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twitterの終末、そしてその先は......

なんだこれは......

2023年7月2日、APIの制限とやらなんやらで、大規模にTwitterが使えない状態が続きました。規制は一時的なものだったようで、現在は普通に使えております。が、正直「いよいよTwitter終わりか??」と思ったのも事実。世界の終末アポカリプスの日がついに訪れたかと…….

今回は無事復旧しましたが、しかし、この一件で、Twitterとの今後の付き合い方を考えるきっかけも得ました。今回のように、急に終末世界の訪れが漂ってからあたふたするのではなく、「いつ終わってもいいように、備えておくんだよ!!」と思った次第です。ぶっちゃけ、僕はフォローもフォロワーも100人前後で、おそらく「ヘビーユーザー」ではないんですが、やっぱり唐突にTwitterが終焉を迎えると不便ではあります。現状、ブログ更新のお知らせをしたり、知人の近況確認をしたりしているので。
そんなわけで、Twitterが終わった世界の「備え」について考えておこう、というのが今日の内容になります。

ちなみに、今回のゴタゴタで、知り合いのうちの数名が完全にTwitterを閉ざしそうでして。そうなると、こっちとしても、タイムラインが更新されなくなるので、続けていく理由が薄くなるんですよね。機能としてのTwitterは継続していても、離脱していくユーザーが多くなってくると、結局続けている意味がなくなるので、そこも含めて考えねばなあと思っています。


備え①:もうTwitterやめる(代替も探さない)

今回は僕が(個人的にかつ勝手に)「Twitterが終わったとき、どうするか?」というのを考えていくんですが、一つの有力な択は、「もうこういうSNSをやめる」だと思います。「こういうSNS」というのは、”文字媒体で誰かが情報を発信して、それをタイムライン形式で受け取るタイプのSNS” のことを指しています。インスタは画像ベースなのでこれに該当しないけど、後述するMastodonマストドンとかはこれに該当すると思います(だから移住先の候補となる)。

この「やめる」という選択肢を選ぶことのメリットとしては、脱SNSの日々を獲得できるということがあると思います。特に僕は、インスタやその他のSNSをやっていないので、twitterをやめれば日々チェックするSNSは何一つなくなります。これはやはり素晴らしいことか!? そうなると、ほんの一瞬でも暇となればタイムラインをスクロールしている日々を卒業し、脱スマホ的な毎日を送れるかもしれません。そしたらもう、思考様式から変革されそうな予感がしています。

ただこれにはデメリットもあり…… それはシンプルに、興味のあるトピックの最新情報が入ってこなくなるということですね。僕は結構本を読むのが好きなので、出版社とかを多めにフォローしています。で、何月に何の本が出るというのをチェックしているんですが、そういうのが非常に行いづらくなりますね。そうすると、購買意欲そのものが削がれ、読書の習慣が遠のきそうだというのが心配です。本の新刊の情報って、基本的に各出版社が出しているものをチェックするしか得る手段がないですよね。新聞を読むというのも一つの手かもしれないけど、現状のTwitterの方が、何倍も入手が便利だなと思います。それがなくなるのが困るなあ、、、

もう一点、デメリットとして、端的に自分の活動報告ができないということがあります。SNSって、やっぱり自分の人生の活動報告をするのに、ピッタリの場所だなとは思います。特に僕は、ここ8年で住む場所を3回変えているので、色んなところに知り合いがいることになります。そういう人たちに向けて「俺は元気だよーーーーーー!!!!!!」と伝えるには、やっぱりTwitter的なSNSが欲しいなあと思います。


え?? そういうのは別にインスタとかでもできるだろって??

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(シロガネ山のレッドになっちゃった)

まあそれはその通りなんですけども。インスタって、みんな投稿に「映え」を意識してるイメージがあるので(このイメージってもう古い?)、単なる生存報告についてはやりづらさを感じるんですよね。なんていうか、俺も「旅行の写真」とかをあげて、「人生充実してますよ」感のある投稿をしなきゃなのかなっていうか、、、個人的に、他人のタイムラインに”異物”を表示させたくないという気持ちもあるので、綺麗な投稿であふれているインスタに、単なる生存報告を投稿しにくいなって感じてます。最初からおふざけが許されがちなTwitterとかの方が、そういうのやりやすいなあとというか(例えば、インスタにnoteの更新告知ができるか? という話でもある……)。

