オタクがアニメについて話すときにオタクの話すことvol.i(虚数単位)

文フリ行った後に全く文学関係なくオタクが飲んで配信したのを文字起こししただけです。

三嶋:自分。大学生 like:洋画・ゲーム 
@Tokyo_Panicroom
もちとせ:大学生 like:きららアニメ・SF
@continual_exam

作品を見る評価軸について

三嶋:作画や音楽は完璧だけどストーリーが面白くない作品はどう評価する?

もちとせ:俺は0点。これから先話が面白くならない限り0点。評価軸が偏ってるんだよね。もちろんそのアニメを見る人によって映像がいいとかさ、音楽がいいとかを軸に置く人だったら全く俺の評価とは別になるだろうし。

三嶋:そうか、そういう意味で言うと逆にさっき言ったように権威主義的というか、作家性という隠れ蓑において、「楽をしてる」んだよな。この人ならいいだろうというように。「この作品の作者なら間違い無いだろう」と言いながら自分を騙し騙し読んでるわけだ。村上春樹でも面白く無い作品あるわけじゃん、だけど有難がって読んでいるというところでは、すごく衆愚的なものがあるのかなというのはすごく思っていて。

もちとせ:逆に自分は頑固なんだよね。勝手に達観して、自分だけが作品の本質を理解できるみたいな感じで自惚れてるから偏った評価ができるだけで。実際のところは権威主義は言い過ぎだけど、何々監督だからとか。結構邦画とかにありがちなのは俳優が誰々だからとか、〇〇の演技が上手いからその映画も面白いだろうっていう見方の方が、コンテンツを楽しく享受できる。俺はその監督とか俳優とかは一切わかんないから、刹那的に感覚的に生きてるけど。

三嶋:それでいうと邦画がジャニーズで〜とかいうのは、

もちとせ:そうそう、それはいかにジャニーズで事務所の圧力とか演技が下手でも、話が面白かったら高評価する。もちろん演技は見てるよ、話が生かされるのは演技によってだから。でも、どんなにつまらない棒読み・演技でも話が面白かったら俺は1500円払って、2時間払ってそこにいる。絶対。

三嶋:なるほどね。その商業主義たる「俳優で釣る、声優で釣る」みたいなもあるけど、アニメでもさ。そういうものに対してどういう風な視点を持っていくか大事だと思う。

もちとせ:俺はちょっと前までラブライブめっちゃ好きだったじゃん。それこそ高校3年生・浪人とかはラブライブめっちゃ見てたけど、ラブライブ!サンシャイン!!の2期。ラブライブサンシャインシーズン2はマジで話が面白くなかったから切っちゃった。それまでラブライブシリーズ全部見て好きだったし、浪人中だったから受験終わったらライブ行きたいなとか思ってたけど、2期はマジで面白くなかった。

三嶋:それはどういう面白くなさなの?

もちとせ:盛り上がりに欠ける。つぎに何の話が出るか全部予想ができて。例えば起承転結があって盛り上がりがあって山があってまた落ち込んでって感じで、最後にまた盛り上がって終わるっていうのは確かにテンプレートとしてあるけど、全部最初にこのキャラがこのキャラがっていうのが読めちゃったから、面白く無いなと。

三嶋:まあでもそれはアニメへの造詣が深いがゆえの、読めちゃうっていう。

もちとせ:それでも、このキャラが本当に面白いとか。キャラが好きとかその裏の声優さんが好きとかだったら、多分見る。

三嶋:そこの訴求力がない上で予測ができちゃう作品っていうのは本当に魅力的じゃないわけだ。

もちとせ:そう。俺は声優さんも好きだったし、声優番組っていうの?ニコ生でわざわざ見てたし、サントラとかキャラソンとか全部集めていちいち聞いてたけど、話が面白くなかったから突然冷めちゃった。ラブライブは3作目(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)
も、めっちゃいいらしいんだけど俺は見てない。また冷める自分に怖くなっちゃって。

三嶋:追い続けていたコンテンツほど、面白くないものが投入された時に騙し騙し見ちゃう自分が嫌いっていうのはある。

もちとせ:そうそう。いやでも声優が可愛いし、でも演技がいいしっていう上塗りはしたくない。俺は本当に昔から小説とかで感情が育っちゃって。友達いなかったし(笑)

三嶋:悲しい(笑)

もちとせ:目の前に図書館があったんだけど、幼稚園の時からずっと小説読んで、友達の付き合い方とか、部活ものとか?「バッテリー」とか読んで俺野球部になりたいみたいな。結構作品に対して感情移入して、色々楽しんできたからこそ、本当にシナリオ至上主義になっちゃった。どんなに演出が良くても、シナリオがちょっとでもダメだったら俺は0点にしちゃうから、ラブライブは切っちゃったし。

三嶋:それは映画でもあって、俺はスターウォーズが好きだけど、新作EP789の出来の悪さっていうのは世界中で叩かれてて。でも最初はどうにかして擁護しようとしたんだよ。

もちとせ:自分はどう思ったの?

