(若干ネタバレ有)復活のコアメダルを見てきたよ その2

こんにちははたつです。

先日復活のコアメダルをみてその衝撃に耐えられずにその場で即noteを作成したけど、ちゃんと自分の感じた思いを咀嚼した今の感想を残したいと思ったので、改めて記事を書きます。

前回はネタバレゼロを心がけたけど、今回は若干するかもです。致命的なネタバレは避けますけど。なので未視聴の人は注意。


ということで改めて僕の「仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル」で感じたことを言うなら、

「作品のストーリー解釈以前の問題のところで乗れなかった、自分の苦手なものを組み合わせた作品」

です。
どうしてそう感じたのかを説明していきます。

まずは本作の良いと感じたところから。

良い点①作品のストーリーやキャラクターの扱い

これはぶっちゃけそんなに悪くない。

ウヴァとか脚色されてステレオタイプなネタへたれキャラになっちゃったなーとか、アンク流石にセンチメンタリズムがすぎない?って部分はあったけど、「お前絶対こんなことしないだろ!!」ってキャラ崩壊はあんまりなかった。

だから、このキャラがこの行動するのはまあ分かるし、それによってこんなストーリー展開になるよな、ってのは割と受け入れられました。

なので、ぶっちゃけ言うとラストの展開も「まあこう言う流れになることもあるよな」程度に思いました。

良い点②オールオリジナルキャスト

これはやっぱり10周年として出した作品で、あそこまでオリキャスを出してくれたのは本当にすごい。メインキャストは総出だし、昔と変わらない姿を見られたのは本当に嬉しかった。

こんな印象だったから、ストーリーとかキャストの演技にとやかく言うつもりもないし、なんなら良いとすら思いました。


じゃあ、どこが僕には受け入れがたかったのか。何が合わなくかったのか。

合わない点①Vシネのマーケティング手法

超超超超超超超超超超超超超超そもそも論。
YouTubeのある動画を見て僕もハッとさせられたことなんだけど、

「仮面ライダーは変身ベルトをはじめとした玩具の販促番組」

です。

そして、今作は正確には劇場版ではなく「Vシネクスト」という、DVDやBlu-rayなどの映像作品の先行公開を映画館でやっている形式です。
つまり、今作の目的の一つとして

「玩具付属の映像作品、劇場販売グッズ、及びフィギュアやベルトなどの販促プロモーション」
「サブスクで前編や後日談を公開し登録者を増やす」

が挙げられます。

僕はそこのプロモーション部分がノイズとなって楽しみきることができませんでした。

今回登場するバースX、ゴーダ。「あーこのメダルCSMとかで見覚えあるけど、付加価値をつけることで販促にしたんやなー」「バースXの活躍が見たい人は後日配信される単独作をお楽しみに!ってことなんやろなー」ってとても冷めた目で見てしまいました。

また、劇場版じゃないから尺も足りないしそのせいで説明不足な点とかせっかくの大勢のキャラが一瞬しか出ないみたいなことで非常に残念でした…

合わない点②「火野映司」が見たかった

今作が僕に合わなかった理由の一番大きいのは多分これ。

ぼくは「火野映司」っていうキャラがめちゃくちゃ好きです。仮面ライダーオーズっていう作品も火野映司が色んな欲望に触れ、失った感情を取り戻していく、っていう成長譚として見ていた面もあります。

で、今作。

「火野映司のツラを被った別人しか映ってない」

演じ分けができたり、どこか違和感を感じさせる渡部秀さんの演技は素晴らしかったです。

でも!!!!僕が見たかったのは「火野映司」が人と触れ合ったり仮面ライダーオーズになって戦ったりするのだったんだよ!!!!!!!

作劇上、今作のようになるのは別に良いんよ。さらば電王とかも似た側面があったと思うし。でも本編のほとんどに火野映司が出ないっていうのはどういうことだ10周年の記念作品でそれか?って思ってしまいました。

ちなみにネット版の序章は火野映司がオーズに変身して戦ったり、比奈ちゃんとの会話劇があったりで最高でした。
なんなら本編60分より序章5分足らずの方が満足した。

合わない点③感動的シーンのダイジェスト&最終回オマージュ

ただでさえ尺が短い中で、感動的な音楽流して本編の良いシーンのダイジェスト。これがくどかった。

直前に全話見直した僕が異常かもしれない。10年前の作品だしダイジェストしてあげよーって意味なのかもしれない。でも「ほら懐かしいだろ泣けよ」感あって個人的には好きじゃない。

あと平ジェネFINALの時も感じたんだけど、「最終回オマージュの多用」。オーズの最終回は一年間48話に及ぶ歴史があっての感動なのであって、それを何回も見せられたところで「ほら泣けるだろ、泣けよ」って言われてる気しかしないです。特殊ボイスタジャドルとか、お前がやりたいことなら!とか、三人で手を繋ぐシーンとか、そんなにやられたら本編のそのシーンすら嫌いになりかねないからやめてください。もうオーズ関連の次の作品ないと思うけど。

合わない点④大人向けっぽさ

Vシネクストっていう、小規模上映で子供より大人をターゲットにした作品ではあると思うんだけど。

大人向けならとりあえず荒廃した世界にしてとりあえずレジスタンスみたいな名前つけて軍服みたいなの着せて銃持たせとけ感。

これ好きじゃない。始まった瞬間これだったからえっ?ってなりました。

まとめ

僕の合わなかった点、基本的にストーリーについてとかキャラの扱いとか結末とか、そういうところ以前のところでアレルギー反応起こしてたからずっとなんか冷めた目で見ちゃって「なんでオーズっていう大好きな作品でこんな気持ちになってるんだろう…」って悲しくなったって話でした。

なのでTwitterで色んな人の感想を見て、みんながラストの解釈違いor解釈一致を論じてる中で自分はそこに熱量を持つところにすら行けなかったんだなぁ…って感じてました。

お話としてはいいと思う。けど合わない作品だったからもう見ることはないし、これ以上言及もしません。

以上です。長々と読んでいただきありがとうございました。

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