そんなわけで、「やめる」というのはシンプルかつ強力な選択肢なんだけど、そのことで起こる不都合にどう向き合うか、という問題が改めて生じています。これが結構難しい。


備え②:移住先を探す

備えその2は、シンプルで、移住先を探す、つまり新しいSNSを開拓するということになります。これは、今けっこう流行っている動きかもしれません。そして個人的に、そんなに上手く行かないんじゃないかな〜〜と思っている動向でもあります。

移住先としてよく名前が挙がるのが、マストドンですね。マストドンというのは、Twitterと似た仕組みを持ちながら、サーバーの維持の仕方がだいぶ異なっているというサービスのようです。

このマストドン、実は僕も今年の2月ぐらいに使っていました。そのときも、Twitterに関する末法思想が鎌倉時代初期と同じぐらい流行っていたので、僕も移住先の候補と考えて、あれこれ触っていた次第です。日記を投稿したりしていました。

ただこのマストドン、正直個人的にはかなり微妙で…… どう微妙だったかというのは、かなり個人の感想に依りそうなので割愛しますが(皆さんもぜひ体験してほしい)、ただひとつ言いたいのは、Twitterの代替となるサービスを探すというのはかなり難しいんじゃないかということです。

どういうことかというと、マストドンとかのTwitterに類似したサービスの強みというのは「Twitterにできないことができる」ということにあると思います。マストドンの場合その強みというのは、サーバーが各々分かれているので、Twitterのように不安定なクラッシュがない、ということだろうと思います。たぶん。

ただここが難しいところで、このような「差別化」のための要素を備えているということは、逆に「使い勝手が異なる」ということでもあるはずです。まあ使い勝手が異ならなければ、誰も現チャンプであるTwitterに勝ちようがないので、そうした差異化要因が生まれるのは当然だと思います。ただ、そのせいで逆に、「移住しようと思ったけど、なんかやりたいことと全然違う」という事態も生じやすいのではと感じているところです。

皆さんは、もし地球が何らかの要因で滅亡するというときに、滅び行く地球故郷と運命を共にするか、それとも新しい、ほぼ未知の惑星に頑張って適応するか、どっちを選びますか? 今の地球と全く同じ地球(双子地球)が現れない限り、前者の道を選ぶ者も、結構多いんじゃないかと思います。

そして、↑の方で書いたとおり、結局のところ、知り合いたちが誰も新しい惑星に来ないなら、自分一人だけそこに行っても、あんまり意味がないんですよね(フォローしている人々が離れていくなら、結局タイムラインが更新されなくなるので、自分も続ける意味がなくなるという話です)。

ので、行くなら皆で、かなあと思うんですが、現状それは難しそうですよね。マストドンなんかやたら複雑だし…… そうなると、備え①で言ったように「すっかり辞める」という選択肢も、まあ有力になってくるなあと思います。


備え③:今あるサービスをもっと使う(note)

備えの3つ目は、これが現状、結構現実的なラインかなと思ってるんですが、「今使っているサービスをもっと普及させていく」というものです。備え①が「すっかり辞める」で、備え②が「新しい移住先を探す」だったのに対して、これはその中間のような選択肢。つまり、「今使っている非SNS的なサービスを、もっとSNS的に使っていく」というものです。

これ、どういうことかというと、結論としては、「noteをもっとTwitter的に使っていったらどうか?」となります。noteって正直、現状の機能に「リツイート」的なものを付けたら、かなりTwitterに近くなると思うんですが、どうでしょう?? それも、長文や日記が投稿できるTwitterです。神か?

現状、noteは、Twitterほどユーザー数が多くはないでしょう。noteのアカウントを持っているのは、日本に限ったとしてもTwitterユーザーのほんの3%とぐらいじゃないでしょうか(もっと少ないかな?)。それぐらい、noteのアカウントを持つことや、ましてや「好きな人をフォローしてタイムラインでチェックする」というのは普及していないと思います。

ただ!! noteをTwitter的に使おうとすることには、他のSNSにはない、大きな利点が2つほどあるように思います。そこについての個人的な意見を書こうと思います。

利点の一つ目は、公式アカウントが参入しやすそうということです。というか、現に参入しているところが多い。僕はTwitterでは、主に出版社の新刊情報をチェックしているわけですが、noteには既に出版社系のアカウントが多いように思います。これは、例えば今からマストドンなどで公式アカウントを作っていくことよりは、はるかにハードルが低くなっているように思う。そんなわけで、Twitterの代替とする上で、公式アカウントの参入障壁が低そうというのは、大きな利点なんじゃないかと思います。

