はない。テンが早く追走能力も早いため、このメンバーであれば楽に2列目で競馬ができそう。先行有利のTBも味方になるか。
一方でコーナリング性能には疑問が残る。勝利した未勝利戦やファルコンSといったコーナー角がキツイコースでは必要以上に内を空けて走っていたように思う。追走時から跳びの大きい馬で本質的には大箱コースの方が合うのだろう。また、前走はペースが遅かったことも理由ではあるものの、壁を作れなかったことで直線に向くまでずっとかかってしまっていた。この2つを考えると内枠や大外枠を引いた場合は多少の割引が必要になりそう。
走法的には非常に綺麗なフォームをしており綺麗な馬場の方が合うタイプ。先週から綺麗なフォームの馬が先々週までよりは好走できるようになっているとはいえ、やはり馬場はベストではない印象。とはいえこなせる範囲ではあり、能力やTBを考えても有力な本命候補になってくる。

ソングライン

緩まない流れを好む馬で走法から荒れた馬場も全く問題ない。コーナリング性能も高そうで舞台適性は高いのではないか。能力面もNHKマイルCでシュネルマイスターとハナ差ということで十分GI級といえる。関屋記念は息の入る流れに加え、長い直線も合わなかった印象。
しかし近5走でしっかりゲートを出たのがNHKマイルCのみとゲートには不安が残る。また、手前替えを理由にサウスポー説を唱える方も複数人いらっしゃるため、そこは確定ではないにしろ不安点として抑えておきたい。なお唯一右回りを走った桜花賞はレース後に「外枠からいいポジションが取れたと思ったところで、張られてしまいました。あれで気持ちが切れてしまいましたし、4角ではステッキを入れたぐらい。最後はトモがバラバラになって、歩様も良くなかったですからね。今日はあの不利がすべてでしょう。」というコメントが出ており参考外のレース。
今回好走する鍵は右回りへの対応と直線で進路が開くかどうかだろう。ロスが多い競馬になると差し損ねも。能力は最上位格で、今の馬場を考えると走法面から1番推したい馬はこの馬。
相手筆頭。

ダノンファンタジー

阪神1400mの申し子。前走も向正面で位置を落とす不利がありながら完勝と能力の高さを見せた。とはいえ2.4着のサウンドキアラ、ルークズネストはもっと不利を受けていたが。VMでも全く位置をとらないこの馬らしくない競馬で直線もやや追い出しに手間取りながら2着と0.2秒差と上手く乗っていれば2着まではあったように思える内容。
ただし走法がかなり軽いため今の荒れた馬場というのはマイナス。また、意図的とはいえ近走先行していない点も気になる。鞍上的にも控えてもなんらおかしくない。さらに前走より相手も強化される。
今回好走する鍵は馬場への対応と位置取り。個人的には相手には入れるかもしれないが本命にはしづらい馬。

ホウオウアマゾン

前走はマイペースで運び展開が向いたにもかかわらずかかった上にレース質が合わなかったサリオスに一時は差されてのクビ差。スワンSでは不利のあったダノンファンタジー、サウンドキアラに差し切られており、能力はGIではやや足らないように思う。「展開」の項目でも述べたようにテンのスピードもあまり早くないため前に行くならある程度押していく必要がある。コーナリング性能や馬場適性は問題ない。
今回好走する鍵は能力面の成長だろう。前走からの上積みが欲しい。

サウンドキアラ

スワンSより仕上がっていたマイルCSでの凡走の理由があまりわからない。上がりの求められる展開が合わなかったか?スワンSは道中かかり、直線も詰まったが一気に伸びて2着のかなり強い内容。
流れた展開は向くはずで、荒れた馬場も問題ない。一方でスワンSの時より時計の出る馬場がどうか。スピード能力はこのメンバーに入るとやや落ちる印象。
能力や適性的には好走してもいいが、個人的にはこのメンバーに入って高評価はしづらい。

ルークズネスト

前走は出遅れた上にコーナーで位置を落とす不利が2回もあった。それでもハナ差の4着と能力の高さを見せつけた。個人的に最も評価しているのがファルコンSで、高速馬場の1400mのハイペースというグレナディアガーズの絶好条件でしのぎ切っての勝利。ここでも上位の力はあるはず。
不安はゲートが上手くない点。前走ほどではないにしてもやや出負けすることがほとんど。とはいえテンのスピードが異常に早いため位置を取ろうと思えば簡単に取れてしまう。ファルコンSの内容からコーナリング性能は問題無さそうで、走法から今くらいの馬場は全く問題にしないはず。
今回好走の鍵は位置を取りに行くかどうか。位置さえ取ることができれば持続性能の高さと基礎スピードの高さを活かして高確率で好走してくるはず。
本命候補。

印、買い目

◎12グレナディアガーズ(推定2番人気)
☆18ルークズネスト(推定4番人気)
○17ソングライン(推定1番人気)
▲7ダノンファンタジー(推定3番人気)
△10サウンドキアラ(推定6番人気)

買い目
12単勝
12-7.10.17.18馬連
12-17.18ワイド


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