0歳児を抱えて転職して5ヶ月、制度と文化に助けられている話

freeeのtatch(たっち/@TatchNicolas)です。普段は1歳になったばかりの息子を育てながら、認証認可基盤の開発に携わっています。

入社以来、自分ほど子育て関連で助けられているメンバーはいないんじゃないかと思い、今回はその体験をnoteに書いてみることにしました。

つばめっ子クラブとは?

つばめっ子クラブとはfreeeの育児関連制度の総称で、入社後すぐ付与されて家族の看病にも使える疾病休暇、家事代行・ベビーシッターの割引支援などがあります。

また、つばめっ子クラブは社内SNSの子育て関連話題グループの名前にもなっています。いろいろな子育て情報を交換したり、可愛い我が子の写真をシェアしたりと社内でも活発なグループの一つだと感じます。

コロナ禍以前はファミリーデーとして、子育てメンバーが一緒に集まるイベントも定期的に開催されているようでした。

日々、チームメンバーに助けられている

疾病休暇を早速使ったときのリアクションがあったかい

入社して2ヶ月も経たないころ、息子が熱を出してしまいました。

オンボーディングが終わり、ペアプロやレビューをしてもらいながらやっと仕事に慣れてきたところでした。まだまだ貢献できていないのに、お休みしちゃうのか…制度としては前述の通り疾病休暇が付与されているのですが、気持ちの上ではやっぱりちょっと気が引けてしまいます。

息子が回復してまた朝会に復帰したら第一声、「お子さん大丈夫でしたか?」と気遣ってもらったり、おなじく子育てしながら働いているメンバーから苦労話をしてもらったりと、申し訳ない気持ちをかき消すような温かい声かけをもらえました。

子の看病をしているとどうしても寝不足がちになりますし、下手すると自分もそのまま風邪をもらってしまうこともあります。何より辛そうなこどもの様子をみていると不安になります。体力的にも精神的にもつらいときに、「ちょっとしたひとこと」やSlackのリアクションひとつで、とても救われる思いでした。

ミーティングの時間を調節してもらった

自分のチームのスケジュールの確認や振り返りなどの定例ミーティングは、早くて11:00から、遅い場合は18:30までの間に開催されていました

しかしある日、しばらくの間家庭の事情で保育園の送迎を自分がしなければならなくなり、夕方遅めの時間でのミーティング出席が負担になりつつあることをチームに相談しました。するとすぐに、メンバーみんなで子供が保育園で家にいない時間帯に定例ミーティング時間を調整してれました。

また、スケジュール調整の間に合わなかった技術書の輪読会も後日追いかけられるように録画を残しておいてもらえました。

輪読会は知識を仕入れるだけでなく、チームメンバー同士のコミュニケーションの場としても機能している(と私は思う)ので、その場の雰囲気をあとからでも味わうことができたのも嬉しかったです。

チーム内だけじゃない!パパママ同士の助け合いの輪

玩具を譲ってもらった話

先輩ママさんが、大きくなったお子さんが遊ばなくなったブロックのおもちゃの引き取り手募集の投稿をしていました。

自分がちょうど同じブロックの小さなパックを買ったところだったので、「組み合わせて遊ぶものだし、たくさんあったほうが楽しそう」と思い、譲っていただくことにしました。

実は住んでいるのが近所であることも判明し、別の日にショッピングモールで待ち合わせて受け取りました。以来保育園から帰っても毎日遊んで、そのまま寝てしまうくらい気に入っています

自分以外にも、服やその他の子育てグッズをゆずりあっている投稿も見かけます。子供の成長は本当に早いので、モノをゆずりあえるコミュニティが近くにあるのはとても良いですね。

粉ミルクを引き取ってもらった話

1歳も近くなってくると離乳食もたくさん食べるようになり、ミルクの量もそこから摂る栄養もすこしずつ変わってきます。

離乳食が始まってすぐ、息子は食べる楽しみに目覚めてしまったようでミルクよりもお米をたくさん欲しがるようになりました。日に日にミルクの量が減っていき、今ではピークの半分以下に。家には未開封のミルクがゴロゴロ…このままでは賞味期限までに飲み切れるかあやしい…

ミルクは1缶あたり1500-2000円くらいなのですが、大きくなってくると月に何缶も消費するので結構な額になります。たくさん飲むからすぐ無くなるだろうと思って、少しでも安くしようとまとめ買いしたのが裏目に出てしまいました。

そこで「つばめっ子クラブ」に投稿してみたところ、すぐにミルクを引き取ってくださる方が見つかりました。無理して離乳食に混ぜたり、消費のための料理を考えたりしなくてよくなり、とても助かりました。

ママチャリ選びの知恵をもらった話

電動アシスト自転車は、すくすく育って重くなったこどもを保育園へ送り届けるママパパの救世主。そして決して安い買い物ではありません。一方で「ネットで調べても似たような記事ばかりで正直参考になる情報って見つけにくい…」と思っていました。

そんなときにはやっぱり現役のみなさんに直接聞くのが一番!ということで「つばめっ子クラブ」に質問してみました。すると

「奥さんが乗る機会多いなら、サイズや取り回しも奥さんにあわせて選ぼう!」
「メーカーによってモーターのかかり具合が違うから試乗で体感すべし!」
「雨よけカバーはこんなのがおすすめ!」
「普段止める場所を確認した方がいいかも、場合によっては部品が干渉するから事前にチェック!」

などなど、ここでは書ききれないくらいたくさん、熱量のあるアドバイスをいただきました。つばめっ子クラブ内で、ここ一年で一番コメント数の多い投稿かもしれません(たぶん)。やっぱり見ず知らずの人の書いた記事より、近くにいるひとの生の声のほうが説得力があります。

ちょうど同じタイミングで購入を検討していた人からも「みなさんのコメントが参考になる!」とのコメントがあり、仕事と関係あってもなくても、やっぱりオープンな場で「あえて共有」の精神で質問してみるのは価値があるなぁと感じました。

おかげで、自転車屋さんでも長時間迷うことなく、納得してほしい一台を買うことができました。

おわりに

こうして書き出してみると、どうしても自分が何かをしてもらったエピソードばかりになってしまいました。しかしそれを申し訳ないと引け目に感じるよりも「その分お返ししたい、貢献したい」と前向きに思わせてくれる雰囲気が自分の周りにはあります。ルールや制度だけでなく、それを囲む人たちの協力があってこそ、自分のように子育てしながらでも働ける組織になっていくんですね。

「つばめっ子クラブは育児関連制度の総称、および社内SNSグループの名前」と言いましたが、自分がチームメンバーに助けられている通り子供がいるかどうかにかかわらず、組織全体がつばめっ子クラブを名前だけじゃない存在にしていると感じます。

はやく気兼ねなく人の集まりが開催できる世の中になり、ファミリーデーも再開されたら、そういったいろんな体験を対面で語り合いたいなと思っています。

また、少しでも早く入社してすぐにもらった恩をチーム・組織に返せるように、子育てと仕事の両立レベルを高めていけるように工夫を重ねていきたいと思います。


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