DFローテーション～ビッグマン編

イシュマエル・レーン選手がアスフレデビュー、30得点の活躍。だが、DF崩壊して敗戦。今回はDFの中でもローテーションに注目して紹介する。

DFローテーション～ビッグマン編

まずは「DFローテーションビッグマン編」の基本を説明する。これは相手チームのビッグマンがペイントで猛威をふるう場合に発現する。近々のゲームでは、広島のグレゴリー・エチェニケ、信州のウェイン・マーシャルがこの場合に当てはまる。

相手ビッグマン（青1番）にボールが入ると青2番をマークしている赤2番が青1番にダブルチーム（※1）を仕掛ける。これは、ナナとカイルがインサイドのパワー勝負で負ける場合が多いため、相手ビッグマンを1人でなく2人で抑えるという狙いがある。
（※1）1人の選手に対して2人の選手がDFをすること

ダブルチームを仕掛けるということは相手チームの誰かがノーマークになる（画像だと青2番）。これを抑えるために、DFローテーションが発生する。

ノーマークの青2番を抑えるため→赤3番が青2番へ動く→青3番がノーマーク→赤4番が青3番へ動く→青4番がノーマーク→赤5番が青4番へ動く→青5番がノーマーク→ダブルチームを仕掛けた赤2番が青5番へ動く

このようにマークする相手をローテーションで替える。赤2番が青2番へ戻れば・・・と思う方もいるかもしれないが、人の動きよりもパスは速く、マークが完全に遅れるのでNG。だから、ダブルチームを仕掛けた瞬間にチーム全員が共通認識でローテーションをする必要がある。

今回は赤1番を除く全員がローテーションするパターンを紹介しているが、相手の位置や特徴によってはローテーションに参加しない選手も出てくる。そこらへんの話はまたどこかで紹介する（かもしれない）。

アスフレvs広島

次に、2月1～2日の広島との戦いにおけるを局面を実践例として紹介する。ポイントとしては2個。
①ダブルチーム後の滑らかなローテーション
②新加入のイシュを加えた布陣でローテーションできるか？

①に関して、残念ながら、ナナ一人ではエチェニケを抑えられなかった。そこでダブルチームを仕掛けることになるが、強力な3pシューターのいる広島には滑らかなローテーションで対応する必要がある。
②に関して、このようなアスフレの決まり事をイシュはどの程度把握できて動けているのかということ。

それでは、実践例です。
・第1戦4Q残り1分30秒のDF
67-70で3点ビハインド。まだ1ポゼッション差なので、ここを抑えれば十分にチャンスがある状況。

①朝山をマークしていた師門がダブルチームを仕掛ける
②カイルは朝山へ動く
③コータローはTKへ動く
④増子はヘルプポジションでゴール下
⑤師門が空いている選手を見つけて動き出す

ローテーションは”ほぼ”成功していた。但し、カイルが疲れなのか、足の状態なのか、動き出してからのスピードが足りなく、1歩届かず。3pを決められてダメ押しの一本となった。

・第2戦3Q残り8分45秒のDF
新加入のイシュを加えてローテーションができているかを見てみる。柏倉と増子でダブルチーム。この場面、イシュが空いた朝山へ動かなければならない場面だったが、まだ無理だったようだ。ワイドオープンの3ｐを決められた。この場面に限らず、残念ながらローテーションミスが散見した。

チームの成熟

このようなローテーションはシーズン序盤は本当にひどかった。それを少しずつ成熟させ、今はDFレーティング6位まで到達した。今回はイシュのミスを紹介したが、イシュを責める意図は全くない。合流1週間、全体練習は1、2回だろう。それで完璧に動ける方が驚きだよ。今回は仕方ないし、東頭さんもリスクを承知した上で出していると思う。

試合の楽しみ方

さて、色々なアスフレファンのツイッターをフォローさせてもらっているが、試合を楽しめてない方もちらほら出てきているという印象。僕もそうだけどね。だけど、それが悪いことではないよ。スポーツ観戦と勝敗は深くつながっているからね。「こんな状況でもポジティブに～」なんて意見もあるが、それがプレッシャーになってネガティブな心境がさらにネガティブに・・・なんてこともあるでしょう。そういう人は無理せず、一度離れるのも有りかな。降格しようがチームは続くので、またいつか戻って来てくれたら…と思う。

勝敗だけでなく、今回紹介した「DFローテーション」のような局面や細部に目を向けるのもありかな。次の試合でDFローテーションが良くなったら、それはチームや選手の「成長」を見届けたことになり、満足度が上がるかもしれない。そうすると、目先の試合の勝敗だけでなく、ストーリーとしてシーズンを楽しめるかもよ。

では、また
Go Win Z!!!