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組体操のかわりに胸にきざむ言葉


運動会といえば組体操である。最近はそうでもないかもしれない。


運動会といえば組体操だった。短パンで地面にヒザをつき、上に同級生が乗る。子どもとはいえ6年生だ。そこそこ体重もある。痛い。校庭でなく体育館ならよかったのに。


今だったらきっと耐えられない。ヒザをつくだけでも厳しいだろう。上に同級生のおっさんが乗るなんて御免こうむる。これからの私は、組体操のない人生を歩むのだ。



そんな訳で失われた組体操のかわりに、次の言葉を胸にきざんで人生を歩みたいと思います。


おふざけ あそばさないでくださいます?

詠み人知りませんが多分どこかのご令嬢



世の中、おふざけたことが起こるものである。


Sサイズを頼んだのにLサイズが出てきたり、子どもが友達の靴を履いて(しかも片方だけ)帰ってきてしまったり、紙フィルターをリンスしたお湯を捨てずにコーヒーをドリップしてしまったりするのである。


そんなとき。


出てきてしまったLサイズのドリンクに、玄関に置かれた右足左足が違う靴に、やや紙の匂いが感じられるコーヒーに向かって、言うのです。


おふざけ あそばさないでくださいます?


棒読みではいけません。情感を込めるのです。人に見られてはいけませんが、誰かがやっている姿は見てみたい。ちなみに私は恥ずかしいので、頭の中で言ってます。


するとなんということでしょう。イラっとした気持ちもほどけていくこと請け合いです。失笑とともにお優雅な気持ちにひたれます。それでは皆さまご機嫌よう。



最後に、いまだ組体操のある人生に生きる君たちへ。
おふざけは ほどほどに。あと間違えて人の靴をはいて帰らないように。


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