三嶋:7は見たときは面白かったけど、7と9は劇場で見たんだけど8は劇場で見てないんだよ。それは悪評を聞いちゃってだから最初は自分で判断したわけじゃないんだよ。けど見たらやっぱりおかしいなっていう部分があって。

もちとせ:実際に8は世間の評価と自分の評価が一致したの?

三嶋:一致した。7と9のいくつかの演出に関してはもうちょっと評価されてもいいと思うんだけど。

もちとせ:そこで自分が世間一般の意見に流される部分もあると。

三嶋:そうなんだよね。それをなお好きでいられるのが信者であるみたいなコミュニティにいたらどうにかして擁護してたと思うんだよね。世間の評価とそのコンテンツへの自分の評価っていうのはどこまですり合わせればいいのか。

もちとせ:俺は人に興味ないから、世間がどうかっていうよりも自分が好きか嫌いかで決めてるから。殺伐としてっから。どんなに世間がつまんないって言っても俺が好きだったら俺が好きな映画。だからつまんない、人と話せなくて。俺は好きなんだけどっていう話に対して、いや俺は嫌いなんだけどで話が終了するんだ。だから結構まあ空気よみはあるよね。

三嶋:あんまり尖った意見だとアレだけど、あれいいよねよくないよねくらいだったらいいと思うけどな。逆にあんまり好きじゃないアニメとかはあんの。そのラブライブ(2期)以外で。

もちとせ:一番最近で言うと「86(エイティシックス)」(笑)

三嶋:つまんなかったなー(笑)

もちとせ:世間的にはめっちゃ評価されてる。あれは作画が綺麗、話が面白い、キャラが可愛いと言われてる。確かにキャラが可愛いし作画もエモいけど、シナリオがおもんなかったから俺の中では0。

三嶋:マジで俺もそうで、俺は彼女におすすめされて見たんだけど(笑)彼女は鬱アニメが好きなんだよ。高校時代に「がっこうぐらし!」にハマって漫画全巻買って付箋つけて読んでたくらいなんだけど、それに勧められて見て。まあ鬱なんだけど、主人公の成長があまりにも遅いんだよ。なんだっけあの女の子の方、司令官の、青髪の(ミリーゼ)。ずっとイライラしてたんだよねアレを見て。死に対してアレルギーがずー
っとあり続ける。それは彼女の良さでもあるけど。

もちとせ:なんかそれは成長の妨害じゃない?

三嶋:そう、それを見てるとそれを乗り越えるのかあるいは自分がなんとかするのかと思ったらずっと貴族側じゃん、あの子はひたすら。だから2期からは面白かった。

もちとせ:2期見てない(笑)

三嶋:2期は面白い。ギアーズ帝国は滅亡してないんだよ、もう復興してて民主国家になってて。

もちとせ:俺はもう2期が面白かろうが一期が面白くなかったってイメージが付き纏っちゃって。

三嶋:俺は割とミリタリーファンではあるから、戦術の拙さと言うか。技術的に自立型ドローンの一つも作れないくらいあの帝国(共和国)は雑魚なんだろうなっていうのと、基本的に戦争やる時っていろんな兵科に分かれて戦うじゃん。要するに歩兵が突っ込んで戦車が突破して砲兵と空軍が援護するみたいな。だけどあの戦車13機くらいで全戦闘を行なってる。まあロボットアニメはそうなんだけど、エヴァとかだったら核も使うし合理性が説明される。

もちとせ:現実を知ってるからこそすり合わせができない。

三嶋:それをリアルに描いてる作品もあるわけよ。ガルパンとかだったら戦術しっかりしてるし戦車に当たって死なないっていうのもファンタジーとして割り切れていいと思うんだけど、リアル系で人が死ぬアニメなのにそこがリアルじゃないのがツッコミどころだったな。

もちとせ:なんだっけ自衛隊が異世界行くやつ。(GATE)あれも戦術的には結構ちゃんとしてるもんね。実際の自衛隊がこう行ったらどうするんだろっていうのも想像しやすいし。

三嶋:GATEはちょっとオナニーが強すぎたってのはあるけど。

もちとせ:俺はミリタリー全然わかんないけど、アレはシナリオがよかった。多分シナリオに縛られすぎなんだと思う。キャラ萌えもしないし。長年の悩みとして、推しのキャラがいないんだよね。どうしてもアニメを見る基準としてキャラよりもシナリオで見ちゃうから。Lainの岩倉玲音はアニメを見切ったからこそ推しになった。アニメを見切って最後まで俺の期待を裏切らないで玲音として演じてくれたからこそ推しになったのであって,
12話13話まで見て初めて俺の推しになるから。もちろん可愛いキャラとか同人誌で映えるキャラとか、アイマスとか全く知らないけど神作画。だけど、推しではない。

三嶋:推しってのもいろいろあるからね。それこそ性的対象なのか、精神的に応援できる、自己投影できるキャラなのかっていう。

5/29(日)


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