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先攻と後攻(パルキア)〜ミラー戦から考える捲り方〜

先攻と後攻どちらが有利か?もちろん一概には言えないが、殊Vstar同士のマッチアップでは先攻が有利となることがほとんどであろう。どうして先攻が有利となるのだろうか。以下のような理由が挙げられる。
1. 後攻1ターン目からサイドを取れるポケモンが少ないため、実際強力な技を持ってるvstarが先攻2ターン目に相手ポケモンを倒してサイドを先行できる場面が多い。順当にサイドを取り合っていけば、先に攻撃した先攻がより早くサイド6枚を取り切って勝てる。
2.ボスの司令やクロススイッチャーなどを使用することで、進化する前にポケモンVを取ることができたり(ポケモンvstarに進化させてしまうと倒しにくくなる。取れるサイド枚数は同じ2枚にもかかわらず)、相手のシステムポケモン(メッソン、ビッパなど)を先に倒して相手の動きを鈍らせるなどの選択肢がある。

結局、じゃんけんで先攻とったもん勝ちじゃん!!と投げ出したくなるかもしれない。

たしかにプラン通りにミスなく順当に物事が進むなら、先攻が勝つことになる。
しかし、ポケモンカードがカードゲームである以上、確率の概念が関わってくる。つまり、必ずしもプラン通りに物事が進んでいくとは限らないということである。ここにポケカの醍醐味が詰まってると私は思う。
ある一枚のカードが運悪く引けなかったり、想定外のカードを相手に使われることで優劣が逆転することはザラにある。

それでは、パルキアミラー戦を例に、捲る手段について考えていきたい。

まずは基本的なところから。1ターン目において
先攻と後攻の違いは何だろうか。それは後攻側はサポートを使えて、技も使用できるという点である。
パルキアデッキで考えると、カイや博士の研究、メッソンの技どんどん呼ぶを使えるということである。



これは言い換えると、確率上は相手より強い盤面を作りやすいということに他ならない。
相手より強い盤面とは、具体的にはアタッカーであるパルキアVをしっかり2体準備しつつ、デッキを回すシステムカードであるメッソンを複数体置けているということであり、この盤面を作ることで、自分の描くプランを遂行する確率を上げることができる。(再現性の確保)
この再現性という点において先攻側に差をつけるというのが捲るプラン①である。
しかし、このプラン①の欠点は、このプランだけでは相手の手札に干渉できていないため、結局相手が順当に回れば負けてしまうという点である。

ここで、相手のプランの要求を上げるという考え方が重要になる。
具体的には、マリィやツツジを使用して相手の手札に干渉したり、頂きの雪道を使用して相手の特性を封じたりする。
プレイイングの面では、相手のシステムポケモン(メッソンやビーダルなど)を先に倒すことで相手の動きを鈍らせたり、逃げるために必要なエネルギーが多いポケモンをベンチから呼ぶことで、逃げるためのカードを相手に強要させる等である。

以上は、基本的なプレイイングで対応できることである。どの対面でもこの考え方は重要と考える。どこかで相手が理想的なプレイをできなくなるまで、虎視眈々と逆転を狙う。

さて、ここからは、パルキアミラー戦において、能動的に逆転するプランを書いていこうと思う。
上図のフェアリーエネルギーの枠を自由枠として考えていく。

①ダンデをいれる


パルキアミラー戦において、パルキアvstarを一撃で倒すことができれば、有利にゲームを進めることができる。しかし、お互いにベンチの数を調整したり、ツールジャマーや大きなお守りをパルキアvstarにつけることで、一撃で倒されないような工夫をしてくる。ここでダンデを使用して相手より先にパルキアvstarを倒すことができれば、戦況は大きく変わる。このプランの強い点は、自分のベンチをフル展開しなくても倒せることがあるため、次のターンに相手のパルキアvstarの技で倒されない可能性がある点である。
ダンデのようなカードは、必ずしもどのデッキにも入るカードではないため、警戒するのが困難なことがあり、決まれば有利に展開していくことができる。


②モミを入れる


先述したように、パルキアミラー戦において、相手のパルキアvstarを一撃で倒せない場面はしばしば訪れる。このような時、260ダメージを与えておいて、次ターンにインテレオンのクイックシューターの20ダメージで260+20=280として相手のパルキアvstarをきぜつさせるプランがミラー戦では起こることが多い。これを逆手にとったのがモミを使用するプランである。260ダメージを受けたパルキアvstarにモミを使用して全回復する(その後パルキアvstarの vstar技であるスターポータルを使用することでエネルギーを供給できる)ことで1ターン分相手の攻撃を無かったことにでき、実質先攻後攻が入れ替わる。


③キャンセルコロンを入れる


キャンセルコロンは相手のバトル場の特性を無くすことができるカードである。相手のマナフィをバトル場に呼んできて、キャンセルコロンを使うことでなみのヴェールの特性を消し、ゲッコウガのげっこうしゅりけんで相手のベンチのメッソンやジメレオンを倒すことができれば、非vポケモンであるゲッコウガでサイドを2枚とりつつ、相手のシステムポケモンを倒すことができるため、かなり有利な展開となることが多い。


ここまで、いくつか能動的に捲るカードをいくつか書いたが、他にもそのようなカードはいくつかあると思う。重要なのは、相手の意表をつけるカードであるということ。相手の読み筋にない手を使うことで、有利な展開にもっていきたい。

<まとめ>
・相手よりも強い盤面を作ることで、プレイの再現性という観点で相手より優位に立つ。

・相手の手札やシステムポケモンに干渉し、相手のプランのハードルを上げていく。

・相手の意表をつくカードを採用することで形勢逆転を狙う。

「プラン通りに物事が展開していくとは限らない」
このことに気づけるとまたポケカの深みが増すのではないだろうか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。













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