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ちょいダサバンドの特集の巻

皆さん、音楽、聴いてますか? 聴いてないなら聴いた方がいいぞ。音楽は色々と心を豊かにしてくれるので(たぶん)。

音楽を聴いていると言うと、度々、「どんな曲が好みなの?」と聞かれます。これほど人類を悩ませてきた質問もないだろう。とても難しい問いで、たとえとりあえず話すのは簡単だとしても、その話の全部を相手に飽きずに聞いてもらうのは容易なことではないです。大抵、段々と相手の目が「もういいよ」と語ってくるからな。

で、僕はいわゆる、インディー・ロックとかオルタナティブ・ロックとかいうジャンルが好きなんですが、そのことを長年、人にうまく説明できませんでした。そもそも「インディー・ロックって何?」というのを、僕自身うまく説明できないぐらいなので。ただここ最近、自分の好きな音楽の系統が、少しわかってきたような気がします。それすなわち、「ちょいダサバンド」です。「ちょっとダサいバンド」というのが、自分の好みなのだとわかってきました。ちょっとダサいバンドって何?? というのは、これから説明します。

このところハマっているバンドの一つに、「The Orion Experience」というのがあります。アメリカのバンドですね。このバンドの曲を好んで聴いているんですが、日本語でググったところ、このバンドについて次のような記事が出てきました。

底抜けにハッピーでダンサブルな、そしておもいっきしB級なセンスがなぜかオレンジカウンティー周辺で大ウケ。セレブも踊らす”ダサ・ディスコポップ”全開のNY出身5人組「The Orion Experience」!

ここでの、「ダサ・ディスコポップ」っていう紹介文、すごくないですか? ダサいってはっきり言っちゃってるんですよね。確かに、全然かっこよくはなくて、どちらかというとダサいんですが、それは彼らの曲を聴いてみてもすぐわかることと思います。例えば、次に挙げる「Obsessed you」という曲なんかは、ダサいを通り越してキモいとまで言えるような曲のはず。

ただこの曲、歌詞はガチでキモいんだけど、メロディはめちゃくちゃによいです(皆も聴いてくれよな!!)。で、今回は、僕はこういうちょいダサな曲が好きという話ですね。イケイケなバンドよりは、ちょっと頼りない感じの人間たちのちょいダサいメロディが好きです。

そんなわけで今回は、僕が思うちょいダサ音楽たちのご紹介です。official 髭男ismとかのメジャー・ポップに乗り切れない人たちは、こういう音楽がおすすめかもしれません。わからん。とりあえず、「ちょっとダサいけど、でもそこがいい」という音楽やバンドを紹介していきたいと思います。

FUR - If You Know That I'm Lonely

まずはちょいダサの模範例。FUR「If You Know That I'm Lonely」です。これを観れば、あなたも「ちょいダサ」が理解できるはず。ちなみに「がちダサ」というのは誹謗中傷なので慎むように。僕はこれが、ギリ「ちょいダサ」の範疇に収まるバンドだと思っています。

まるで「ストレンジャー・シングス」のような、時代を感じる服装をしているのがいいですね。かつ、歌ってる曲もなんか女々しい感じだし、MVもいかにも低予算という感じだし、すごくちょうどいい感じです。イケてないけど、めちゃくちゃ滑ってるわけでもない、いい感じの「ちょいダサ」だと思います。こういうのでいいんだよ、こういうので。ちなみに本人たちも、その辺のラインを意識しているのではないでしょうか。わからんけど。

次行きます。

Peach Pit - Seventeen

出ました!! Peach PitのSeventeen!! これこそ「ちょいダサ」の伝道師(ほめ言葉です)。痩せ型の男性がよくわからない踊りを披露しているだけのPVです。決してカッコイイとは言えないけれど、でもこの「ゆるさ」がちょうどいい、そんなPVな気がします。このイケてる路線を狙いすぎない、気の抜けた感じがいいですね!!

歌詞もなんか、何を言いたいかハッキリしないところが好きです。サビの「There's something dark hangin'g over my head.  I'm seventeen, don't hold your breath」とかは、素直に訳せば「何か暗いことが起こりそうな予感。僕は17歳だ、そんなに期待しないで」となると思います。思春期の、何か不安だけど何もできない感じが表れてるんじゃないかな〜〜と思います。

Peach Pitこそ、ちょいダサの典型かもしれない。でも次行きます。次は邦バンドです

ビレッジマンズストア "逃げてくあの娘にゃ聴こえない"

これはもしかしたら、ちょいダサならぬ「がちダサ」かもしれないけど、僕は大好きです。全員で真っ赤な衣装を着て、ロックンロールが何だと語る。最高ですね!! 本当に、スカしすぎないというか、カッコよすぎないところがいいんですよね。

ビレッジマンズストアだと、他にも「眠れぬ夜は自分のせい」とかもめちゃくちゃいい曲です。名古屋のバンドということで、僕も4年ぐらい名古屋に住んでいたことがあるので、そこも愛着が持てるところ。ぜひ聴いてみてください。

ちなみに、本当にダサいバンドというところでは、これを言うと多くの敵を作るのかもしれないけど、個人的には「ハンブレッダーズ」が思いつきます。そんな悪口のつもりでは無いんだけれど、これはちょいダサを越えてがちダサですなと思っております。悪口のつもりでは無いのだけれど、でもやっぱ悪口ですね。


No Buses - Number Four or Five

邦バンド繋がりで言うと、No Busesも、少しちょいダサの要素を持っているように思います。曲はバリバリにかっこいいんだけれど、MVが毎回ちょっとダサくて、そしてそれが最高によいんですよね。この、気取らない感じというか、ちょっとだけ面白路線に行ってる感じが、何よりも好きです。皆さんもぜひ聴いてみてくだしあ。


以上!!

本当はもっと色々あるけど、とりあえずこの辺で。実際、スピッツとかもちょいダサの系譜には入りそうなんですけど、あんまり語りすぎてもあれなんでこの辺で(ちなみにthe pillowsはがちダサの系譜に入ると思う、褒め言葉ですが)。

ちょっとダサいバンド、いいですよね。何よりも好きです。僕はこの系譜の音楽が好きだ〜〜〜〜と思ったので、今後も追い求め続けたいと思います。皆さんはどうですか? ちょっとダサいバンド、あるいはガチでダサいバンド、好きですか? そういうのが好きになる季節が、いつか来るかもしれないね。そのときにまたお会いしましょう。



おまけ



他にもいろいろあるけど、それは各自で探すこと!!

そして他にもあれば、ぜひ遠慮無くコメント欄で教えてください! 遠慮するなよ!!!!