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週末が待ち遠しいくて仕方ないです


AM11:30  駅前



〇:ふぅ~あぁ、なんか緊張してきた




今日は自分と付き合っている彼女と1週間振りに会う日



遠距離恋愛だから中々会えないけど、1週間に1回だけ会える



今回は自分リクエストで地元に来てもらってる



そして自慢ではないが、彼女はめっちゃ可愛い!それはもうとてつもなく...



そんな彼女と一週間ぶりに会えるんです



人には「たかが一週間」と思うかもしれないが、自分にはこの一週間がとても待ち遠しいかった



待ち遠しすぎて昨日なんかは夢を見るほどに



そわそわして今この瞬間スマホの時計を何度も見てます



まだ二分しか経ってない...



手汗が止まらない...そして時間の進みが遅すぎる!



このやり取りを何度もしていると




史:お、おまたせ!



〇:ぜ、ぜんぜん待ってないよ




嘘ですかなり前から待ってました



コミュ障なので、一週間も開くとお互いがよそよそしくなってしまう




〇:今日の洋服良く似合ってるね



史:今日の為に用意したんだ



〇:うん可愛い...



史:ホント?なら良かった...



〇:じゃあ行こっか




そう言い手を繋ぐ



史:やっぱりいつ繋いでも緊張しちゃう



〇:そうなの?



史:○○君は緊張しないの?




あからさまに落ち込む



〇:まさか会う前から今も緊張してるよ



史:そうだよね!



そして顔色がどんどんと晴れていく



史:ふふふ



〇:どうしたの?何か面白い事あった?



史:いや、〇〇君の手が温かいなって



〇:自分の体質で体温が高いからね、そのせいかな?



史:も〜そういう事じゃないんだけど?



今度は頬を膨らませる



〇:ごめんごめん、楽しくなってつい...



史:その気持ちわかる!私も楽しいから



〇:良かった自分だけ盛り上がってるかと思ったから



史:そんなことないからさ、行こ?



〇:今日は何するの? 前は確か、映画だったし今回も映画にしとく?



史:ううん、今日はゆっくり食べ歩きとかしたい



〇:じゃあ行き当たりばったりで行こうよ!




二人は特になにか行きたい場所を決めるわけでも無く歩き始めた



もうこの時にはよそよそしさは消えていた



〇:どこ行きたいとかある?



史:ん~とりあえずお腹空いたかな



〇:あぁもうお昼か




袖をめくり腕時計で時間を確認する



史:なんかかっこいい...



〇:へ?これ?



史:うん



〇:そうなんだ...



史:えーこれの良さ分からないか



〇:良いよ分からなくて



史:ふーん、あ!あれ食べたいかも



〇:どれ?



史:あそこのお店の



〇:ん?あーここら辺だと有名なんだあのお店



史:へぇ~それならより食べたい!



〇:待ってて買ってくるから待ってて



史:え、お金は?



〇:今日は奢りよ



――――――――――



〇:あれ...どこにも居ない



史:おーい!



〇:あれどこ行ってたのよ



史:見てこれ、美味しそうだから買っちゃった!食べきれないから半分こしようよ



〇:えぇ、一人で食べきれないなら買わない方が...



史:こういうのは2人で食べるから意味あるの!分かってないな~



〇:そうですか...



史:ウマッ!これ美味しいよ



〇:いや、もうほぼないじゃん...



史:あ、買った方もちょうだい



〇:あぁ...えっとどうぞ




自分は買ってきたのを渡し、彼女はそれを無言で食べきった



史:だいぶ...



〇:腹いっぱいか



史:胃が目覚めてきた



〇:嘘でしょ!? さっきまで食べれないとか言ってたのに



史:次行こ!



〇:え、まだ食べる気?



――――――――――




一時間と経たずにかなりの量を二人は食べた



〇:う、もう食べれない



史:大丈夫?ちょっとはしゃぎすぎたかも



〇:少し落ち着いてきたから大丈夫



史:じゃあ、とりあえず歩こうよ



〇:そうだね、歩いて消化促すか



――――――――――



史:ねえねえ



〇:はいはいなんですか?



史:なんかお土産買いたいけど



〇:何にすればいいか分からないと?



史:そ~うなの 良く分かったね



〇:まあ出会ってから長いからね



史:さっすがぁ~



〇:ハイハイ で、何がいいって話だよね



史:そう、どうしようかな



〇:じゃあ雑貨屋なんかどう?なんかあるし



史:いいかも それじゃあ行きましょ!



〇:元気だなぁ



――――――――――




地元だが入ったことない雑貨店を見つけ、そこで何にするか決めることにした



史:うーん



〇:決まらない?



史:うん、どうしよ



〇:優柔不断だもんな



史:ムッ じゃああの時計買う



〇:あんな大きいのどこに置くのよ



史:じゃああの絵



〇:それも同じ理由で却下



史:じゃあ何ならいいのよ



〇:なんでデカいものばかり行く?



史:いいじゃん好きなの買ったって



〇:掃除が苦手な人が大きいの買ってもねぇ?



史:片付けは...できる



〇:出来ないでしょ、この前も家に行って手伝ったし



史:なら小さいのにする



〇:んーじゃあマグカップで良いんじゃない?場所取らないし



史:ふむふむなるほど...あ、これ可愛いからこれにしよ



〇:何色にするの?



史:え、えぇ?



〇:自分も欲しいから白色にしとこうかな



史:うーんなら水色にしよ




お会計を済ませ外へ出る



〇:そういえば、時間大丈夫なの?



史:あ、もうそろそろか



〇:駅まで送るよ



史:うん、ありがと




何も言わずとも、手を握る二人



史:今日手を繋げるのもあと少しかぁ



〇:そうだね...




自然と会話が減り始め気づくと駅についていた



史:帰りたくない...



〇:お互い明日も忙しいから難しいでしょ



史:帰りたくないよぉ



〇:それは自分だってそうだよ



史:次会えるのは、来週...



〇:長いけど、頑張ろうよ



史:無理ぃ~



〇:じゃあ、はい




そう言い手を広げる



史:うわぁ~



ハグをし名残惜しさを拭おうとする



〇:うっ!...力強っ



史:寂しいんだよぉ~こんにゃろ~ ギュ



〇:痛っ、自分もだよ...でもさ



史:なに?



〇:もうちょいしたら、この寂しさ解決するから



史:なんで?



〇:一緒に暮らそうよ?お金もだいぶ集まったから、もう少し先だけどね



史: ...ホント?



〇:なんで嘘つかなきゃいけないだよ



史:ホントなんだ!やった~!



〇:あはは、もっと後に言う予定だったけど、まあ結果オーライって事で...



史:じゃあ、また来週くるね



〇:うん、またね




次会うのは来週こんなに来週が待ち遠しい事は他にないな

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