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展覧会レポート

土曜に、京都駅で開催中の展覧会に行ってきました。


お恥ずかしながら、キスリングは今回の展覧会を通じて初めて知った。

よく知らない巨匠の作品を見るのは、中途半端な知識がないだけにとても面白かった。新鮮な感覚や率直な感想がスムーズに湧き上がる感じがする。
知識、というのは便利なようだけど、生の感覚を邪魔してしまうこともあるなぁと改めて思う。(美術検定の勉強しながらなんだけども笑)

このキスリングさん、とても良かった。
その理由の一つに、同じ時代に生きたあらゆる巨匠の技術や感性を取り入れたからだと思う。解説パネルにもあったけど、セザンヌ、モディリアーニ、藤田嗣治の要素を貪欲に取り入れた感じ。

性格もとても社交的でおおらか。名を馳せている画家の懐に飛び込んでは素直に作品を褒め、手ほどきを受けてきたんだろう。その流れが伝わってくる作品ばかりだった。

人物画はモディリアーニと藤田嗣治、
静物画はセザンヌを彷彿とさせた。 

藤田嗣治とは特にお互い影響しあってたのか、2人とも同じおかっぱ頭だったりする。

展覧会によっては、主題としてる画家以外の作品も展示することがあるんだけど、今回の展覧会では作品は全てキスリングの作品一色だった。(それもとても良かった)
それなのに、エコール・ド・パリの作品を一通り見たような気がしたのは、この人は自分だけでなくこの時代に生きてきたことを誇りに思ってたんだと思う。

うーん、良かった。

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