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ネギ―おじさん(推定)にもらった心ときめく空想のひととき
よく、長いものを振り回しておりました。物干し竿、突っ張り棒、新聞紙を丸めたものに、傘も定規もなんでもござれ。
事程左様に、長いものを持つと武器に見立てて振り回したくなるのは男児のサガでございます。趣味のコーヒーグッズに長いものがなかったのは幸いです。
それは、ある日の夕方のことでした。目の前に、ネギを持ったおじさんが歩いている。
仕事帰りの雰囲気をかもしだしています。それっぽいカバンも持っています。そこに加えてネギです。
袋に入れているわけではありません。素手で、ネギの白い部分のハシを持っている。
おそらく、奥さんから連絡があったのでしょう。帰りにネギ買ってきて、と。
エコバックは持ってないけど、袋を買うのももったいない。そこから導き出された結論でしょうか。内心の葛藤を経ての、ネギを持つことにしたその姿。はっきり言って好きです可愛らしい。
仕事帰りで、私もつかれていたのだと思います。
次第に、ネギがソードに見えてきました。振り回したい。きっと目の前のおじさんも、心の中では「ネギソード!」とか思っているはず。人目がなくなったら、素振りをするに違いない。
そして思考は加速します。
あの人は、ひょっとしなくてもネギ―おじさん。
バイキンマンがあらわれたら、こっそり着替えてナガネギマンとして登場するのです。
「バイキンマン、覚悟するネギ!」
私「ありがとうナガネギマン。僕もネギソードほしいです!」
N「もう大丈夫だ。うむ、では君にこのネギを授けよう」
私「ありがとう!大切にします」
そうして私も、ネギを片手に家路につくのです。人目につかない場所ではネギはネギソード。こっそり素振りをして、バイキンマンをやっつけるイメージトレーニングをします。アンパンチにも負けないぜ!
心ときめく空想のひとときを過ごした私。そんな貴重な時間をくれたネギ―おじさん(推定)に感謝しつつ、帰宅してカミさんに告げるのでした。
「ごめんネギ買ってくるの忘れた」
ネギ―おじさんに続いてなんのはなしですかって流れなのですが、放課後ライティング倶楽部ヤスさん発、あのイベントの第2弾がもうすぐはじまります。
66日ライティング×ランニング《シーズン2》
・6/27から8/31の66日間、毎日記事を投稿
・つぶやきOK。字数制限なし
・1日でも書けなければマガジンから即追放
・「#66日ライラン」を記事に付ける
・66日ライランマガジンに記事を追加する
・途中参加不可
・参加無料
※ヤスのメンバーシップ「放課後ライティング倶楽部」に入ってなくてもOK
前回は参加してないのですが、今回は……つぶやきならいける……かな………
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