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ドームにて山の新時代を思った話(10日目)


昨日は西武 × ロッテ戦@ベルーナドーム 観にいってきました。


思えば今年は、何回野球を観にいっただろうか。今年だけで、去年までの人生で観た回数を超えている。


いつのまにか、私は観る専の野球好き、というウワサまでたってしまったらしい。しかして実態は子どもの付き添いである。


ルールくらいは分かるのだが、選手が分からない。誰に注目してよいか分からないばかりに、ビール売りの子たちに目がいってしまうのもやむを得ないだろう。


彼女たちはよく動く。暑いなか汗をかき、ひたすら通路を階段をいったりきたり。私は気づいてしまった。彼女たちならなれる、新時代の剛力ごうりきさんに。ちなみに彩芽ではない。



剛力さんとは、要は山での荷物運びである。

歩荷や登山案内を生業とする日本古来の運送業者。強力とも。

Wikipediaより


以下は私のバイト経験のみにもとづく話だが、これが大変な仕事なのだ。バイト先は、標高3000メートル超の宿泊施設である。山小屋ともいうが、大量に物資を運ぶにはヘリコプターの力を借りる場所なのだ。車もバイクも自転車も、大八車だって通れない。


背負子しょいこに山ほどの荷物(時に新鮮な果物など)を運んできてくれる彼らを、人は敬意を込めて剛力さんと呼んだ。


時に団体さんも泊りにくるのだが、子どもやお年寄りの荷物を引き受けて、下から運んであげたりもする。これはバイトの仕事になっていて、私も、にわか剛力さんになるという貴重な経験をした。


ただこれは、ツテがないとやってもらえない。少なくとも私のバイト先では、正式なサービスではなかった。


ここだ、商機はここにある。


一声かければ荷物を持ってくれる、誰でも利用できる新時代の剛力さんだ。


新時代の剛力さんは、山でそこらへんを歩いている。背負子の見えるところに、「荷物お預かりし〼」という札をつけているのだ。


山歩きが好きな体力自慢にもってこいの仕事ではなかろうか。鍛え抜かれたビール売りの彼女たちも、大活躍できるはずだ。


そうと決まれば彼女たちをスカウトしなければ。


野球のシーズンが山とかぶっているのが難しいところだが、三食昼寝、おやつに晩酌もついている当社の山小屋バイトの魅力を語れば、きっと応じてくれるだろう。山は、意外と女性も多く働いている職場だ、安心してほしい。


あとは仕事の名前だ。「新時代の剛力さん」では分かりづらい。令和の時代にふさわしい、若者も引き付ける名前にすることも大切だろう。


カタカナでスタイリッシュな名前もいいが、山であることを考えると、親しみやすい感じの方がいいかもしれない。


というわけで妙案のある方、また本事業に出資してもよいという方はご連絡ください。一緒に「新時代の剛力さん(仮)」を盛り上げていきましょう。


なお本案は、うだるような暑さの中、2杯目のビールを飲みほした後、ぼんやりしながら夢想したものであることを申し添えます。




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