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傷ついたウィノナライダーって誰??

皆さん、音楽聴いてますか? 僕は毎日聴いてます。今日は音楽の話です。
僕が今最も推しているバンド、Laura day romanceから、新しいアルバムが出ました。2ndアルバム「roman candles | 憧憬蝋燭」です。


Q.  Laura day romanceって誰??

A. 東京で活動している4人組邦バンドだよ! 読み方は「ローラ デイ ロマンス」で通称ローラ。ジャンルとしてはインディー・ロックかな!! でもいろんな作風を手掛けていて、一つのジャンルに絞るのが難しいよ。メロディ・歌声・歌詞全部が聴きやすくてめっちゃ好きだよ!!


そんなローラから、ニューアルバムが出ました。ほぼ全部新曲です。

で、その中の一つ、4曲目のwinona rider | ウィノナライダーは、特にいい曲でした。ファンからの評価も高い様子。是非この機に聴いてみてください。各種サブスクからも聴けるよ。聴いてね。聴いてみてね。


ウィノナライダーってなに??

そして、今日はこの曲のタイトルであり、サビにも出てくる「ウィノナライダー」って何? という話です。

傷ついたウィノナライダー
僕らはまだ
仮初にそう歌った
磨いたレンズが
君の姿映した こんな日には
環状線が運んだ寂しい音楽

サビで「傷ついたウィノナライダー」というのが歌われます。で、このウィノナライダー(winona rider)、調べたら同名のアメリカの女優が出てきました。それがこちらのwinona ryder

代表作は『シザーハンズ』『ブラックスワン』『17歳のカルテ』などなど。そして最近は、Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」にも出ています。行方不明になった少年ウィルのお母さん役ですね。

......ただ、この女優のウィノナ・ライダー、綴りとしてはwinona ryderなんですよね。対してローラの新曲の方はrider。スペルが微妙に違うのだけれど、これが意図的なのかどうかよくわからない、、、ここだけ敢えて「i」に変える意図は掴みがたいし、、、 よくわかんないです。普通にスペルミス?
ただ、ここではとりあえず女優のウィノナライダーを指しているという想定でやっていきます。

ウィノナはいつ傷ついたのか?

じゃあウィノナライダーが女優のことを指しているとして、「傷ついたウィノナライダーって何?」という話ですね。
少し脱線するけど、以前ローラが出した曲、feverでは、こんな歌詞があります。

改札は通れないけど  空は飛べると吹き抜けて
仕掛けのないオレンジの方が好き

はい、ここ注目です。ここの「仕掛けのないオレンジ」は、どう考えても映画『時計仕掛けのオレンジ』を意識していますよね。こういう風に、ローラでは結構、既存の作品のオマージュ的なことがされています。
feverでは他にも、

白い車で許すよ
まだ雨に滲む前の
紙に落としたインクの言葉を見逃さないで

という歌詞があり、これ、「白い車で許すよ」の部分は、スーパーカーの『cream soda』を意識しているのではないかと思います(「自動車なら僕の 白いので許してよ」という歌詞がある)。
そして後半の「雨に滲む前の紙に落としたインク」というのは、映画『ミスター・ノーバディ』のワンシーンを指しているのではないかと邪推しています。主人公がメインヒロインから連絡先をもらうも、雨が降ってインクが滲んだせいで判読不能になっちゃったというシーンですね。ちなみに『ミスター・ノーバディ』というのは、戦闘アクション映画の方ではなくて、ジャレッド・レト主演の巨作SFの方だよ。

↑この映画、マジで最高です。

で、何が言いたいかというと、ローラの曲では、既存の作品を指したオマージュが結構使われているということ。ので、今回のウィノナライダーも、何かの作品を意識しているのではないか? という話です。じゃあそれを探しに行こうよ、ねえ。傷ついたウィノナライダーって誰? ウィノナはいつ傷ついたの? 気になるから調べてみたいと思います。

歌詞を読んでみる

というわけで、「傷ついたウィノナライダーを探す旅」の始まりです。その前に、この曲の歌詞の全体を見ておきます。
歌詞全文を載せると偉い人に怒られるかもしれないので、重要そうなとこを断片的に載せるだけにします。

公園 悲しみにさよなら

歌い出し

傷ついたウィノナライダー

サビ

磨いたレンズが  君の姿映した
環状線が運んだ寂しい音楽

サビ

少年  悲しみと行くなら  誰かにもらった綺麗な靴では
振り向いてくれないよ誰も

2番の歌い出し

公園  始まりはそこから

最後の方

振り向かないように忘れなきゃな
君のことと寂しい音楽

一番最後

だいたいこんな感じ。
キーワードは、公園・傷ついたウィノナライダー・磨いたレンズ・環状線・少年・綺麗な靴、あたりだと思います。磨いたレンズというのは、おそらく眼鏡か双眼鏡かカメラのことではないでしょうか。その上で、「磨いたレンズが君の姿映した」となれば、割と作品は限られてくると思います。
そして一番のヒントは「傷ついたウィノナライダー」ですね。ウィノナ・ライダーは元気じゃダメです。この辺をヒントに候補を練ってみます。

候補①  ストレンジャー・シングス

候補の一つ目は、Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」。ウィノナライダーは、第一話で行方不明になった少年のお母さん役として出てきます。結構物語の核心に迫っている、かなり重要な人物。

で、本作のウィノナライダー、めちゃくちゃに傷ついています。傷ついているというか、それを通り越して終始錯乱してズタボロになってます。まあ息子が行方不明になった上、未知の怪奇現象が起き始めたのでしょうがないんですが、それにしても気の毒な程です。

