EASLキングス始動

琉球96-68サンミゲルビアーメン(比)

キングスの国際大会の初戦の相手はPBAの強豪サンミゲル・ビアーメン。
オフェンスパワーが強いフィリピンの強豪相手を68失点に抑え攻撃は96得点と今村、クーリーを中心に爆発。
東アジアスーパーリーグの初戦を制した。


■国際試合特有の面白さ

やはり国際試合は見ていて面白い。
自分たちが普段触れている常識や文化に違いを感じれるからだ。
Bリーグのチームと対戦ばかりしていると良くも悪くもオーガナイズされてしまって試合の流れがある程度決まっていく。
「こういう場合はこれが一番効果的だ」のようなデータが貯まっていくので大枠というか定石がリーグ全体に浸透していくし、リーグ7年目を迎えれば中上位チームはある種コモディティ化(均一化)していき、似たようなチームが多くなってくる。

その点で言うとサンミゲルはBリーグにいないようなチームで組織的というよりは個の力で打開していくようなチームだった。
それに加えて中間距離、ロングツーもよく打ってきていて90年~00年代のバスケを見ているようだった。
言葉を選ばずに言えば「効率的ではないバスケット」
それでも110~115得点くらいは安定してスコアしているので(1Q12分制)
PBAにおけるサンミゲルの攻撃力はBリーグの千葉Jや名古屋Dのインパクトを上回るわけで

PBA火力代表のサンミゲル
Bリーグの盾の戦士キングス

という構図になるかと予想していた。

しかしサンミゲルはインサイドの大黒柱15番の208cmのJマルファハルドを試合開始早々のアクシデントで失ってしまった。
普段は30分前後試合に出ていて、シュートタッチも柔らかくリバウンドも強い。ペイントエリアの存在感も絶大で川崎のニック・ファジーカスのようなタイプ。
琉球のインサイド陣に対抗するためには絶対に欠かせない選手なので彼が試合に出れなくなった時点で琉球の勝ちはグッと近づいた。


■Bリーグのインサイド最強説

・・・・・んー。
いや正直言ってサンミゲルは長所を全く生かせてなかったように見えた。
マルファハルドのアクシデントがそれほど影響が大きかったとも考えられるが岸本のミスマッチを生かす事もなかったし、ドライブの合わせも来ない。
ひとつセットオフェンスが詰まると外国籍の1on1に頼ってしまうような寂しい戦術に終始してしまった印象だ。
77番のSGペレツを中心に攻める時間もあったがPBAのチームのようにキングスの守備は緩くないため、最後までキングスの牙城を崩すどころか揺るがすこともなかった。

結果キングスの完勝

キングスのインサイドは素晴らしく、ペイントエリアを完全に制圧した。

   リバウンド
キングス58ー33サンミゲル

    2Pt%
  57%ー37%

2pt%に関してはサンミゲルが中間距離を多投した結果が反映されているとはいえ、PBAのトップレベルのチームを寄せ付けないほどのインサイドの強さを見せつけた。
Bリーグってかなりインサイドの強いリーグなんじゃないかな?

クーリー、サイズ、スミス、スコット、ガードナー、ファジーカスの対応を余儀なくされた結果、インサイドの対応の経験がものすごく積みあがってチームディフェンスがスムーズになってるんじゃないかと思った。

実際ピック&ロールの対応めっちゃ上手いしね。



■ヒューとタマヨ

日本代表でコンディション調整をする男・リーサルウェポン飛勇

ファイナルピース・フィリピンの至宝タマヨが加わったことで

高さと何より速さが加わったことがめちゃくちゃデカい。

ヒューはマジでリアル桜木花道やん?
「あれ?・・まだいる。」からのスプリントえぐすぎるでしょ。

トランジショントラベリング!?からのダンクのシーンをキングス公式Twitterが上げてるので見て下さい。

リバウンド争い、アンバランス着地、ダッシュからの加速!からのトラベリングして急ストップからのダンクえぐすぎるって。
コンディション上がってきたらマジでどうなっちゃうの。

タマヨは合流したばかりで役割が少なかったけど
高さはもちろん、フィジカルは強いしシュートタッチは柔らかく、202cmなのに今村みたいにランニングシューター出来るってポテンシャルやばすぎでしょ。
インサイドのフットワークもよき。小手先のテクニックじゃなくて基礎もしっかり積んできたのがうかがえるし体格にあぐらをかいたプレースタイルじゃない所はすっごく好感を持てる!

リーサルウェポン飛勇とファイナルピースタマヨとファルコン牧がこっからどれだけフィットしていくか・・・めちゃくちゃ楽しみで仕方ない。

■台北富邦ブレーブス戦 展望


直近の試合をハイライトで何試合か見ましたが…

キングス勝ちます。普通に勝ちます。

次はダーラム休みでダンカンがエントリーかなー?

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