見出し画像

競技をしていて一番嬉しかったこと

競技をしていて一番嬉しかったことを振り返ると、試合で勝ったことやいいプレーができたことではなく指導者からある言葉をもらえたことだと気づきました。中学の野球部に入部して数か月後に臨時で来ていたコーチにいつも野球の話をしていていろんな質問を投げかけていました。ある日のミーティングでいきなり「私が監督だったらこんな選手を使う、いつも野球の話をしていて努力している」と私の名前が。当時まだ上級生がいるチームで試合に出ることはなくチーム内でも目立った選手でもないにも関わらず見てくれている人がいたこと、評価してくれる人がいることがとても嬉しく思ったことを覚えています。

数ヶ月してその先生は市内の別の学校に転勤となりました。その後も連絡を取り続けて、先生が指導している学校に放課後練習に行くこともあり部活で習うこととは違った観点での技術指導が印象に残っています。

その後高校進学後、ある社会人チームと合同練習をした際にグラウンドで再会。その後にもらった手紙で「人生には晴れの日、曇りの日、雨の日いろんな日があります。また嵐の日、台風の日が来ることもあります。ほとんどの人がそれに負けて自分の夢を諦めます。諦めなかった人だけが夢を実現させます」そんな力強いメッセージを送ってくれました。

画像1

実際に先生は大学時代、投手として一勝もできなかったそうですが、凄まじい努力でプロテストにスカウトが驚くような成績で合格。社会人野球からアメリカ独立リーグ、イタリアプロ野球を経てシアトルマリナーズで臨時コーチを勤めたそうです。

先生からの言葉は競技生活において,いつも支えになっており、海外野球を志したのも,この先生との出会いがとても大きなものだったのです。野球界とは狭いもので2019年にカナダでプレーした時の監督が20年前にその先生とバッテリーを組んでいたことが分かり衝撃を受けました。チームを探していた時に日本人の私にメッセージを返してくれたのも先生とプレーした経験が少しはあるのではないかと思っていて、どこで何が起こるかわからないものですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?