「傷ついたウィノナライダー」の他にも、本作は上で挙げたキーワードが結構出てきてます。まず「少年」の物語だし、「公園」から物語が始まるし(化物登場シーン)、双眼鏡(磨いたレンズ?)も出てきます。それに、最終的には「別れ」が訪れるため、「忘れなきゃな 君のこと」と締めているのも、結構納得がいきます。

ただ、「磨いたレンズが君の姿映した」といっても、映されてるのはウィノナライダーではないので、ちょっと微妙ではあります。これはどちらかというと、超能力少女の「イレブン」の方。ローラの曲、構図的には「少年が傷ついたウィノナライダーを見ていた」というものだと思うので、あくまで主役は少年の側であるはず。

その点ストレンジャー・シングスは、確かにウィノナライダーが傷ついてはいるけれど、あえてそこに注目する意義がない気がする。

そこで、今回の歌の構図を整理しておくと、だいたいこんな感じになると思います。

今回の歌の構図

……余計意味がわからなくなった気もしますが、要はこんな雰囲気の映画を探せ、という話のはず。そう信じて進みます。

候補②  シザーハンズ

候補その2は『シザーハンズ』。言わずとしれた名作ですね。ウィノナ・ライダーがヒロインとして出演しています。ジョニーデップも出てるよ。
この映画、小さいときに見たんですが、普通に怖かった記憶があります。トラウマになっててその後見返せていません。怖くない? この映画。

で、この映画でも、「傷ついたウィノナライダー」の描写は確かにあり。それに、シザーハンズが公園に出没していたので、「公園  始まりはそこから」という歌詞もわりとわかりやすいです。

ただ「磨いたレンズが君の姿映した」はあったかな〜〜〜、どうかな。それにシザーハンズのことを「少年」とするのも、別に無理ではないけれど、そんなにしっくりは来ないですね。ちょっと微妙なラインだとは思います。でも、あり得なくはないかな。もう一回観て確認しよう、怖いけど。


候補③  17歳のカルテ

で、ここからの候補は僕も観ていない映画になります。観ていないので、正当なジャッジができていないけど、まあ雰囲気で語ってます。候補その3は『17歳のカルテ』

【あらすじ】
薬物のオーバードーズで精神病院に入院したスザンナ(ウィノナ・ライダー)は、精神科の他の患者たち(主にアンジェリーナ・ジョリー)とともに青春を送ったりバトルしたりする。

Wikipediaはこちら

雰囲気からの推測にはなりますが、精神科に入院しているあたり、「傷ついたウィノナライダー」が出てくるのは確かだと思います。
ただ、他の女性患者たちとのやり取りが中心らしいので、あんまり「少年」とかのイメージはないのかな。候補としてはちょっと微妙かもしれません。


候補④  若草物語

もう既に「ウィノナ・ライダーの出てくる映画巡り」っぽくなってる本記事ですが、第4候補は『若草物語』(原題:little women)。若い女性4人を中心とした青春物語(ちょっと古い)ですね。これも僕は未視聴です。
未視聴なのでなんとも言えませんが、これも候補の一つだと思います。上で挙げた作品に比べて、ウィノナライダーが傷ついているのかどうかは、ちょっとわかりませんが。

話すことがないので、公式のビデオクリップでも貼っておきます。


候補⑤  ヘザース/ベロニカの熱い日

ラスト候補は、1988年の映画『ヘザース/ベロニカの熱い日』。この映画、僕は今回調べる中で初めて知りましたが、割とカルト的人気を誇る作品らしいです。来週あたり観ておこう。

【あらすじ】
高校生のベロニカ(ウィノナ・ライダー)は、パリピ共にスクールカーストの下位として使われて散々であった。ある日、転校生のJDがやってきて、二人で奴等に復讐を試みたら、うっかり殺害しちゃってさあ大変。どうなる?? スクールどたばたコメディ!!

Wikipediaはこちら

いかにもアメリカっぽくて面白そう。

で、これ、観てはないけれど、割と今回の歌の本命候補なのではないかと思っています。あんまり根拠はないのだけれど、ローラってこういう古くてマイナーめの映画好きそうだし、、、あとウィノナライダーもちゃんと傷ついているし。ちゃんと視聴して確かめたいけど、ひとまず他と比べたとき、有力候補と思います。たぶん。


結局傷ついたウィノナライダーって??

観てない映画を語り続けるのもあれなので、ひとまずこの辺で。
他の映画候補としては、『ビートル・ジュース』『オータム・イン・ニューヨーク』『ブラックスワン』あたりもあるとは思います。ただ、こいつらも、観てないから、よくわからん。もっとマイナーな映画かもしれない。わからんな〜〜。

あと、今回は勝手に「何かの作品をモデルにしている」と想定したけど、もちろんそうじゃない可能性もあります。スピッツの曲で「テイタム・オニール」という、これまた女優の名前から取ったものがあるけれど、これにはそこまで深い意味は込められていなかったと思います。確か、なんとなく「ピッチャーをしている女性」でテイタム・オニールが浮かんだだけで、曲そのものとの関連は薄かったはず。で、この度のローラの「winona rider | ウィノナライダー」も、そういう可能性は全然あると思います。

だから結論としては、「傷ついたウィノナライダーって誰??」→「わかりません」になります。すみません。映画を観まくればわかるかもしれないし、いつか本人たちが答えてくれるかもしれません。それとも、謎は謎のままにしておいた方が楽しい、ということも全然あると思います。また何かわかったら報告します。

そして、ローラの2ndアルバム『roman candles | 憧憬蝋燭』と、そしてその4曲目「winona rider | ウィノナライダー」、名曲なのでぜひ聴いてみてください!! みんなもローラのファンになって、一緒に謎を探求しに行きましょう。


こうやって歌詞の考察してる時間が一番楽しいから、一生こうして過ごしたいです。