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open bookな人間

Clementine: You don't tell me things, Joel. I'm an open book. I tell you everything... every damn embarrassing thing. You don't trust me.
Joel: Constantly talking isn't necessarily communicating.

これは映画「エターナル・サンシャイン」からの引用で、ざっくり訳すと、

クレメンタイン「ジョエル、あなたは何も語ってくれない。私は開かれた本よ。あなたには全てを伝えてる……恥ずかしいこととかも全部ね。あなたは私を信用してないわ」

ジョエル「ずっと喋ってることがコミュニケーションとは限らないよ」

という感じ。まあカップルが喧嘩してるシーンですね。
途中で太字にした「open book(開かれた本)」という表現は、英語のイディオムで、だいたいそのまんまの意味になる。「隠し事がない」とか、「全部公にしてる」とか、そんな感じ。英語的には、この後に「だから私を信用してよTrust me」的なセリフがくることが多い。

open bookな人間って、ちょっとカッコよくないか?? という話です。僕もできればopen bookな人間でありたいな〜〜〜と思ってます。私は開かれた本と同じ、隠し事も何もないのだ!!って一度は言ってみたいものですね(言ってみたいんですよ)。
で、このopen bookはそのまま、僕がブログやnoteを書く時の心掛けでもあって、できるだけ、内心をそのままに等身大で写したいなと思っております。たまにね、noteのおすすめ記事とかで、すげーきらびやかな凝った文章であれこれ言っているのとかも見るけど、「なんか文章としては“それっぽい”のだが、本当に内心からそう思って書いてるのかな?」と感じることもなきにしもあらずです。単に「ウケそうな」(実際ウケている)文体で、てきとーに書き綴っただけなのか、それとも、本当に自分の伝えたいことがあって、それを書き表そうとしたときに自然の結果としてそうなった文体なのか、どうなのかな、どっちなんだろうな、ワクワクさんに聞いてみよう!!と思ったりもします。
で、まあ個人的には、ウケるウケないとかではなく、できるだけ「包み隠さず」を信条にしたいという話でした。このnoteや他の文章を読んだ時、ちゃんと正確な人柄とかが伝わるものにできればいいな〜〜〜〜と思っています。「こんなこと書いてまりはすけど、本心はいったいどうなんだ?」といった疑問がないようにしたいですね。それがopen bookな人間です。

これはちょっと関係ない話だけど、しばらく振りにnoteに戻ってきて、いろんな文章を読んでいると、「読みやすい文章」「そうじゃない文章」の、どっちにも出会うなと思います。ちなみに今ほとんど関係ない話始めてます。
で、読みにくいと感じる文章の特徴として、「書かれている“内容”」「文章それ自体」のうち、どっちで魅せたいのか(どっちを読ませたいのか)がよく分からないな〜〜というものが多いように感じました。あくまで個人的にそうという話ですが。
「書かれた内容を読ませたい」タイプというのは、そのまんま「書かれている内容」の面白さで勝負してくるもの。これはまあ、ほとんど誰もがやっていることのはず(わざわざ“つまらない”と自覚しているものを書く人は少ないので、いるにはいるけど)。
対して、「文章そのものを魅せる」タイプというのは、比喩表現なり難しい言葉なりを駆使して、内容以上に「“文”それ自体」を楽しんでもらおうとするもの。いわゆる「読んでいて楽しい」系の文章は、どちらかというとこのタイプに属すると思います。とにかく、文章の綺麗さや流暢さや「雰囲気」で仕掛けてくるタイプのもの。
この2つは、よい文章を作る上でどっちも不可欠だとは思います。ただ、これらをどっちも同程度にやる(あるいはどっちに比重があるかわかんない)文章は、個人的に読みにくいな〜〜と感じること多しです。例えば、noteでありがちな「母が死んだが、私はそれで解放された」的なタイトルの記事があったとして、どゆこと? と思って読みに行くと、内容以前にやたら文章凝りすぎ比喩表現とか使いすぎで、話はなかなか進まず、「いや、こっちは単に内容が知りたくてきたんだが?」と感じることもありっちゃありです。いや、これは本当に、僕が「内容」派な人間であるということもあるんですが。
そして、文章が「うまい」人というのは、この「内容」と「文章それ自体」のバランスが巧妙な人なのかなーと思いました。過度に文章を着飾ることはなく、だが読んでいて面白く、かつ内容もエキサイティング。プロの人たちの文章はそんな感じだと思いました。我々も物を書く者の端くれとして(厳密には物を書かない人など多分いないのだが)そういうところを目指したいですね。

で、何の話してたっけ? あそうそう、open book な人間になりたいという話で、えーっと、できるだけ着飾らず、等身大の自分でやっていくというのが信条です。この話ちゃんと繋がってるか? わかんないや。微妙だな。まあ、色々オープンでありつつも、面白さ、読みやすさ等のバランスは考えつつ、独りよがりでつまらん文章は避けたいなということで。そんな感じです。




サムネはマジで何の関係もないフリー素材サル。こういう時に本の画像とかにするのが、癪。