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かわいいの不思議


犬派か、猫派か。時に我が家で話題になります。


かわいいのが好きなムスメは、犬派ではありますがどっちも好きです。テレビやYouTubeでかわいいものが出ると歓声を上げます。


そんなムスメが、上野動物園へいってスタンプを買ってきた。動物のスタンプだという。当然パンダと思ったのだが、なぜかハダカデバネズミだった。これだ。


ブサでもキモでもかわいくなってしまうご時世である。これもかわいいのだろう。


しかし気になるのはコイツの毛だ。ヒゲが長い。あと、とてもまっすぐである。眉毛と思われる毛も入れたら、もう四方八方に毛が伸びている。


「なんでこれ買ったの?」


「えー、おもしろいからー」



かわいいからではなかったようだ。安心した。



さて、つい先日は、ムスメは落書きしていた。ドラえもんだと言うのだが、何かがおかしい。ヒゲがなかった。


「なんかおかしくないこれ?」


「えへぇー♪ドラえもんだよー」


返事がかわいい。ムスメにとってヒゲとはなんなのだろうか。あってよし、なくてよし。


久しぶりにヒゲじょりじょり攻撃をして、ヒゲの存在感を伝えた方がよいかもしれない。




時に「かわいい」は、何かを評して発する言葉だ。そういう意味では、例えば「面白い」だとか「きたない」、「かわいくない」も同じ仲間だろう。


これらの言葉の語尾に、「~そう」をつけると、こうなる。

 面白い    →  面白そう
 きたない   →  きたなそう
 かわいくない →  かわいくなさそう


推測が入った表現だ。なのだが、昔から不思議なのだが、「かわいい」だけはこれらとは別物なのだ。だってこうなってしまう。

 かわいい  →  かわいそう


おそらくかわいいだろう、という推測を含んだ言葉にできない。「可哀そう」という、別の言葉になってしまうのだ。


思うにかわいいとは、推測を許さないのかもしれない。かわいいに推測など必要ない。かわいいは、かわいいなのだ!



有識者の見解を待ちつつ、本日はここらへんでお別れしましょう。adios amigo!


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