もうひとつは、アルファツイッタラーの方々が、実際にnoteでも活動されているということですね。まあ名前は挙げませんが、、、 某ライター集団などです(誰?)。そんなわけで、note ⇄ twitterの関係は、割と馴染みがあるものなので、そういう人たちが「今後はnoteで呟いていくんで、チェックチェックチェッッッッッック!!!」とか言ったら、割と人は集まるんじゃないかなあと思います。これは、まあ、甘い期待かもしれませんが……
ただ少なくとも、この点は、他の代替SNSが持っていない利点のように思います。沈み行くTwitterと運命を共にするか、もしくは、少しでも活動実績の見られるnoteに移住するかという点では、noteを選ぶ方もそれなりにいるんじゃなかろうかと。そもそもnoteは、現状でも色んな情報が集められるので、今後もっとSNS的に使っていくという方針は発展していいのではないかと思います。

とはいえ、もちろん問題も多いとは思います。一番の問題は、noteの有料記事で金稼ぎに腐心している胡散臭い方々の存在かもしれませんね。いや、お金を稼ぐことは悪いことじゃないし、色々調べて苦労して書いた記事なら、閲覧を有料にして当然とも思うのですが……(無料だったら書かないけど、有料なら頑張って書くというのは全然悪いことではないはず)。ただ、情報商材系の悪名高き人々がいると、「noteに移住?? あの金儲けに支配された亡者たちの巣窟に??」と なる人がいそうなのも、また事実かなと思います。いやまあ、実際のところどうなのかはわからんけど……

あとは、cakesの炎上の件とか、noteの運営に対して少なからず不安・不満があるというのも、それなりに真実なのではと思います。僕もそういうのがあるので、「noteに移住しようぜ!!」とは絶対に大手を振っては言えないですね。

ただその辺については、現状のTwitterと比較すると、どうなんだ? というのはあります。今のTwitterもだいぶ狂ってるので、noteにだけ倫理的問題を問うのもまた違うかもしれないと…… Twitterも大概かな? どうかな? まあ微妙な問題ですが、そこは今後、noteがどういうアピールを行っていくのかにも依るのかなと思います。

そういうのさえ乗り越えられれば、「長文日記も投稿できるSNS」として普及していく未来もなくはなさそうに感じますが、どうでしょう?? あとはnote自身が、どれだけSNSを意識した発展を遂げていくか、ということでしょうか。ぶっちゃけ、この「SNS」らしさにこそ、noteのはてなブログやライブドアブログにない利点があるようにも感じています。ので、もっとこの長所を伸ばしてみてはいかが!? と思う今日です。


そんなわけで

色々書いたけれど、僕個人の結論としては、次のようになります。すなわち、「Twitterが滅亡したら、新しく移住先を探すというよりは、noteとかの現在使われている分野を開拓していくのが良さそうだけど、結局それもその運営元次第だよね」という感じ。noteも、もうちょっとフォロー・フォロワー関係を促進して、かつリツイート的な拡散機能を付けたら、Twitterに近くはなると思うんですけど、どうでしょうね。逆に煩わしさが増すということにもなるのかな?

僕個人としては、SNSに求めるのは次の3点で、すなわち①公式アカウントの情報がチェックできる、②知人の近況が確認できる、③自分の生存報告ができる、の3つです。Twitterはこの3つには結構ピッタリなんですが、それが終わりそうな匂いを感じるので、その先でどうするかという話でした。僕の関心に限定すれば、noteは結構ピッタリなプラットフォームなんだけど、今後どうなるかな。

皆さんは、SNSというものに対して、一体何を求めるでしょうか? そして、今後のTwitterの行く末は、どのようなものになるとお考えでしょうか。非常に難しいですが、どちらにしろ、一つ言えるのは、ここからTwitterが回復する見込みは薄いんじゃないか、ということのように思います。ので、noteを含め、今後は他のプラットフォームが「俺たちが移住先になるんだ!!」と頑張ってほしいなあと思います。そうすることで、企業間の競争が激化し、資本主義は加速し、我々の人間性は代替可能な数値として置き換えられ、この世界そのものが終わりへと向かっていくのではないかと思います。つまり資本主義は悪!!! 皆で滅ぼそうぜ!!!!